33、不穏な空気
ストック無いので、書いては投下。
本日は、これにて終了〜。
私は時々考える。
どうしてこうなった。
最初から、考えてみよう。
料理屋を始めた。
うん、始めたね。
繁盛するからって、チェーン店並みに出すようになるなんて、思ってもみなかったけどね!
服屋を始めた。
うん、可愛い服は大好きだからね。
でも、王室御用達になるなんて思ってもみなかったけどね!
世界に溢れている服の、全ての原点がここだなんて恐ろしいわ。
学校を始めた。
うん、教養大事。
出資するだけのつもりが、私が理事長とか、これいかに。
そのついでに、孤児院とかも作った。
見えなかった所が見えてきたからさ、私にも…。
やらない偽善より、やる偽善。
それは、今も私のモットーだ。
でもさ。
伯爵だか何だかの爵爵公はどうかと思う。
国が出来て初だとか言ってたけど。
貰ってくれと、ティークと王妃様に頭を下げられたら、どうすることも出来なかった。
あ、家建てました。
3LDKといったところでしょうか?
応接間、寝室、自室、ハートの部屋、倉庫。
あれ?5LDKか?
まぁ、どうでもいいか。
いつまでもお世話になってるのもあれだったし、なんか知らんが「貴族」にされたので。
さて、どうしてこうなった。
やりたいようにやってみたら、貴族にされました。
ラノベのタイトルじゃあるまいし。
「先生、また明日。」
手を振りながら帰って行く制服姿の生徒たち。
女の子も男の子もセーラーカラー。
女の子はスカート、男の子は、ズボン。
小さい子だと、たまにサイズが小さくなったのか、半ズボンになっている子もいる。
僅かだった知識から生産していた靴は、今や千差万別。
建物はともかくとして、行き交う人や生活だけ見ていれば、元いた世界と変わらない。
学校に「魔法科」があったり、一般教養に「種族とは」があったりしますが。
学校名は、「ヘブンス学園」にした。
うん、中二臭くしてみた。
大受けだった。
下は6歳から、上は制限無しで入れる。
一応寮もある。
6年間、基礎的な事をみっちりやらされ、テストがある。
そのテストに合格したら、次の科へ。
若しくは、卒業へ。
6年後の科は、商業若しくは魔法だ。
商業科は更に細かいが、来る人も多い。
被服、料理、鍛治…。
魔法科は、攻撃、回復、生産。
やっぱりあった回復魔法。
兎にも角にも、私はイメージを出しただけだ。
それからハートとティークが暴走したりしてくれた訳で。
なんか知らんが、「執事科」とか、「王室護衛科」とかあるらしい。
いつ作った、そんな科。
最もその二つの科は、ハートとティークのお眼鏡に叶った人しか入れないらしいけど。
そうじゃなかった。
どうしてこうなった、だった。
「…。」
「……。」
目の前には、悩むティークとダニィさん。
「…はぁ。」
ため息をつく、私。
難しい話だ。
エルフ族の皆さんとの和平案は。
エルフ族は、和平を望まなかった。
いや、和平というか…。
「はっきり言っちゃえば、ほっといてくれ、ってことだもんね、これ…。」
そういうことなので、ある。
交流は望まない。
寧ろ、関わろうとするなら、兵を差し向ける。
なんとも閉鎖的である。
ついでに獣族の皆様は…。
「闘うってか…あちゃー…。」
魔族の皆様は、まだ未知なんだそうな。
そんな訳で、頭を抱えている。
「とりあえず、獣族の王と、だな…。」
と、いうことは、あれか。
私の出番は無いということか。
「でね、アイリ…。」
でもって、ティークは、また無理難題を言い出したのである…。
「よろしい、ならば戦争だ!」
と次回なったり、ならなかったり。
戦闘シーンは、…いる?
獣王と言ったら、あれですよね。
サバチャンですよね。
ダナソですよね。
あ、違うか。




