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PCRって?

 お久しぶりです。

 PCR検査って「PCR+検査」のことだったような……ってお話。

 ちょっとそこのあなた? そう、あなたですよ。今回のタイトルが気になったあなた。


 もしかして、ニュースかななかで『PCR』なんて言葉、聞いたことあるんじゃないですか?

 どんなものか、ちゃんと分かりますか?


 分かってる人にこのコラムは必要ありません。分からない人向けに簡潔に書いています。

 でも、「一応見ておいてやるか。ダメ出ししてやる」なんて真っ直ぐな人には是非とも見ておいてほしいです。あなたの知識でこのコラムをより良いものにすることを手伝っていただけたらと思います。


 簡単に書いてしまうと、説明が一行で済んでしまうので、ちょっと煽り文をつけてみました。

 で、肝腎の説明を早くしろですよね。分かってますって。


「PCRは、Polymerase(ポリメラーゼ) Chain (チェイン) Reaction(リアクション)の略です」


 はい、これだけではさっぱり分からないと思いますので、真面目にやります。

 日本語で「ポリメラーゼ連鎖反応」といいまして、調べたい(または欲しい)遺伝子を人工的に複製する一連の化学反応のことをいます。ここ数年よくニュースになっていますね。

 これ自体は、遺伝子を複製して量を増やすだけで、このあと別で複製した遺伝子を読み取る必要があります。なんのために増やすかっていうと、採取した検体は往々にして少なすぎます。だから増やして見やすく(使いやすく)するわけです。よくいう「PCR検査」っていうのは、このPCR法を用いた、特定の遺伝子の存在を確かめる検査なわけですね。

 調べたい遺伝子を増やす技術ですので、増えなかったら全然違うものか未知のものかですかね。実験失敗で増えなかったとかもあるかもしれませんが……。それと、未知のものを増やしたいときは少し違った方法があるみたいなので、興味のある方はご自分で調べてみると面白いかもですよ。


 原理をおおざっぱにいいますと、材料を混ぜて、温度を上げたり下げたりして、酵素を失活させたり活性化させたりを数十サイクル繰り返すというものです。二本鎖のDNAをほぐして一本ずつにして、用意していたペアの端っこををくっつけて、その端っこから足りない分をつけ足して完全なペアにしていくのが一サイクル。元々の片割れと新しいののペアで一サイクルにつき二倍になりますので、最終的には二の繰り返した回数乗倍ということになります。指数的に増えていくわけですね。

 実際には丸々ぜんぶ複製するんじゃなくて、特定の箇所だけちぎったりするんだろうけど、今回はそのへんは省略で。


 以上、『たまに気になる医療用語;PCRって?』でした。

 次回もまた、ごひいきに。

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