治癒能力はスキルで取得可能ですか?
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――モンスターとは一体何なのか。
「気をつけろよ」と言っていた割にはバンバン倒していく。元からレベル100なの?
「結構稼げたな。強い装備もこれで買えるぞ」
「弓とか銃とか遠距離系の物が買えたらいいけど」
「魔法があれば大丈夫だとは思いますけど……備えあれば、ですね」
「私は剣が欲しいです。マキナ様」
……MP回復薬沢山買った方が便利? 一応シアにも欲しい物を聞いてみよう。
「シアちゃんは、何か欲しい物でもある? 防具とか」
「つ、杖が欲しいです。魔力が上がるらしいから。他には要りません」
「はーい、分かりましたっと……」
これで会話が終わったと思ったが、ノアがそれを許さなかった。
信じられないと言った顔をして、私とシアの間に入った。
「アイツに使う金ではないです、生活するための」
「あ、そうなの? じゃあ、私が稼いで来ますね!」
自給自足か、なんだ。まあ、やっとこのUZI様の出番ということで。
待ってという声が聞こえた気もしたけど、急激にFPSに対する自信がついた私は振り返ることもせずにモンスターのいそうな所へ行く。
世間一般的にはこれをフラグと言うけれど、重要人物補正で最悪な死に方はしないだろう。
一応、ノアとヘライトはゲームのキャラだった。その人達が転生したのだ、所謂続編。
「あ、いたいた。……でも二匹か、勝てるかな」
私実質レベル1だから勝てるか不安。ずるずると近づいてくるモンスター。落ち着け自分、そっと構える。
引き金を引くと次々に銃弾がモンスター達の体を撃っていく。攻撃ってこんな感じだったのか。
ああ、けれど、ターンはあるのだろうか。急に体が動かなくなるとかあるのかな。
「……うわっ!? いったいな、急に活発にならないでよ」
モンスターの手? が私を叩く。硬い所が凄く痛い。ほおら、血だって出てきた、出血大サービス。
それでも撃つ手は止めない。止めたらフルボッコ、早く倒さないと……。
……そう思っている内にモンスター達は金になっていた。まあまあ強いだけあってそこそこの金だ。これでシアの分は補える。
「左腕怪我しちゃったけど、利き腕じゃないだけ大丈夫か」
皆の所に戻らないと、迷惑だったろうな、ちゃんと謝らないと。元来た道を歩く。
シアを一人ぼっちにしたのは申し訳なかったな。あと、怪我のことは黙っておくか。鈍感だから気づかないでしょう。
戻ると、ノアが不安定な時の顔に戻ってひたすら謝罪を述べて来た。
「……っマキナ様、ごめんなさい。私のせいで」
「待っててくれたんですか、御迷惑おかけしまし――」
「マキナ、腕を見せてみろ。庇ってるだろ」
「へあっ!? はっはい?」
黙ってられなかったわ、何この勘のいい人。私も私でとぼけるの下手、もうバレた、隠す必要無し。
レヴィアは怒りを露わにして、私に近づく。美しいけど恐ろしいです、兄様。
「何故これを隠そうとした?」
「何ででしょうね」
「宿に着いたらお前も治療するからな」
「……はーい」
ノアが申し訳なさそうな顔でこちらを見るものだから、余計ここに居られない気分。ごめんね、君は悪くないよ。帰ったら「可愛い」って連呼しながら抱きしめたげる。




