New Tribe Act.2
「見つからねぇってどういう事ったよ?」
海兵隊達を部室に案内し終え着替えるためにロッカーへ向かっていたらタクさんの怒鳴り声が響いていた。タクさんはいつものボマージャケットにトレードマークのハーフミラーのサングラスは胸ポケットにかけている。
「その……探しても全く見つからなくて……」
「高津くんや井之上くんにも手伝ってもらったんですけど」
「入学手続き済ませたって連絡は来てんぞ」
タクさんは深い溜め息を吐いてから「ちょっと行ってくるわ」と言って席を立った。
そしてわたしと顔を合わせて「やっちまった」と呟いてから「ちょいと」とわたしを部屋に入れた。
部屋には新堂サンがバツが悪そうに座っていた。
新堂サンというのは高身長巨乳メガネの3年の女子生徒で、わたしと同じくタクさんの下で下働きをしている人物だ。特に今回のバニーのアイデアも新堂サンの立案というのも理由にありあまり好きになれない。なんというか他人に面倒事押し付けるようなイメージを持っている。
「何スか?」
「ちょいと厄介事を頼むわ、例のもう1組のゲストが来てるらしいんだが見つかってねぇんだよ」
「それって新堂サン達が引き受けたアレっスか?」
「まぁ、そういう事になるわな。んで申し訳ないが新堂とバトンタッチしてくれ」
「写真とかってありましたっけ?」
「あるにはあるんだが女がね……」
タクさんは新堂サンから写真が印刷されているコピー用紙を引ったくって、渡してくれた。
「……いや、これ見つからないってありえなくない?」
つい本音が出てしまったが、それだけ衝撃的な内容だった。 新堂サンはバツの悪そうな顔をする。
写真に写ってたのは中東系のとんでもない美形な王子と顔を隠した女だ。
わたしは王子たちの捜索の最適解を探った。
「じゃあちょっと行ってきまっス」
「おうおう、せめて着替えてから行け!」
わたしは胸元を見る。あ、バニーなのね……
途端に顔が熱くなる、何とんでもないカッコで出ようとしてたんだ……
わたしは更衣室で着替えながらスマホでとある短縮を回した。
「もしもし教務課ですか? はい、事務員の岡さんお願いします、はい。学資ローンの申請書類関係で連絡するように言われまして」
しばらく保留音楽が流れる。その間に下を急いで履く。
「もしもし、岡です」
「10分後に相談室」
「はい、わかりました。ええ、お待ちしています」
電話が切れた。わたしは着替えてから急いで教務課へ向かい教務課の相談室へ入る。部屋は密室なので仕事の関係で鏡子さんと学校内で報告をしたり指示を受けるときは毎回使っている。
鏡子さんに状況の説明をはじめた。
そう、事務員の岡さんというのはわたし達のボスの鏡子さんの潜入時の姿だ。
いつもの鏡子さんは黒スーツでビシっとキメているのに対して教務課の岡さんは垢抜けない感じとやや挙動不審気味な動作、俗に言うメカクレ状態にまで伸びている前髪から到底この2名の人物が同一人物であるとは結ぶのはほぼ不可能であろう。わたしも初見では驚いた。
「用件は?」
「現在進行中の案件にて支援を求む」
「内容」
「ジブリール・ベン・ワイという人物の捜索」
「それに関しては処理が完了した。意図的にサバイバルゲーム研究部会へ案内した」
わたしは少しだけ思考を巡らせ思い出した。吾妻が所属している方の部活だ。
「理由としては出資者への牽制である」
わたしは驚いて「大丈夫なんですか?」と聞いた。
鏡子さんは溜め息を吐いてから「大丈夫なわけがない」と前置きをした。
「出資者は2割の報酬カットを一方的に通告してきた、それで実働チーム全体で出資者への工作活動を無期限で行う事になった」
「それ聞いてないッス」
「今夜の総会で言うつもりだった」
わたしは溜め息を吐いてから「んで、何をすればいいッスか?」と聞いた。
鏡子さんは少しだけ考えて「アドリブ、ジブリールをサバゲー部に入れないこと」と答える。
「うい」
「それともう1つ、貴女も仕事ばかりしてないでもっと自分の時間を作りなさい」
「自分の時間?」
「そう、貴女の仕事っぷりはそこそこ評価はしてるしなんだかんだでこの仕事向きだと思うわ。ただこの仕事だけが人生じゃないわよ。そうね……じゃあ、わかりやすく指示出そうかしら」
「いい彼氏作りなさいな」
鏡子さんはニッコリと笑った。その笑みは他人からあまり好意を得たことのない私にとってはむず痒くなるような感じがする。
相談室を出てからわたしの今後を考える事にした。
確かに仕事が終わった後の事を全く考えて……いや、考えようとすらしなかった。
まぁ先の事は追々考えていくとして問題は王子の処遇だ。
「ちょっち行ってみるかー」
とりあえずはサバイバルゲーム研究部会だ。
大体の場所は吾妻に聞いたので陰気臭い建物にも若干の心当たりがある。
吾妻とはとりあえず連絡先を交換しただけでまだメッセージすら送っていない、仮定として付き合えたのならどうだろうか?
まぁ顔はいい方、体格に関しても小さいとは言え特に問題はない、性格に関しては悪い所は出ていないがまだ保留。
あれ……意外と悪くないんじゃ……
一瞬だけ吾妻と一緒にドライブデートする妄想が頭を過ぎって消えた。流石に1回目でホテル直行はないわー。
思考を巡らせつつ歩いていてようやくサバゲー部の部室のある旧工学部棟地下に来ていた、のだが。何処に部室があるのか聞いていなかった。
とりあえず奥からドアノブを回してみる、すると早速開いた。
「あ、マジか」
少し、ほんの少し悩んで「おじゃまします」と言って中に入った。部屋の電気はついてなかったが奥の方に明かりが見えた。
周りに気をつけながらゆっくりと光の方へ行った、誰かが机の前で何か作業をしていた。
机の上にはよく見えないがバラしたエアガンが置いてある様だ。
「あー、そこのキミ」
声の主は驚くことに女性だった。逆光で顔は見えない。
「え、わたし?」
「入口入って左側にあるキャビネットの六角ネジAって書いてある引き出しからM1×2、M1×3って書かれてるパケ探してきて3パケずつ机の上に置いてくれるかい?」
「あ、はい」
「六角ネジAね」
わたしは彼女の言うとおりにスマホの明かりを頼りに入り口左側キャビネットの上段を開けた、ドン引きするぐらいの量のネジやら何やらかが袋にギッシリ詰まっていた、それぞれに几帳面に番号が振ってある。
その中からM1×2とM1×3を3袋ずつ探してきて机の上に持ってきた。
「ありがとう……君、見ない顔だね。名前は?」
「後藤っス」
「入部希望かな?」
「お使いですね」
「ジブリール・ベン・ワイさん来てません?」
彼女は少し考えてから「来てない……が、そもそも先週の金曜からずっとここで缶詰だったから彼が来てるか来てないか自体は、わからないね」
「ちなみに部室は向かいの真ん中の入り口だよ、多分誰かしらいるから。そこで聞いて」
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして」
振り向きもせずに作業する彼女に礼を言って部屋を出てノックをしてから向かいの真ん中の部屋に入った、驚くことに中には中学生が数学の勉強をしていた。
それと同時に後ろから何かに押されてつまづきそうになった。
振り返ると新堂サンの一団がずかずかと入ってきた。いや、正確には新堂サンがずかずかと入ってきて残り2人はそれに続いていた。
なんで新堂サン達がここにいるのか考えた。
別口で情報を掴んだのはほぼ無いだろう、鏡子さんの口は固いし、サバイバルゲーム研究部会に渡したという情報はわたししか知らない筈だ。
当てずっぽうは先ず考えられない、普通の中学ぐらいの大きさならありえるかもしれないが複数の学部が繋がってるマンモス大学の人気のない区画だそれも考えにくい。
最後の可能性は、わたしをつけて来たという事だろう。
「ジブリール・ベン・ワイ居るでしょ?」
新堂サンは中学生に威圧的に聞いた。中学生はおろおろしていた。
その光景にわたしはムカついた、新堂サン自体好きでは無かったが流石にムカついた。仕事の成果を奪われるのはいい、仕事押し付けるのもいい、バニーガールの格好させられるのもいい。ただ許せないのは頭数揃えて今ここで弱い者いじめしようとしている所だ。
一瞬だけ先に手が出そうになったが不思議と頭が落ち着いている。
新堂サンみたいな手合いには口の方が有効だ。
「ちょっと、いくら何でもそりゃないんじゃないっスか?」
「黙って」
「いや黙んないっス」
新堂サンの顔に青筋が立つ。中学生からわたしに敵意が向いた。
「自分の無能棚に上げておいて中学生を恫喝するのよくないっスよ? そもそもその子あきらかに関係ないじゃん」
「黙りなさい!」
新堂サンがビンタを食らわせようとしたがそれを回避してそれのお返しに腹に膝蹴りを当てた。
眼鏡が落ちて新堂サンはよろける。
「はい、そこまで」
入り口の方を見ると吾妻と一団が立っていた。
「そこの2人は新堂さん見てて、シイちゃんは後藤さん、シャルロッテは心ちゃん見てて」
「ジブはー?」
「ジブリールは駐車場でヨウちゃん探してきて、見つけたらここに連れてきて」
「なる早?」
「うん、なる早で」
「かしこま!」
吾妻の口からジブリールという言葉を聞いてわたしと新堂サンは顔を上げた、ジブリール本人は廊下にいるらしく顔は見えない。
「はい、とりあえず全員休憩。しばらく喋るの禁止!」
わたしはフリフリの格好をした子からポカリを貰った。キャップを開けて一気に喉に押し込む。
「アズマー、見つけたよー」
「どしたー? あ」
「ジブリール」と「ヨウちゃん」が現れた。ジブリールを見てわたしは驚いた。そこにいたのはブレザー型の学生服着た美少女だ。いや写真の面影は多少はある、あるのだかここまで変わっているとは誰も思うまい。
いやそっちが「ヨウちゃん」かもしれないがそうなるともう一人のブラウンの髪の毛で青い目をした美人の方がジブリールになってしまうという事はやっぱり学生服がジブリールなのだろう。
「嫌な奴に会ったな」
青い目の方がボソッ喋った。
吾妻が「知り合い?」と聞いたら、青い目は「サバゲ部のね」と返した。
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僕とシイちゃんとジブリールはとりあえず部室で戦ってた2人ともう2人の話を階段裏のスペースでまとめた。シイちゃんはもう2人の片割れの高津くんと顔見知りなのでそっちに回ってもらって、後藤さんと新堂さんはジブリールと僕で話を聞いている。
店長ちゃんが帰ってきたが部長はどこにもいなかったそうだ。
心ちゃんはヨウちゃんとシャルロッテとで部室で待ってもらっている、シイちゃん曰く驚くほど心ちゃんは普通だそうだ。
ヨウちゃんはサバゲー部への連絡を回してもらっている。
話の内容としてはジブリールはサバゲー部のゲストだった筈なのだが手違いでサバイバルゲーム研究部会へ来てしまったという事だ。後藤さんと新堂さんはそれを追って来たのだがそこから先は話はまとまっていない。後藤さんが言うには心ちゃんをイジメていたそうだし新堂サン側からすれば心ちゃんにジブリールの居所を聞いていただけだ。
「うん、ジブリールさんはサバゲー部のゲストだったわけで、これに関して言えばそこの3人が探してるのを知ってて入部届提出しちゃった僕の責任だね」
この場を収めるのはこれが一番の策だ。
「しゃーない、こりゃ俺の手落ちみたいなモンだ」
「うん、でも確認しなかった僕も悪いよ」
「ジブも間違えちゃったみたいごめんね」
「すまねぇな」
僕は横を見た、いつの間にかハーフミラーのグラスをつけたやや太ってるロン毛の先輩が腕を組んで僕の横に立ってた。服装はジーパンにボマージャケット、靴はミリタリーブーツという出で立ちだ。
「えーと、どちら様でしたっけ?」
「え、俺? 加藤拓郎、気軽くタクさんとでも呼んでくれや。一応こいつら両方の親玉やってる」
タクさんは新堂さんと後藤さんの2人を指差す。
「あ、吾妻です」
僕はとっさにタクさんに握手を出した。太ってる様に見えたが手を見るに全部筋肉かもしれない。
「うむ」
タクさんはそれに快く返してくれた。
「まぁ俺の手落ちとしてはジブリール側と連絡を密にしなかった事と、新堂に振ってた仕事を全部後藤に任せちまった事だな」
「ただ頑張ってくれた新堂と後藤の面子というのもあるし、手違いとはいえ王子取られちゃこっちも黙ってられんよ」
「それでだ、ここは一つ両者共に禍根を残さない方法ってのがある」
「何です?」
「簡単さ、力で決めるのさ。こっちはこいつ等含めた……あー何人かのチームを組んでやる、曲がりなりにも部活なら何人か集まるだろ?」
少し面白そうだと思った。
「ウチが負けた場合には?」
「あ、そりゃアレだよ。勝ち負けだけキメて後は当事者……ジブリール達の好きにやらせる、ジブリールもいいだろ?」
「うん!」
「ぶっちゃけジブリールちそっちはウチのミステイクの始末の煽りを受けただけだからさ。ま、色々思う所はあるだろうが前の事も含めてとりあえずこれで手打ちにしてくれや」
それを聞いて僕はタクさんに対して「乗った」と返した。
丁度サバゲーをしたくなってきたのだ。
「今夜9時。場所はサバゲー部のフィールド棟、具体的な場所は……連絡先でも交換しておくか!」
タクさんは連絡先を交換してから新堂さん達と後藤さんを連れて帰った。
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「サバゲー部のフィールド楽しみだなぁー」
「ジブくんそれちょーかわいいの」
「ありがとー」
店長ちゃんは脳天気な反応をしていた。
シイちゃんも脳天気な反応をしていた。
ジブリールも脳天気な反応をしていた。
タマちゃんは連絡がつかないので不参加である。
シャルロッテは黙々とお茶を淹れている。
心ちゃんは遅くなるといけないので家に返した。
吾妻くんは加藤の口車に乗ってしまった。
わたしは「先輩」に応援を求めた。
わたしに出来る事は助っ人を呼ぶことと元サバゲ部所属の経験を活かしてチームにフィールドの解説をする事だ。
サバゲ部のフィールド50m×80m位の広さの上下階構造だ、スタート地点は両者共に2階部分に当たる櫓からで障害物の多い下に降りるか障害物の少ない上を進むかという選択肢がある。下は迷路状になっていて接近戦が多く、上はS字状に通路があり見通し自体はいいので遠距離での狙撃戦になる。ただ上は所々に透明なアクリル板が張られていて下の迷路にも一部アクリルの屋根がついていて櫓に到達すれば制圧は簡単という単純な陣取り合戦ではないのが特徴だ。櫓はスタート地点含めて9ヶ所で丁度それぞれの拠点に2つ、拠点と同じ列に2つ、中央部に3つ櫓があり各々の櫓で昇り降りが可能である。ただ上は櫓を九つS字状で渡らないと敵陣へいけない構造になっていて、かなりの遠回りになる。
加藤から提示されたのがフラッグ戦、いわゆる敵陣の櫓にあるボタンを押せば勝ちという戦いだ。
記憶にある限り正確なフィールドの図を書いた、ただ上も下もかなりうろ覚えだし配置も定期的にかわっているのでS字以外は信用ができない。
「中々よく出来てるフィールドだなぁ」
吾妻くんが変に感心している。
「問題はどうやって戦うかよ!」
「勝たなきゃいけないのよ」
わたしは机を叩いて皆に言う。
「ハイ、ハイ」
ジブリールが手を挙げた。
「上を走ってゴールまで行く」
ジブリールに当たり前の結果を説明しようとしたが吾妻くんが「いや、アイデアとしては悪くないと思う」と返した。
「先ずこのフィールド攻略のキモは上と下の戦況が連動するという所なんだ、上から突破しようとすると目立つだろうから櫓からの急襲ないし上からの迎撃に対応される逆に下から攻略しようとすると上からの狙撃ないし上と下の連携戦術を取られる。ただこれは戦線が膠着した最序盤以降の状況下で起こりうる戦況なんだ、それでジブリールさんのアイデアを僕が咀嚼して理解した結果としては、先ず何が何でも6番目を制圧する」
吾妻くんはわたしの図の横に矢印を書く。
「6番目への行き方としては一旦降りてから地上から行く先行隊と自陣の櫓から相手を牽制をメインにして到達を支援する援護射撃隊の二つに分ける」
「6番目を制圧したらここを拠点の防衛ラインとして、援護射撃隊もこっちに移動させてここを守りつつ司令塔として動いてもらう。そこでヨウちゃん」
「え、わたし?」
「なんか無線機とかトランシーバーみたいな物って持ってない?」
「あー2つだけなら」
「それを1つ店長ちゃんに貸してもらって店長ちゃんは狙撃しつつ司令塔として戦況の報告をヨウちゃんにしてもらう、できる?」
「大丈夫だよ」
店長ちゃんは手を上げながらぴょんと跳ねる。
「あともう1人位上に配置したいんだけど……誰か機関銃とか持ってたりしないよね?」
「それなら助っ人に呼んだ先輩の得意武器だからこっちに任せて」
「じゃあそれはそっちに任せる」
「それで下ではヨウちゃんを中心に指示系統を組んで各自単独で敵拠点を狙う感じでいいかな?」
「ジブはさんせー」
「主様に同じく」
「わたしも!」
「シイちゃんも賛成なの」
「まぁサバゲーマーって単独基本だしね」
「それともう1つ………」
吾妻くんが真顔で皆に言った。
「部長って今どこいるんだろうね?」
「「「あー」」」
「ブチョー?」
皆すっかり忘れていたが今回の話に部長は全く一切絡んでない。
今週のエアガン
新日本兵器廠
ミリタリーレプリカや軍の放出品やミリタリートイ等をメインに扱っている店舗。
米軍基地の側に店舗を構えクォンセット・ハット(かまぼこ型兵舎)風の外観と、敷地内に無可動のM551シェリダンと社用車のケネディジープが2台等とミリタリーに興味はなくともそそられる様な外観である。
クォンセット・ハットは三つあり、放出品やミリタリートイを全般に扱ってる店舗とサバゲー用品専門の店舗とエアガンやモデルガン、ナイフ、ツール、アウトドア用品類の店舗がある。
ちなみに新日本兵器廠の従業員は年一回ブートキャンプと実銃射撃の為に1週間のアメリカ研修があり2月の最終週は全面的に休業する。
ダックホビー
ラバーダックのマスコットで有名な全国展開ホビーショップ。あくまでエアガンの専門店ではなくホビー系商品の一部としてエアガンを売っているがこの地域のダックホビーは昔からエアガンやモデルガンに力を入れていて、正規の仕入れの他にもバッタで仕入れた生産中止品、限定モデルや中古なども販売しているのでベテランほどダックホビー行く傾向が強い。ちなみに新品と中古を同時に扱っている数少ない店舗である。
バルクリユース
「ゆるく売る、安く買う」でおなじみの総合リサイクルショップ、あくまでエアガン専門ではないが地域柄か中古エアガンコーナーは中々壮観である。また従業員にエアガンに詳しい人物がいるらしく整備や不具合の説明が行き届いていたり引退者が一括で手放すという裏事情もありガンマニアには隠れたホットなスポットと化している。
サカヤ商店
地域では最古参の部類に入る店舗、昔はおせっかい焼きの好々爺が細々と経営していたガンショップであったがある時期を境に閉店してしまい、今年になり営業再開に至った。
今ではエアガンやサバゲー装備と競技射撃用のエアガンのみの取り扱いだが閉店以前はモデルガンや無可動実銃等も取り扱っていたが営業再開するに当たっての開業資金としてそれらの在庫は全売却した。
また先代店主は当時のサバゲーマーやシューター、ガンマニア達から慕われており「どんな悪たれでもサカヤにだけは敵わない」とまで言われていた。