スイード伯爵家領都に着いたぞ!
あれっ!?
と、いつのまにか【3000pt】
ありがとう! 皆様!
6月いっぱいまでは毎週金曜日朝6:30に更新します!
多分『疲れなんて吹っ飛んじゃう! 魔法薬・生き返るぜ栄養薬!』を全員が飲んだおかげで、みんな元気に馬車に揺られて、無事に町で昼食を食べて、午後からも問題なく今日の宿泊予定の町に到着して、一晩眠った後の今日は領都に到着の予定だ!
今日のお昼頃に到着予定と聞いたチヤは最後の甘えとばかりに、おじいちゃん、おばあちゃんに甘え倒していた。
そんなこんなで、野糞を間に挟んで、到着しました!
『領都』です!
何故か領都の名前が『スイード領』では無く『バビル領』なんですよね?
何故かスイード伯爵家が治める『バビル領』なんですよ?
不思議です。
おじいちゃんとおばあちゃんのおかげで『顔パス』で大門を通過です!
門を潜ると、そこにはーー!
王都並みに賑わう領都の街並みが窓から見えました!
お出かけしていいですか!?
あ、はい、大人しく席に座るので怒らないでください。
何でも『野菜ダンジョン』なるモノがあるらしく、野菜の供給が冒険者の手で行われております。
しかし、王都と近い領都の大きさにダンジョン野菜だけでは足りずに、領都邸の周りに畑を作ったり、近隣の村々からも野菜を仕入れているそうです。
そしてそして!
お母さんが興奮していた『チチ乳』!
領都の近くに一大生産地があるようで、毎日『チチ乳』と『チチ肉』と『チチ卵』が領都に出荷されているそうです!
気になるぞ! チチ!
どんな動物なんだ! チチ!
牛なのか!? 鶏なのか!? 気になるぞ! チチ!
あ、はい、興奮してしまいました。
少し落ち着きます。
え? 落ち着いたら見学に行っていいですって?
ちょっと、待ってください。
落ち着いた心が飛び跳ねそうです!
楽しみが増えましたね!
今日のおばあちゃんは怒りっぽいです?
いえ!? いいえ!? 私は何も言ってませんよ!?
おばあちゃんのお顔が少し怖いです。
しかし、広大な領都です。(話を逸らす)
領都を囲んでいる外壁が見えないってあり得ます?
もうね、国ですよね?国!
おじいちゃんはこの見えない外壁を広げようとしていたのですか?
どう考えても村か、新しい街を作った方が安上がりですよ。
え? 開拓は木族がやるから安上がり?
そんなもんですか。
エルフ様々ですね。
そして、巨大事業を『安い』と言える、その感性が羨ましいです。
いえ、嘘です。
私は一般人の感性を大事にしております。
おやおやぁ?
何だか高級なお宅、住宅街に入ってきましたよ?
え? 全て血族ですって?
昔の日本の近親婚が思い出されます。
いえいえ、私はまだ、オギャアとも産まれていませんよ?
外部の貴族は信用できないと?
いえいえいえ、奇形児が産まれてきますよ!?
え?
伯父さんの長男が下半身付随ですって?
産まれてからずっと?
赤子の頃は気が付かなかったと?
それ、絶対に近親婚の被害者ですよ?
新しい血を取り入れなければいけません。
ここで『エルフ』の登場ではないですか?
オババ様に治してもらえばーー
◇◇◇
「えっ! 木族にも治せないんですか!?」
おじいちゃんが難しい顔で頷く。
「『治せない』んではなく『治してくれない』んだ。
先天性の身体の異常は『本人にとっては正常』な状態らしいのだ。だから、教会の治癒魔法や再生魔法は普通の病気や怪我は治せても『身体が正常』だと思い込んでいる状態は『異常』では無いそうでな、特別な治療が必要なんだそうだが、木族にも1人だけ『先天性異常』を治療出来る者がいるそうなのだが、オババ様曰く「やる気が無い」そうだ。
どうも、固有スキルは『先天性異常』を治す能力らしいのだが「対価を寄越せ」と仰る、ちょっと変わったお方だそうで『食べられる植物』と『新しい食べ物』の研究をされておいでで、私達も未知の植物を探しているのだが、いつも『持ってるからいらない』と言われるので、半ば諦めているのだ。
だから、チヤちゃんも従兄弟のお兄ちゃんには優しくしてくれな」
長々とおじいちゃんが従兄弟のお兄ちゃんについて話してくれましたがーー
これ、私が解決出来るんじゃね?
と、軽く口走るのはやめにして、一度オババ様に確認した方がいいですね。
おんやぁ?
高級住宅街が途切れました。
どこからどう見ても、この先に広がるのは『農地』です。
いつも、馬車から顔を出すとおじいちゃんに引き戻されますが、多分、危ないからでしょうが、ここは思い切って行き先を見つめます。
あっ! ちょっと待ってよ! おじいちゃん!
案の定、窓から引き離されましたが、ちらりと見えました。
何だか『王宮』みたいなのが。
いや、壁が物々しいから『王城』かな?
守りが硬し!
あれですな、『エルフ』を匿う為のモノですな。
うん、わかる。
でも『王』はいないから『砦』とか『豪邸』とか言うんだよね?
いや『城』もあるか。
そして、農地が広!
驚きの広さ!
壁の中に農地があるって贅沢な使い方だよね?
領主一族の食料を賄う為かな?
いつでも新鮮なお野菜をお届けします!
て、事だと思う?
きっと、答えはおじいちゃんが知っている!
「おじいちゃん、なんで農地があるの?」
「う〜ん、おじいちゃんにもわからないや。ただね、『潰すな』と代々言われているからね、農地にしてあるんだ」
スイード伯爵家の謎、みたいな答えが出てきたよ。
普通に遠い親族が「潰せ」って言ってきそうだね?
あ、お母さんの野菜の知識はココからかぁ。
素朴な幼少期のお母さん、いいですねぇ。
農地を駆け回るお母さん、いいですよ。
今頃、お母さん号泣してないかなぁ。
すっごい、涙もろいんだよなぁ。
『サチ』を『チヤ』に訂正して誤字報告してくださった方、ありがとうございます。
頭の中には無邪気なサチがいるので、感想には書かれていたのですが、わかりませんでした。
本当に感謝いたします。




