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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第5章 星空の落とし子
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04


というわけで、ちょっと空をひとっ飛び。

やって来ましたよ、リンドール伯爵家。

サッちゃんがリストアップしてくれた中の、候補その3ね。


(それにしても、でっかい屋敷だな)


さすが伯爵家。

貴族の屋敷らしく警備も厳重で、見張りをする私兵らしき姿もある。

あと、セキュリティのためにいくつか魔道具が設置されてるみたいだな。

登録した魔力以外を検知すると、けたたましいアラームが鳴り響く魔道具とかね。


(まあ、全部スルー出来るけど)


俺の目的は、ここがポムポムの家なのかどうか探らせてもらうこと。

もちろんこっそりと。




◇◇◇◇




サッちゃん、姿を消すだけでいいかな?


(魔力が漏れないようにと、あと音消しの魔法もかけておいた方が)


なるほど、ありがとう。

サッちゃんがいてくれて心強いよ。


じゃあまず、インビジブルで透明に。

一度使ってみたかったんだ、この魔法。

後は、音や魔力が漏れないようにそれぞれ対処して…よし。

じゃあ、さっそくお屋敷の中に入りますか!


(庭からの侵入をお勧めします)


サッちゃんの助言通り、薔薇の花が咲き誇る豪華な庭園に降り立つ。

うん、魔道具も反応しないみたいだし問題なさそう。

まずは1部屋ずつ見ていくとするか。





まず1階のバルコニーに面した部屋。

ここは伯爵家当主夫婦の主寝室らしい。

スライムに関係するものは無さそうなんで、次行ってみよう。


キッチン、トイレ、メイドたちの休憩室、応接間、食堂…

それらしき手がかりはない。1階は全滅か。

2階に行ってみるかな。


階段を上ってすぐの部屋は、書斎。

書きかけの書類とか、机の上にそのままにしてちゃダメですよ。

どれどれ……




……うわぁ、真っ黒。

賄賂とか日常茶飯事だし、国に無許可の増税もしまくり。

念のため、この書類は頂いておこうかな。


次の部屋は…あ、王太子のお妃候補っていう娘の部屋か。

すごい豪華な調度品…


「はぁ…」


ため息の聞こえてきた方見れば、カリナと同い年くらいの少女が長椅子に座っていた。

すごい、本物の金髪縦ロール!!


「おにぎり食べたい…味噌汁飲みたい…たくあん食べたい…」


………はい?


「コーラが飲みたい、ハンバーガー食べたい…もうお上品な食事は嫌…」


たぶん、間違いないよね?

この子、地球からの転生者じゃないかな。


「何がお妃候補よ…せっかくのファンタジーなのに…」


転生先が貴族ってのも、色々大変なんだな〜


「家出したってすぐ連れ戻されるだろうし…」


あ、もしかしてさっきのが使えるかも?


さっきの証拠書類を置いて、こっそりと退散。

あと、シャケおにぎりは俺からのサービスな。

特別に、カップの味噌汁と緑茶も付けてやろう。

同じ地球からの転生者同士、お互い頑張ろうな。



ふむ、庭の温室や倉庫まで全部見たけど、ここには従魔はいないらしい。

ということで、ここはポムポムの家じゃなかったよ。

出来ればここであって欲しかったけども。


よし、残るリンドール家は2つ。

どっちがポムポムの家なんだろうなぁ…




ちなみにその後。

屋敷中にご令嬢の歓喜の叫び声が響き渡ったとかなんとか。


「神様ありがとう!!ひゃっほ〜い!!!」


読んでくださって、ありがとうございます。

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