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異世界でのセカンドライフ  作者: サイン
第一章
14/227

王都に侵入者!

「此処がこうで……此処にこれを書いて……でき「うあ!!」ひゃ……あ、アリスさん」


「やぁ、待たせちゃったかな?」


 悠魔が昨日と同じ場所に座り木の板に魔法陣を書いていると木の後ろからアリスが驚かす様に声をかけ悠魔を驚かした。


「いえ、僕もさっき来ただけですから……と言うか驚かさないでください!」


「いや~ごめんごめん」


「全く」


 アリスは謝るがその言葉に全く謝罪の意思がなく悠魔が諦めて道具を地面に置いた。


「さて、それじゃあ昨日言ってた面白い魔法を教えてあげるよ」


「どんな魔法何ですか?」


「悠魔、君は魔力の性質変換が使えないからきっと役に立つよ」


 アリスが悠魔の正面に座り悠魔に指先を向けた瞬間光の玉が放たれ悠魔に当たり頭にちょっとした痛みを感じ抑えた。


「痛……今の何ですか?」


「何と言われるとただの魔力の塊だよ」


「魔力の塊?」


「そう、見てて」


 アリスの指先に小さな光の玉が出来上がった。


「これは、魔力?」


「うん、その通り魔法陣を使わない魔法でただの魔力の衝撃波をぶつける魔法だよ今のは威力を手加減したけど威力を強めればその辺の魔物位なら気絶させるくらいは出来るよ」


「それだけ?」


「そう、たったそれだけだ、でも魔法陣の展開も魔力の供給もいらないただ発動までが純粋に早いんだよこの魔法はまぁ使い慣れないとだめだけどね……どうだいこの魔法、幻弾覚えてみる気はあるかな?」


「……教えてください」


「うん、わかった」


「それで初めは何を知ればいいですか?」


 アリスはじゃあ始めようかと言い悠魔の手を取り自分の手と合わせた。


「まずは、手の平に魔力を集中させるんだ僕の手が密着している部分に集中させるんだ」


「…………」


「そうだ、その感じだ……そのままその感じで維持しするんだ」


「……っ」


 アリスがそっと合わせた手の平を放すと悠魔が目を開け手の平を見ると光が漏れだした。


「何か今魔力が抜ける感じが……手から何か出てるこれが魔力?」


「そうだよ、今の感覚は掴んだかい?」


「はい」


「よし、なら今度は手を合わせてない状態でさっきと同じ状態までもっていくんだ」


「ん……」


 悠魔が先ほどと同じように魔力を集中し始めた。


「……あれ」


「……もう一度だ」


 アリスが手の平を合わせてしばらくしてそっと話すと魔力が漏れだした。


「あれ、何で」


「すぐには出来ないよもう一度」


「……はい……っ」


「はい、もう一度だ」


 そうして数十回同じ事を繰り返して日が傾く頃に手を合わせず魔力が漏れ出すようになったそれを見たアリスは驚いた顔をしていた。


「すごいね普通一日二日じゃ出来ないんだけど」


「……この後はどうするんですか?」


「……今日は遅いしもう帰ろう……そうだね今度はいつ時間が取れるかな僕は何時でも良いけど?」


「えっと、しばらくは暇ですから僕も何時でも」


「それなら明日も同じ時間この場所でいいかい?」


「はい……それとこれ」


 悠魔がローブから紙袋を取り出してアリスに渡した。


「何だい、これは?」


「僕の国にあったクッキーって焼き菓子を再現したんですけどよかったらどうぞ」


「おや、中々美味しそうだね貰っていいのかい?」


「はい、昨日色々魔法について教えてもらいましたからそのお礼です」


「それならありがたく貰っておくよ……ん、美味し」


アリスが紙袋の中を確認して悠魔に確認して一つパクリと口に入れた瞬間笑顔になり何か思いついたのかニヤリと笑い


「……はい」


「ん」


「じゃあまた明日」


 アリスが悠魔の口にクッキーを一枚入れて歩いて行った悠魔もそのまま岐路に着き。




「あれ、悠魔さんお帰りなさい……どうかしたの?」


「魔法て難しいですね……今日は疲れましたもう寝ます」


「?」


 悠魔が宿屋に入る元気に調理場から料理とお酒を運んでいるカナがいて出迎えてくれたいつもと違う悠魔の雰囲気に疑問に思い話を聞くと意味の分からない事を言って部屋に歩いて行った。


「ふ~疲れた」


 悠魔はローブを脱ぎベットの上に倒れ込み自分の未熟さに打ちひしがれていた。


「ナナさんは僕は魔力操作上手だて言っていたが」


 悠魔自身この世界に来て魔法はすぐに使える様になったし初級魔法ながらその効果は初級魔法を超えるもので少しは魔法を使う事に自信があったが今回の事でまだまだ未熟だと言う事がわかりそのまま眠ってしまった。




「……朝か」


 悠魔が宿屋のベットで目を覚ますと。


「昨日あのまま寝てしまったのか……お腹減ったな」


 悠魔がそのまま部屋を出て一階に歩いて行きそこで掃除をしていたカナに会い。


「おはようございます!ってすごい寝癖!」


「……おはようございます……寝癖?」


「うん、なんて言うか爆発?破裂?してる……起きてる?」


「ん、おひてますよ……ちょっと外で体拭いてきまひゅ」


「うん」


 悠魔の今の姿は酷い物だった何時も綺麗に結んでいる髪はぼさぼさになっていて顔つきはだらしなく眠そうに半目で普段の悠魔からは想像できない状態になっていたしかし、水を浴びて体を拭いて戻って来た悠魔はいつも通りにぼさぼさだった髪はいつも通り綺麗に結ばれていて顔つきもいつも通りになっていた。


「……」


「どうかしました?」


「なんて言うかムカつく」


「はい?」


「さっきまでの悠魔さんはダメダメの一目見るだけで百年の恋も冷めるレベルのダメぷりだったのに!」


「そんなに酷かったですか!?」


 カナがジト目で無言で頷き悠魔は顔を引きつられて「朝ご飯食べますといい」注文して椅子に座った料理が運ばれて来て食べ終わると悠魔は宿を出てアリスと約束の時間まで街中をぶらついていると。


「悠魔君!」


「コトナさん」


「こんにちは」


「どうしてこんな所に?」


「あれですよ?」


 悠魔はコトナが指さした方を見ると、そこには人だかりが出来ており皆立てられている看板を見ていた。


「何ですか?あれ」


「実は王都内に侵入者がいるみたいなんです」


「侵入者?」


「はい、侵入者は魔女です……魔女教団の魔女じゃなければいいのですけど」


「魔女教団?魔女?」


「はい、知りませんか魔女教団や魔女て?」


「魔女てあれですよね悪魔と契約して人間をやめた魔導師でしたよね」


「簡単に言えばそうですねそれで魔女教団は……」


 コトナは魔女教団について詳しく教えてくれた魔女教団とはそのままの意味で力の強い魔女達が集まり色々な悪事を働いていて村、街を滅ぼしたり禁忌とされた魔法の使用失われた魔法を復元したりしていると、ただ本当の目的は分からない構成員不明の団体だと教えてもらった説明するだけしてコトナは他の所も見回りに行くと言って歩いて行ってしまった。


「ちょっと見ておきますか」


 悠魔は人混みの隙間を縫うように歩いて行き看板の前まで来て看板の文字を読んでいると周りから色々な声が聞こえて来た「怖いな魔女だぜ」「魔女なんか全員死ねばいいのに」「人間の敵」「穢れた存在」などなど色々な魔女を批判する声が聞こえて来た。


「……待ち合わせの所に向かうか」


 悠魔はあまり聞きたくない話だったのでアリスとの待ち合わせの場所に歩いて行った。




「あ!」


「ああ、悠魔か少し待ち合わせの時刻には早いねちょっと待っててもらえないか今いい所なんだ」


「はぁ……」


 待ち合わせの所に行くとそこには本を読んでいるアリスが座っていたアリスは悠魔に気づくと視線だけ上げて悠魔に少し待つようにいい再び本に視線を戻してしまった、しばらくしてアリスが本を閉じ悠魔の方を向いた。


「待たせたね、すまないそれじゃあ昨日の続きをしようか」


「は、はい」


「まずは、昨日と同じ状態まで持っていてくれ」


 悠魔は昨日と同じように魔力を手の平に集中させると手の平から魔力が漏れ出した。


「よし、まず第一段階の放出は出来る様になったから次はその放出された魔力を固定するんだ」


「固定?」


「ん」


 アリスが悠魔見たいに手の平から魔力を出し説明し始めた。


「まず、この状態が今の君だこのままだとただ単に魔力を垂れ流すだけで何の役にも立たない状態だ、これをこのように固定すると」


 アリスの手の平で魔力が渦を巻き球体状になった。


「これが、固定だ魔力の流れは見えたね同じようにやってみるんだ」


「はい」


 悠魔がアリスの様に流れ出る魔力を球体状にしようとするがうまくならずに何度も繰り返した。


「ハァ……ハァ……ハァ」


「今日は此処までにしようそれ以上は限界だ若干魔力欠乏症の症状が見えるしこれ以上は危険だ」


「ハァ……魔力……ハァ……欠乏……症?」


「おや、知らないのかい魔力欠乏症とは大量の魔力を失うと発症する症状でしばらくはまともに動けなくなるから気を付けるだよ……ほら座って」


 アリスに支えられ木にもたれかかった。


「仕方ないな男の娘なのに情けないな」


「何か……含みがある……言い方ですね」


 アリスはやれやれと首を振りワンピースのポケットから赤い液体の入ったをポーション瓶を取り出し蓋を開け悠魔に飲ませた。


「どうだい?少しは楽になっただろ」


「は……はい魔力ポーションですか?」


「そうだよ、僕は魔法師なんだ魔力ポーションの一つや二つ持っているよ」


「すいません後で代金払います」


「気にしなくていいよ……それより君も魔法師ならこう言うのは持ち歩きなよ」


 アリスはポーション瓶をポケットにしまい悠魔の隣に腰かけ今王都で有名な話題を悠魔に話した。


「魔女の件ですか?」


「ああ、君はどう思う今王都はその話題で持ちきりだからね魔女は穢れた存在死ぬべき、滅ぼすべきて町中で聞くからね」


「さぁ、どうでしょうねそもそも魔女と会った事もないですし」


「そうだね」


「そう言えば?話は変わるんですが何でアリスさんは此処まで親切にしてくれるんですか?会ってまだ三日しかたってないのに?」


「そうだね一言で言えば・・・・・昔僕が君みたいに魔法について何も知らなかった時ある人に助けられたからかな刻印魔法について色々教えてもらったしとても親切にしてもらえたから刻印魔法を下手くそなりに頑張ってる君を見て声をかけちゃっただけさ、そうたったそれだけ、あとは気まぐれだね」


 アリスは昔を悲しい顔をして空を見上げた語り悠魔はただその言葉に相槌をうっていた。


「ねぇ君は……僕が魔女だったらどうする?」


「別にどうもしませんよ、僕にとってはアリスさんはアリスさんですし魔女だろうが悪魔だろうが関

係ないですよ」


「……君は変な奴だね」


 アリスは空を見たまま笑い立ち上がり。


「どうだいもう歩けるくらいには回復しただろ今日は此処までにしよう続きは明日でも大丈夫かい?」


「はい大丈夫です」


 アリスは悠魔に手を伸ばし悠魔はその手を掴み立ち上がった。


「じゃあ明日も今日と同じ時間で」


「ああ、それで構わないよそれじゃあまた明日」




 悠魔はアリスと別れ宿屋に向かって歩いていると途中でナナと会い。


「ナナさん」


「あら、悠魔君知ってる今王都に魔女が入り込んだて話」


「それなら、知ってますよ朝にコトナさんに会って色々聞きましたから」


「あ~あの騎士団の人ね」


「ナナさんは魔女てどう思ってるんですか?」


「そうねぇ~私はそこまで深く考えた事なかったけど……怖い事は怖いけど他の人見たいに全魔女が悪いとは思わないわ中には魔女になるしかなかった人もいるかもしれないしね」


 ナナは腕を組みん~と考える様に頭を傾け考えると決してすべての魔女が悪人ではないのかといい

「ごめんね考えてもわからないは」と言い苦笑した。


「そう言えばレイラさんの調子はどうですか?」


「ん~まだ駄目ねさっきも腰がて唸ってたから」


「あらら」


 悠魔はベットの上で唸ってるレイラを想像して苦笑してローブからハーブの入った瓶を取り出しナナに渡した。


「ハーブティーです飲むとリラックス出来ると思うんでレイラさんに」


「あら、ありがとうレイラちゃんに淹れてあげるわね」


「はい、お願いします」


「それじゃあ、私は行くわねレイラちゃんを一人にしておくと心配だから」


「はい」




 宿屋に入るとそこにはリウスとクラウがお酒を飲んでいて悠魔に気づいて手を上げて来た。


「二人とも何してるんですか?」


「いや~レイラがあの調子だからね」


「一緒に酒でも飲もうかと思ってな」


「はぁ構いませんが僕は飲みませんよお酒苦手なんで」


「いいよ~いいよ~」


 悠魔が席に着き水を飲みながらしばらくは次の仕事をどんなの受けるとかの話をしていると周りの他の客が話してた魔女の話が聞こえて来た。


「悠魔君は今回の魔女の件どう思う?」


「どう思うとは?」


「魔女が危険かどうか」


「……さぁ僕自身魔女に会った事がないものでさっき会ったナナさんはすべての魔女が悪いて訳じゃないて言ってましたけど」


「俺は例え害があろうがなかろうか怖いな」


「俺もそうだねぇ~」


 二人は魔女自体が強大な力を持っているためその力が自分に向けられなくても強大な力は怖いと言ったその夜、悠魔はその話を聞いてベットの上で考えた王都に入り込んだ魔女はどんな奴なのか何が目的なのかを。


「……考えてもわからないな……明日も魔法の特訓あるし早く寝ないと」


 結局わからない事はいくら考えてもわからないと言う結論を出し眠ってしまった。

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