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壱の華~曼珠沙華~  作者: 珠樹 志信
初めての王道学園ktkr!!!!
12/19

12,僕達の出会いは(依斗視点)



珠沙君が理事長室を立ち去って数分。。




えっ?陽?あんな毬藻知らないよ……よりによって、珠沙君に惚れるなんて。


ただでさえ嫌いだったのに、もう存在する必要ないよね←


惚れたってわかるのは、よく一緒にいたからね、不可抗力で。



まあ、珠沙君の笑顔は犯罪だから仕方ないか//////

スープカレー食べに行った時の表情には、適わないけれどね。



珠沙君との出逢いは、約4年前。。


〜†〜†〜‡〜†〜†〜


高校や家などで上手くいかなくて、ちょっとやさぐれていた。


そんな時、ネットで出逢ったのが珠沙君だった。


当時から、立派な腐男子だった俺達は、とても気が合った。

好みも似ていて、何より王道学園ものが好きだった………今も好きだけど。


ネットの彼は面白く、端々に可愛らしさが滲み出ていた。

最初、純粋さで出来た可愛らしさだと思い、少し嫉んでいた。


其れが間違いだと知らずに。



実際に顔合わせしたのは、ネットで知り合ってから三ヶ月ほどしてからだった。


待ち合わせ場所に着いて目に入ったのは、鮮やかな赤い肩ほどの髪を靡かせ、黄金色の瞳を持つ綺麗な少年…珠沙君だった。


無表情で、吸い込まれそうな透き通った瞳。

周りの人は皆、珠沙君を見て頬を赤く染めてた。

勿論、俺も例外ではない←


まるで、華のような儚い美しさで。


いつの間にか俺は珠沙君の前に居て、声を掛けていた。


「君が九尾珠沙君?」


「あ、はい!珠沙です☆

あなたが依斗さんですね」


「……………うん」


見とれてしまった。

先程の無表情が嘘のようなくらい、豊かな表情に…笑顔になったから。


純粋な子だと信じて疑わなかった。


この頃の俺を、出来るなら殴ってやりたい。

でも、俺はまだ子ども過ぎた。


ほんの少しの違和感にすら気付けない……



「「王道学園は正義!」」


珠沙君と、好みが近過ぎる!


「でも、王道学園って実際あまりないですよね〜

実際にあったら行きたいなぁって思うんだけど…」


「王道学園ねぇ…」


「「はぁ…」」


現実に夢が無さ過ぎる。


でも、王道学園作るの考えてみようかと思ったのがこの時。



それから、ちょくちょく珠沙君と会っては話した。


この日も、珠沙君と会いに行ったんだ。



「で、ちょっとキレちゃったんだよ

だかr「無理して元気な振りをしなくていいよぉ?」…えっ?」


「無理に空元気でいる必要はないんだよ

俺らは、まだ子どもなんだ

甘えることが、許されるんだ

周りなんかに捕らわれずに」


俺は財閥の跡取候補で、甘えるなんて……いや、実際は甘えているんだ。

まだ、子どもだから。でも、それは有限で…限られている。


今だけ…今だからこそ出来ているんだと気付かされた。


それから、あらゆる事に対する見方が変わり、上手くいくようになった。

珠沙君に救われたと言っても過言ではないくらいに。



余裕の無かった俺は気付けなかった。後になって、ちゃんと思い返せば気づけることを…よく聴いていれば気づけたことを…………


まるで、珠沙君自身に言い聞かせるように言っていたことを……



王道学園を作るのを決意したのがこの時。

作ったのが、高校卒業して1年経ってからだ。




救われた日から何度も、美味しい料理の店に珠沙君を誘うようになった。


洋菓子は量とか食べられないし、食べ過ぎたら体調崩すと知った。

和菓子とカステラの切れ端が好きなお菓子だと知った。

魚の煮物とカツがあまり好きではないと知った。

カレーなどの辛い料理が好きだと知った。

美味しいものを食べた時、一番素敵な笑顔を浮かべると知った。

少食で、食事を忘れることもあると知った。


一緒に居る時間が増えて、様々なことを知った。



でも、未だにわからない事だかけ。



何故・・・・?


〜†〜†〜‡〜†〜†〜


久々に会った珠沙君は、また細くなっていた。

きっと食べるのを忘れていたんだろう。


スープカレーは、半分くらいしか食べきれなかったみたいだ。


前までは頻繁に食べに連れて行ってたけど、この頃忙しくてなかなか連れて行けなかった。


半年近く会っていなかったなぁと思い出す。


よし、最低月1で食事に珠沙君を連れて行こう!


そう決意した。





あの時、気付けなくてごめん…


『……ょりとさ…』


助けられなくてごめん…


『っ……だぃ、じょーぶだ・ら…』


間に合わなくてごめん…


『ありがとぉ……』


珠沙君…………





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