1AF ぎゃんぶらぁ放浪記 3
教室の机を二つ合わせて私と瑠璃が向かい合って座る。ディーラー役の隼が札を配る。私に配られたのは「菊に盃」と「松のカス」だ。色々考えられるが場札次第で月見花見ならそれで押せるな。
チップを2枚ベットする。瑠璃も応じてレイズ。5枚? スタートダッシュのつもりか? ならば受けてコール。
瑠璃のチェックを受けて、場に3枚が開いて置かれる。「松に赤短」、「藤に短冊」、「菖蒲に八橋」か。ポーカー系なら松のワンペアが出来ているな。このあと重なるのを待つか。2枚レイズ。それを瑠璃が受ける。そしてさらに1枚乗せてきた……だと? 狙いは何だ? ポーカー系ならワンペアかツーペア、花札系ならたんだろうか? 手札が気になるな。
コール、チェックのあと場にさらに2枚、「桜に幕」「菖蒲に短冊」が開示される。それを見て私はさらに2枚レイズ。瑠璃の手がポーカー系でツーペアまでなら、花見酒で私が勝つと読んだ。スリーカードあるいはたんが出来ているなら私の負けだ。
しかし瑠璃はさらに2枚レイズ! 初戦は大事だがそこまでするのに何の意味が……まさか赤短? 格付けのつもりか? だったら降りずに確かめてやる。受けようこの勝負!
手札を開いてみれば瑠璃はツーペア(藤、菖蒲)、花見酒で私の勝ちだ。
「花見酒……ふうん、なかなかやるね。でも勝負はまだまだこれからだよ」
ああそうだな。熱い夜になりそうだ。




