表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/40

冒険者ギルドへ 2


「止まれ」


 ラビリンス・タウンの前には、甲冑を着て槍を持った一人の門番と思われる男がいた。

 俺は早速、その門番を鑑定する。


 =========


 種族:人間

 名前:ゲート

 性別:男性

 Lv:59

 HP:1200

 MP:480

 STR:208

 GRD:208

 AGI:208

 DEX:208

 INT:208

 MPR:208


 スキル


 槍術

 戦闘術

 水魔法

 土魔法

 気配察知

 鑑定

 下位偽装


 称号


 町の門番

 元冒険者


 =========


 ラビリンス・タウンの門番なだけあって、50の壁を越えていた。

 スキルも中々のものが揃っているし、実力は冒険者のランクでいえばBに当たる。


 なぜこれほどの人物が冒険者をやめているのか、とは疑問に思ったが、それは関係ないだろうと判断、ゲートという人物に目を向ける。


「見ない顔だが、冒険者か? 冒険者ならばカードを提示しろ」


「分かった」


 俺はそう返して冒険者カードを差し出す。

 ちなみに、書いてある内容はこんなものだ。


 =========


 種族:人間

 名前:オブザ

 性別:男性

 ランク:C

 依頼:なし

 その他:なし


 =========


 これを見たゲートは少し考え込むようなしぐさを見せ、やがて俺にこう言う。


「確かに冒険者のようだ。いいだろう、入場を許可する」


「そうか」


 俺は会釈をして迷宮都市、ラビリンス・タウンに足を踏み入れる。

 尚、この口調は寡黙な冒険者を装うため、わざとこうしているものだ。


 ラビリンス・タウンの中は、やはり世界一のダンジョンの迷宮都市といわれるだけあってかなり活気があった。

 そこかしこに冒険者らしき人がいて、様々な種族が混ざっている。

 屋台などもあり、俺もいずれはこのくらいまで発展させたいなと思いつつ、俺は冒険者ギルドに向かう。


 やがてそこらの建物とは一線を画する存在感を放っている建物に着く。多くの冒険者が出入りをしているのでここが冒険者ギルドなのだろう。


 俺は意を決して冒険者ギルドに入った。


 中はたくさんの冒険者で溢れていた。

 それも性別、種族、武器などもかなりバラバラで、かなりの実力者らしき冒険者も多数いた。

 流石『オリジナル』の迷宮都市といったところか。


 俺はギルドの買い取りカウンターの方へ進む。

 そこには少し列が出来ており、俺はそこに並び、しばらくすると俺の番になった。


「はい、冒険者ギルドの買い取りカウンターです。まず冒険者カードの提出をお願いします」


「ああ」


 冒険者カードを渡すと「失礼します」と言ってからカードを受け取る。

 すると受付嬢は俺を見てこう質問してきた。


「この場所は初めてですか?」


「ああ」


 受付嬢がそう言ったのは理由がある。

 もし俺がラビリンス・タウンの迷宮に潜っていれば、カードのその他の欄に『迷宮探索者(オリジナル)』とつくからだ。


「分かりました、買取物をお出しください」


 ギルドの受付嬢が営業スマイルを浮かべながら言った。

 俺は布で包んでいた魔剣ディザイアを渡すと、受付嬢は「失礼します」と言って布を取った。


 そして剣を鑑定をしたかと思えば「はっ?」という声を出して、すぐに慌てた声で「ナザイさん呼んできて!」と声を荒げた。

 そして受付嬢は「し、しばらくお待ちください」と俺に声をかける。

 まあ、等級Aの剣だもんなぁ、と思いつつ了承の意を伝えた。


 しばらくすると責任者らしき人物が現れて、元々いた受付嬢が下がる。


「お待たせしました、ここの責任者のナザイと申します。あなたがオブザさんでよろしいでしょうか?」


「ああ」


 ナザイと名乗った人物は魔剣を見るなり「ほう」と呟き、続いて冒険者カードを見た。


「なるほど、等級Aの剣ですか。お聞きしますがこれはダンジョン外で?」


「そうだ」


「失礼ですがこれを手に入れるまでの経緯をお聞きしていいですか?」


 鋭い光を宿した眼で俺を射抜きながらそう問いかけてくる。

 といってもこれは俺の神のスキルで創った物だから、説明しろと言われても無理なので、こう答える。


「悪いな、話すことは出来ない。だが犯罪を犯して手に入れた物ではない」


 ナザイはしばらく俺を見ていたが、やがて「ふぅ」と息を吐くと同時に視線を落とす。

 少し経って視線を上げるとナザイは口を開いた。


「分かりました、では買い取りに移りましょうか」


「ああ」


「私としては久しぶりの等級Aの剣です。手数料など引いて30億リエルでどうでしょうか?勿論お金は今ここでお渡しします」


「ああ、それで構わない」


 俺がそう言うとナザイは「それでは、しばらくお待ちください」と告げて奥に引っ込んだ。


 =========


 不思議な冒険者だ、とナザイはオブザという人物のことを考えていた。


 最初は等級Aの武器をCランク冒険者が持ってきた、と部下が言ったので責任者である私が出た。

 私が出た理由はスキル、上位鑑定を持っていることが一つ、もう一つがスペシャルスキル、真の瞳を持っているからだ。


 真の瞳はその名の通り真実を見ることが出来るスペシャルスキルで、これを使えば魔剣が本物かどうかを見分けることが出来る。


 実際にオブザという冒険者を見てみると、至って普通の冒険者といった感じだった。

 ステータスも普通のCランクといった感じで、普通に中堅どころの冒険者といった感じだった。


 そんな人物がどうやってこんな代物を手に入れたのか。

 確かに気にはなるが、世の中は偶にこういう出来事が起こるものだ。


 といっても近くでそんな武器が盗まれたなどといった噂も聞かないし、恐らく大丈夫な物だろう、と思いつつお金を用意していった。


 =========


「これが代金です。龍硬貨30枚、全部で30億リエルです。ご確認ください」


 しばらく経つとナザイは戻ってきて、俺に代金を支払った。

 俺はそれを数え終わると、こう声をかける。


「確かに確認した。……ところで一つ、聞きたい事があるのだが」


「はい、何でしょうか?」


 ナザイは俺がそう言うと営業スマイルを浮かべて俺の言葉を待つ。

 この男は責任者らしいので、普通の平社員では出来なさそうなことも出来そうだ。それに等級Aの買い取りをやってもらったから話が早い。

 なので俺はナザイにこのことを聞いた。


「迷宮都市領主代行権を貰いたいんだが、どこでその審査は出来るんだ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ