47話 借家と出店準備
屋台開店まで、残り6日。
今日も俺は、ユリと商人ギルドにいた。
目的は借家だ。
そう、調味料の交易で余裕もあり、出来れば美味しいご飯を毎食食べたい。
と言うか、こちらの世界の食事ではもう耐えれそうにない。
小太郎を庭でのんびりさせたい。
それから、ポテトフライとホットケーキの作り置きをしておきたい。
これらの理由から借家を探しにきた。
条件は、一軒家で部屋は少なく、庭がある事。
この条件で商人ギルドに聞いてみると、良い物件があるようで、3軒程内覧にいってみた。
1軒目は、3LDKの小さい庭つき、キッチンには二口コンロで、8万リル/月。
2軒目は、2LDKのそこそこの庭つき、二口コンロで、8万リル/月
3軒目は、3LDKのそこそこの庭つき、三口コンロで、10万リル/月
勿論全てに風呂はなく、シャワーもない。
家は、3口コンロが決めてとなり3軒目に決めた。
これから、屋台用の作り置きを作る事を考えると3口が最も効率が良い。
今日から、入居できるとの事だったので、そのまま、金貨10枚を支払って入居した。
すぐに生活用品を買いに街に繰り出すと、まずは寝具を探しにいく。
店員が、ユリをみながら脇腹を突いてきてうざかったが、その店でダブルサイズのベッドを購入した。
今までシングルだったから、これで余裕をもって寝る事が出来る。
やはり、寝具は大事なので、マットや布団もその店で購入する事とした。
布団は、ロックバードの羽を使用しているらしい。
その後、テーブルと椅子を購入し、小さなタンスに服や下着もユリの分も一緒に追加で購入し、気づいたら合計30万リル程となった。
これで、心置きなく小太郎とモフモフ出来るし、調味料タップリの食事を毎食食べられる。
後は、堂々とユリをナデナデ出来るし、ついでに屋台の料理でも作る事にするか。
その日の夕食は疲れていたので、アイテムボックスに入っているストックから食べる事にした。
『ロックバードのネギマ』
『ロックバードの焼き鳥(タレ)』
を買ってきたエールを飲みながら、2人で楽しんだ。
なんとか、エールを冷やして飲みたいんだが、この世界で冷蔵庫を求めるのは無理と言うものだろう。
その夜は、ホンノリ酔っ払ったユリが飛びきり可愛かったのは言うまでもないだろう。
「ユーキさま~。早くこっちにきてくださいよ~。」
「…ガオゥッ!」
翌日からは、ポテトフライとホットケーキのストック作りに勤しむ。
作っては、アイテムボックスに入れ、作っては入れを繰り返して過ごしたため、ユリも作れる様になった。
残り1日となった所で、ポテトフライとホットケーキの在庫がそれぞれ800個となったので、ストック作りは中止し、最終日は借家でまったりする事にした。
その日は、朝から小太郎と庭で遊びモフモフしていると、ユリも一緒にモフモフしていた。
昼飯は、『ロックバードの甘辛煮』と『ナン風パン』を食べて、市場に繰り出した。
お店用ではない、野営時の食材の補充のためだ。
意外と、キャベが使える事から多めに購入し、ニンジやネーギを補充した。
それから、ムーギ粉や白パン、卵に牛乳を補充してから、米を探してみたんだけど、やっぱり見つける事は出来なかった。
米は残念だったが、ユリと家に帰ってきた。
そういえば、転生してから約1か月経過した。
小太郎のお陰で、寂しくなく。
調味料のお陰で、なんとか元の世界に近いものを食べる事が出来る様になってきた。
ユリとも一緒になる事が出来たし、器用貧乏のお陰でソコソコ冒険する事も出来そうだし、明日からは、屋台でお店を出すことも出来る。
なんだかんだで、楽しい毎日を送っているのではないだろうか。
もしかして、転生して良かったのかな?
さぁ、明日はしっかり頑張ろう。




