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Real~Beginning of the unreal〜  作者: 美味いもん食いてぇ
第3章 出発

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331/1071

27話

 

 ――頭上に切り上げ、左に下ろし、右に振り抜き、右足を軸に左に半回転、斜めに切り上げ背後の蜂を軌道上のついで諸共ぶった斬る。


 有識者からすれば、強引で稚拙な刀捌き。


 しかし数多の戦闘を潜り抜けて来た彼の動きは、武器の種類関係なく、命を刈り取る為に最適化されている。


 構え?足運び?型?そんなのどうでも良い。


 殺せれば、それでいい。


「ォウラァアッ‼︎やべっ」


 バットの如く振り抜いた刀がすっぽ抜け、回転しながら数百体を惨殺、最後にノエルの隠れるドームにぶっ刺さった。


 東条はビチャビチャと死体を踏み潰しながら、刀を引っこ抜く。


「わりぃわりぃ。……結構減ったし、拡声もういらなくね?」


「ん」


「あー、あー、こんなもんか?」


 東条は音エネルギーのボリュームを下げる。


「ん、戻った」


「おけおけ。……ビビってんのか?」


「多分あれの作戦待ち」


 二人は襲うのをやめ滞空している蜂共を見上げる。


 その一番奥にいるのが、他の蜂より一回りデカい女王。針と顎が異常に発達している。あんなんで卵生めんのか?


「もう充分撮れた、片付けていいよ」


「お前なぁ、もうちょっと労われ。結構疲れてんだぞ」


 東条は汁を切り、刀を鞘に戻す。


「んじゃ、最後は派手にいくか」


「よっ、いったれー」


 彼はドームの上に登り、左足を大きく引いた。


 目を瞑り、左手で鞘を掴み、柄に右手を添える。


 凡そ抜刀の型ともかけ離れた、超前傾姿勢。



「……シィィィイイイイイ――」



 噛み合わせた歯の隙間から、蒸気機関の如き息吹が漏れ出る。


 それを隙と見た蜂の群れが、特攻をかけた。

 同胞を踏みつける人間を串刺しにすべく、牙を剥き出し、針を構え、標的を複眼に映す。


 耳障りな羽音の中、



 ――カチンッ

 東条は親指で(つば)を弾く。



 彼の全身を覆っていた漆黒が剥がれ、一瞬で隙間から鞘の中へと流れ込んだ。



「……雷の○吸、○の型、霹靂――



 瞬間、抜刀された刀身から漆黒が解放。

 東条を中心に、半径約五百mの円環が出来上がった。



「……カチカチ?」


 束の間の思考の中、円環に触れた蜂は困惑していた。


 斬撃では、ない。

 衝撃も、ない。

 ダメージ、なし。

 追撃、再開――


 ――一閃ッ‼︎」




 バヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂッッ‼︎‼︎




 漆黒の円環が、無数の迅雷を生み出し青く輝いた。


 大気が震え、蜂は燃え、崩れ、塵すら残らない。

 周囲のガラスがドラムロールの如く弾け飛び、晴天の下、ガラス片と雷が織り成す星空が完成した。



「……ほ、」


 数秒後、ノエルの作り出した傘の中で、東条は満足気な溜息を漏らす。


 ガラスの雨が地面を打つ音が何とも心地良い。


「どうだった?」


 彼の顔面には、赤文字で悪鬼滅殺の文字。


 ノエルは笑いながら、


「最高」


 ビシ、とサムズアップした。


メリクリ( ゜д゜)、ペッ

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― 新着の感想 ―
[一言] めりくり( ^p^ ) おいww鬼○の刃よww
[一言] 派手だねぇ。とはいえ今思ったが、この変換してからの技やる時身体から一時的に漆黒が無くなってるのか。隙になっちゃうのが困りものかな?
[一言] メリクリ( ゜д゜)、ペッ
2021/12/25 21:00 退会済み
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