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Dreaming Makerの五年間はあっという間の夢物語、と称された。でも、ここで終わらせない。世奈は途切れたはずの物語に次のページを付け足した。
毎年夏になると、世奈と八人は墓地に訪れていた。今年も花束を手に、大切な思いを胸に。花を手向け、手を合わせる。線香の香りが鼻腔を満たした。
「今日は大切な報告をしに来たんだ。聞いてくれるかな。」
天は墓石の前に立ち、声を発した。
「僕たち、Dreaming Makerは解散します。」
その言葉に後ろにいたメンバーも俯く。翔と永遠は納得いかないような、そんな顔をしていた。
「御影さんの息切れ喘息がひどいのは分かるけど、病気ってほどじゃないんでしょ?薬をもっとたくさん貰えば治るんじゃないの?」
「俺たちも支えるよ。だからまだ、俺たちでいたい。」
二人の願いに、天は首を振った。
「ごめんね、他に理由があるんだ。君たちには言えない。」
「明石さんたち皆悲しそうな顔してるよ?でも俺とツタ兄には何も伝えられてないじゃん!どうして俺たちだけ仲間外れにするの?教えてよ!」
「花咲くん、蔦屋くん。私たちはたとえグループが解散しても、待っている誰かのために駆けつけなければいけないんです。誰かの期待に、今度は一人で答えるんです。でも、後ろには今まで通り、皆がいます。見えないところで私たちは繋がっているから、お願いします。」
その言葉に二人は半分納得いっていないまま、頷いた。
あっという間の夢物語、と世間では称されていた。でも世奈はここでは終わらせない。とある計画を企てていた。メンバーにも会社にも伝えている。中には渋々納得した、という様子のメンバーもいるが、世奈は決行することにした。
まだまだ終わらせない。時間は待ってくれないから。途切れたはずの物語に、次のページを付け足した。




