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台本を装備した悪役令嬢があらわれた!  作者: ぱつぷぇ
台本は戸惑っている
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親愛度を高めるアイテムは報酬として受け取れますか?






 軽い食事も済み、今は少し休んでいる所だ。すぐ動くとじわじわと脇腹痛むから、休憩は大事。


 辺りは緩やかに暗くなって、窓から見える空には満天の星。田舎に行かないとこういう風景って見られないんだよね。



「そろそろ出るか。ある程度は休まっただろう? これ以上は睡眠時間が削がれるだけだ」


「そうですね、行きましょう!」



 グラスに入っていた冷たいお茶を飲み干した。食道が冷える感じがした。


 おもむろに立ち上がったレヴィアは少し眠たそうに見えた。まあ食欲満たされたら眠たくなるよなあ、三大欲求の一つが満たされたんだもんな。


 この店は前払い制なので会計する手間が省けた。



「明日の朝ご飯もここで食べませんか、美味しそうなスイーツがあったんです」


「お前がそう言うなら。早く帰るぞ」


「……んふふ、はあい」



 今の言葉は噛み砕いて解釈して自惚れてもいい言葉だよね? そういうことだよね、受け取る側は悪くない。


 充実感に満足して、ゆるゆると部屋に戻ろうとした時、「お二人でどこへ?」とぬるい言葉が耳にかかった。



「随分と楽しそうではないですか」


「あ、らあ……ノア。これはこれは、いやあね? これにはまあまあの理由が」


「私よりレヴィア様の方がよかったですか? 楽しかったですか」



 涙声にも聞こえるか細い声。これは放置し過ぎたか。何か、段々と感覚が短くなってない? その内10分放置しただけで泣きそう。


 ごめんねごめんねと背中をさするが、それで何かを思い出したのか、余計に涙が声に表れた。



「マキナ様、あの時、殺されそうになった……」


「あ……あー……何となく覚えてる、でも、助けてくれたでしょう」


「あの魔法を忘れてしまったんです、折角の長所だったのに」



 ノアの脳内をまた考えてみよう。


 「あの魔法を忘れた」、「マキナが殺されそうになった時に助ける術が無いかもしれない」、「怖い怖い怖い怖い」


 こんなものでしょ。ノアの思考回路は常に62°の方向に行っている。



「大丈夫だよ」


「何があってもマキナは俺が守ってやるから安心しろ」


「結構です、マキナ様は何があっても守りますから。私が」


「お前とその弟、だったか。それが本当なのかは知らないが……お前らより俺の方が強いことだけは覚えていろ」



 何なの、犬猿の仲ってこういうことなのか。私はどうすればいいんだ、「私のために争わないで!!」とか?


 そんなのゾンビになって口がゆるくなっても言えないから。

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