9,肝心の説明をしてからにしろやコノヤロー
あれからどうなったか、気になる気になる?
えっ?ウザい?
▽・ω・▽しゅん……
…………うん、大人しく説明させていただきます。
俺、無事学園に入れたぜヒュー☆
〈ヒュー☆〉
キスをされた毬藻は、王道通りに馬鹿力で塀を破壊(←粉々ではなく、原型を留めているのが唯一の救いww)。
〈そwwれwwな〉
そして、その衝撃で塀の破片の一部が俺の顔にジャストミート!
額に怪我しますた。
血がでますた。
都筑さんがそんな俺を見て、慌てて「すみません」と言いながら門を開けてくれたぉ☆
〈おっ(^ω^三^ω^)おっ〉
今、額の傷を持参したガーゼで抑えている。腕、疲れてきたなぁ……
それはさて置き。
都筑さんは殆ど毬藻に付きっきりだけれども、ちゃんと俺にも説明してくれている。
都筑さんは生徒会副会長らしく、今向かっているのは理事長室だそうな♪
って言っても、どっちも先に知ってたんだ〜
えっ?どうしてか?気にするな☆
〈気にするわっ!〉
いやー、依斗さんに許可貰ってね?学園のプログラムちょこっとハッキングしただけだよ?
〈それ、『だけ』って言わない……〉
いやいや、結構するひといるって!
現に、既に学園の内部からハッキングされた痕跡、幾つか残っていたし〜wwww
〈笑い事じゃなかった!?〉
下手だよね〜
〈だよね〜………………じゃない!そういう問題じゃないんだよぉぉぉぉ〉
よい子は真似しちゃいけないよ☆許可なければ、犯罪だからね?
〈許可あっても駄目なんだよぉぉぉぉ〉
…………なにこれwwww楽しいww
〈ツッコミ不足過ぎる〜(泣)〉
おっつー☆
さて。現在、案内されているんだけど。
既に情報で知るのと、実際に見るのでは、全然違うことってあるよね……
確かに、確かに校舎が城みたいなのは写真で見て知っていたよ?
だけどね。実際に見て、たまげた訳よ。←
大き過ぎるよ!!無駄に!!
〈それな〜〉
まったく。後で依斗さんに言わなきゃ!
見た目も大事だけど、一番大事なのは実用性に決まってる。
〈うんうん!〉
「ここが理事長室です」
派手過ぎないが、細かい細工が施されている扉の前に着いた。
どうやらここが理事長室らしい。
「また後ほど」
「おうっ!またなっ!!」
「……案内、有り難う御座いました」
都筑さんは、にこりと微笑み去っていった。
最後の「また後ほど」は、毬藻に言ったのだろうと自己完結させる。
ねぇ?都筑さん。
チャイムもないし、理事長室の鍵もないし、チャイムも無いのにどうやって入るのかを、教えてから去って欲しかったな〜
どーしよ…………
〈副会長ぉぉぉぉ〉
円(副会長)「あれ?陽ではない方の編入生の名前、訊くのを忘れてしまいましたね」
いやいや、もっと大事なこと伝え忘れてるからぁぁあああ!!
円「彼、誰かと話していたような…………
えっ、『誰か』?
……………………………。」
うん。
珠沙の心の声は、声に出ていました!
(一部)
内容は、陽と円には覚えられていません。
2人共、お互いのことに
MU☆TYU☆U
だったからね~