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勢いよく橋を渡っていくと、明るい向こう岸へたどり着いた。ぼくは、目を疑う。そこには、広大な大都会が広がっていたのだ。エメラルドに輝くビルディングが聳え立ち、オレンジ色の道路を七色の自動車が行き交う。ピカピカと輝きを放つ交差点には、シックなグレーのスーツを着こなした人たちが大勢いた。ぼくは、興味津々に橋から大通りを行き、横断歩道を見ながら道路を歩いていると。
「君、ちゃんと道路を渡るのなら横断歩道を歩かきゃダメだよ!」
「あ! ごめん!」
緑色の制服を着た交通整理のおじさんが、ぼくに注意をした。ぼくは、慌てて横断歩道を歩いた。
縮こまり気味に歩いていると、シックなグレーのスーツを着こなした人たちの中に、あの野良猫が混じっていることに気が付いた。
ぼくと野良猫と目が合った。
ぼくは全速力で、人を掻き分けながら野良猫を追い掛け回した。危険を察知した野良猫は人が多い大通りにまで横断歩道を渡って右に左に走り出してしまった。幾人かの身体やバックにぶつかりながらも、大通りを追い掛けていると……。




