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台本を装備した悪役令嬢があらわれた!  作者: ぱつぷぇ
台本は戸惑っている
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78/103

恥じない方法って最初の仲間が持ってますか?





 ゲームでは薬草が光っていたり何かしらの目印があって、プレイヤーが「あ、ここにあるんだ」と取るもの。


 この世界では プレイヤー = 主人公 であるため、薬草などのアイテムは申し訳程度に光っているだけ。



「あんまり回復しないしなあ」


「無いよりかはマシでしょう」


「それはそうですけど……」



 持ち物が多くなるだけだし、結構重いんだよな。余裕で99個とか持てるはずなのに。


 やっぱり薬草よりポーションだよね、ポーションも割れそうで怖いけど。なんであんな薄いガラスにタプタプ入れるの?



「あ、ヘライト……また怪我してる」


「擦り傷くらいどうってことないですよ」


「こういう時のための薬草、宿屋に着いたら治しましょう」


「では、お願いしますね」



 可愛らしく擦り寄って来るヘライト。それだけ甘えたい欲求が溜まってたんだろう、愛いやつめ。


 しかし現実はデレデレとも行かず、こっちばかりに構っていると今度はノアが構って欲しがりになる。愛いやつめ。



「ノア」


「……はい? 何でしょう?」


「ノアも構ってあげるからね」


「……はい!」



 本人達には怒られるから言わないけど、いつでもどこでも本当に可愛い。推しだからっていうのもあったんだろうけど。


 レヴィアも相当溜まっていたのか、私の後ろ側からぐっと体重をかけてくる。脂肪より筋肉の方が重いっていうのが少し分かった気がする。


 私の目の前に現れたレヴィアの手を、腕ごと掴んだ。こういうことでしょ。



「な、だから、本当そういうところだって」


「はえ? こういうことじゃないんですか」


「いや……嬉しい、けど」



 レヴィアの思考回路、それ以前に思考電源がよく分からない。


 あの二人みたいにくっつくと驚きながら離れるし、かと言って離れたらレヴィアという人間が他の人に乗っ取られたかのようにくっついて離れない。



「幸せだけど恥ずかしいとか。なんてね」


「それはっ……す、好いている人がこんなに近くにいて、幸せじゃない訳がないだろう!?」


「――う、愛い兄め」



 この世界の美男子って皆可愛い一面持ってるの? 神様私の趣味分かってるね。ありがとう、ずっと信仰させて頂きます。

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