イージーモードって道を変えれば貰えますか?
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奇跡的な地図を手に入れられた私達は、何とか迷える子羊ズにならなくて済んだのでダラダラと行こうとしたが――。
「……シア、ちゃん……何かごめん」
「いえ、お気になさらず……寝坊した私が悪いですから」
シアは一人で夕食も朝食も済ませたようだった。そのせいか若干拗ねている、このパーティは皆拗ねやすいのか。
あとレヴィアが拗ねれば立証される。もしかしたらもうどこかで拗ねていたかもしれないけれど。
「マキナ様、今日は東の方に行ってみましょう」
「何かありましたっけ」
「いえ、その……東の方は湿気が多いらしいので、多分マキナ様は慣れてるかと」
まあマキナさん元日本人ですからね、温帯の温暖湿潤気候って学生の時習った記憶がある。
そんな湿気&暑い島国で暮らしていたのだから大抵の温度変化には耐えられる、と思っていたんだけどね、寒さには日本人弱いからね。
そんな元日本人話はいいんだ。とりあえずヘライトが私を気遣ってくれた、それだけでいいじゃないか。よくないな。
「じゃあ、東の方行くってことで……異論は」
「無い。マキナ、細心の注意を払って進め。東の方面は強いモンスターが呆れる程いると聞いた」
「……止めませんか?」
「お前の反応は要らない」
シアが一層悲しそうな顔をした。なんかごめんね、レヴィアが色々と冷たくなって。
いや、私関係ないか。……あるな、10割中11割くらい。
「マキナ、どうする?」
「え……皆が生き残れるなら」
「俺が守ってやるからな」
他の人達も守ってあげて。貴方の世界にはマキナ以外に必要な人物いないのか? あ、いなさそうだわ。
でなきゃヤンデレ予備軍にはならんよな。
「そうだ、私聞きましたよ! 最近は周辺の国の兵達が頑張ってるから、モンスターは出にくくなったって!」
「金が消えたら少し困ります……」
「折角余裕を作るチャンスだったのに」
ノア達二人は金を稼ぎたかったらしい。ゲームやると皆そうなるよね、分かる分かる。大量殺戮するよね、大半の人。
シアは少し引いている。回復魔法しか覚えてないらしいからね、平和主義のひよひよなんだろう。
「シアちゃん大丈夫だよ、私が守るから」
「あっありがとう……ございます」
「守るだけですよね、構わなくなった訳では無いですよね!?」
「大丈夫だから、なんなら手でも繋いでおきます?」
軽い冗談のつもりだったが、ヘライトは本気にしたのか私の右手を力強く握った。不安定になりすぎなのも可愛く見えてきたんだから、私も相当可笑しいのかも。




