ミニコラム:ドーピング
前回の「高地トレーニング」の続きという立ち位置でもあります。
ちょっとそこのあなた? そう、あなたですよ。今回のタイトルが気になったそこのあなた。
もしかして、自分の小説で「ドーピング」なんて言葉、使ったことあるんじゃないですか?
今回はミニコラムということで、前回と同じく解説はありません。
まず、「ドーピングとは、スポーツなどで薬物を用いて運動機能を向上させるルール違反」です。
そんなこと知ってるわ! 馬鹿にすんな! というあなた。ちょっと考えてみてください。
例えば、ヘモグロビンを増やす薬物を使うのは違反なのに、高地トレーニングしてヘモグロビンを増やすのは違反にならない。結果は同じなのに、なぜいけないのでしょうか。不思議に思ったことはありませんか? 少なくとも、ぼくは不思議に思います。
例えば、風邪薬の成分。交感神経を亢進する作用があって、これも運動機能の向上につながったりするものがあります。風邪をひいたら薬を飲むのは当たり前なわけで、ちょっとくらいなら欠場はしないでしょう。でもですよ? 風邪薬を飲んだら失格になってしまうのです。そもそも、交感神経を亢進する作用を持つ物質なんて体内にいくらでもあるのに、ですよ? 不思議ではありませんか?
高地トレーニングするのはよくて、風邪薬はだめなんて、なんかおかしいと思うのですよ。そんなこと思うのはぼくだけなんでしょうか? それとも、思ってはいるけど言わないお約束なのでしょうか? そもそも不思議に思わないのでしょうか?
以上、『たまに気になる医療用語:ミニコラム;ドーピング』でした。
次回もまた、ごひいきに。