表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
台本を装備した悪役令嬢があらわれた!  作者: ぱつぷぇ
台本は戸惑っている
PR
72/103

成長ってどこで見られますか?





 レヴィアとノア、ヘライトは対立していないと駄目なのかって思うくらいに仲が歪んでいく。


 見殺しにはしないけど、見過ごしもしない、お互いに最低限生かしてやってるって感じ。このマキナの一言で従順にはなるけど。


 でもね、それ以前に問題がある。忘れがちだが私とノア達の間には身分の差というものがある。



「ノア。それくらいにしないと王国に帰しますよ」


「……え、嫌です……絶対に。帰りたくない、離れ離れになるなんて」


「だったら今日と明日辺りは我慢、耐えて下さい」



 諭すように言うと、彼は少し不貞腐れた顔をして、「分かりました……」と言った。納得してないな、身分差のこと伝えてやろうか。


 この人達にそれは通じない、耳にすら入らない。耳に入った所で脳がそれを認めないだろう。そしてまたいつも通りの振る舞いだ。


 なら……久し振りに、手遅れの悪女振る舞いでもしてみようかな。どうせ変わらないのだからね。



「ノアのことを愛してるからこういうことをするんだよ」



 ノアにだけ聞こえる声量で囁く。我ながら悪だなあ、洗脳してるみたいで怖い。


 しかし、純粋な根を持ったこの子は可哀想な程にこの言葉を吸収する。言葉に表すと途端に罪悪感が旋毛に刺さる。



「私のことを……?」


「そう、ヘライトにはこういうことはしない、貴方にだけ」


「本当に、本当ですか? 私だけ?」


「貴方だけ、貴方のため」



 ああ可哀想可哀想、でも少しはレヴィアに……仲良くならなくたっていいから、せめてビジネスパートナーみたいな関係に。


 けれど……予想以上に私の言葉が根を張ったのかノアは暗い目を嬉しそうに細めた。ここまで来ると、何も知らない子供に自分勝手な教育をしてる気分だ。



「私、捨てられないんですね」


「ずっと離さないから大丈夫だよ」


「よかった……でも、今度は私だけに構って下さいね」



 大人しく? 今回は下がってくれるらしい。こういう場面で大事なのは「今回だけ」ということ。それは忘れてはいけないよ、自分。


 あ、でもな、マキナちゃん忘れっぽいから……あと一回は再放送するんだろうな、そうしたらまた悪女? のようなことをしなければならないのか。



「……マキナ、戻るぞ。寝るまでにしなければならないことが多い」


「はーい……ノア、大丈夫だから」


「ん、分かりました。ヘライト様にも私から言っておきます」



 お!? 自らヘライトに言ってくれるとは。マキナパワー凄いなあ、これからも愛用しよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ