1A8 おれたちの夏(たたかい)はこれからだ 9
スタンプラリーで手に入れられる判じ絵の「挑戦状」は2枚ある。1枚目は一白水星から九紫火星までの気学で使う九宮が81個、ランダムに羅列されている。お経に見えなくもないか。そして2枚目は9×9マスの正方形の図表だ。
タイムリミットは一週間後。「現地」で立ち合って、私が答え合わせをする予定だ。
「2枚目のマスを1枚目の呪文で埋めろってこと……なんだよな?」
「まあ……そういうことなんだろうな。その法則性を見つけろってことだろう」
熊谷金吾と岸田喜四郎がグラウンドのベンチで休みながら首を捻っている。そこまで行けば3分の1はクリアかな。
「そこから何が見えてくるのか……九宮の数は一白水星が2個、二黒土星が4個……全部同じ数じゃないのね」
天野薫子も「信者」たちと一緒に頭を悩ます。そこも重要なポイントだな。それが何を示すのか……おっとヒントはここまでだ。
「お宝の場所はどこなんだよ? おい、誰かこんなふうに何か並んだ場所知らねーか?」
「うーん、何スかね? お笑い番組のひな壇芸人とか……お寺のお墓とか」
「お墓か……ただ墓ってだけじゃ……んっ? おい、長者の墓ってどこの寺だよ」
土方瑠璃はそこに気付いたか。地元の不良が多いから案外すぐ分かるんじゃ無いか?
それで晴子や小枝ちゃんは探さないのか?
「あたしたちは遊園地がお宝だからもういいわ。それよりちゃんと予定開けときなさいよ。ドタキャンなんて許さないわよ」「したら泣いちゃうんだから!」
お、おうもちろんだとも。公大もいいのか? お宝がカレー1年分とかだったり「絶対ねぇだろうがよ! しかも久々なのにそれなのかよ!」
まあそんなにムキになるなよ。自転車をやるからお前は少し運動して痩せろ。




