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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木澪人
第一章
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いちな、ロスト居住区へ行く! 1

ロスト 高橋いちな

訪問者の館 従業員 ジーナ ニーナ ドロシー

王立警備隊第三小隊 テリーザ・リーン キール・ウッド

ロスト対策室 室長 ローラ・タイラー 室長補佐 マーク・パイク

 その後、軽くこの世界の話をするとハリスも魔法師団へと戻っていった。

長い面談はお昼を超えており、いちなが応接室から出るとドロシーが待機していてそのまま昼食へと誘われた。


 次の日午前中にジーナとニーナに見送られゴルフ場にありそうなカートに乗って王立迷いの森公園のゲートへ向かった。


 公園の名前を聞きながら本当にこのエリアにロストって呼ばれる人が良く出現するんだなっといちなは思った。


20分ぐらいカートに揺られている間、運転手が色々話をしてくれたが、エンジン音がうるさくてあんまり何言ってるか分からなかった。

いちななりに要約すると

 「お嬢さん、若いのに大変だったね。この国はそんなに悪くないから楽しんでね」

だと思う。そうだと…。


カート移動は公園内だけだったようで、運転手さんに丁寧にお礼を言うと帰りも送ってくれるという話だった。


ゲートの近くにある守衛室に公園から出る許可をとりにいくと、初日に会ったキール・テリーザ組が担当だったらしく


「あっ、いちなちゃんおはよ!もう慣れた?」とキールが親しげに話しかけ

「そんなに、早くなれるわけないでしょ!おはようございます。いちな嬢」と大人の対応をしてくれるテリーザさんがいた。


 ちょっと知り合いに合うとテンション上がるよねといちなは思いながら


「そうですね、まだ慣れてはいませんが皆さん良くしてくれますよ」とだけ伝えた。


そうして、三人で世間話をしているとキールやテリーザとは違う制服を着た男女二人組が守衛室にやってきた。


「おはようございまーす!ここは警備隊の守衛室であってますか?私は今日いちなさんと一緒に手続きをする。ロスト対策室の者です。」とハキハキ話す女性が入ってきた。


「おはようございます。王立警備隊第三小隊所属テリーザ・リーンと」

「同じく王立警備隊第三小隊所属キール・ウッドです」

二人は、ロスト対策室の二人に敬礼をした。


「丁寧にありがとうございます。私は、ロスト対策室室長のローラ・リスターです。」

「同じく補佐のマーク・パイクです」


それぞれが所属と自己紹介を終えるといちなもみんなと同じように挨拶をする。


「私は、高橋いちなです。よろしくお願いします」

小さくお辞儀をすると、ローラが早速話しかける。


「あなたがいちなさんね。今日は一日よろしくね!ほら、マークも挨拶しなさいよ」


マークと呼ばれた男性は、いちなを見ながら

「よろしくお願いします…。」と小さく言った。


ローラは笑いながら

「いや、いや、確かに初めましてのロストさんだけど、そんなに緊張しなくても大丈夫でしょ」とマークの背中を叩きながら笑った。


「緊張はしてないですが…。まさか本物に会えるなんて」


「そうですよね!俺も初めて会った時は同じ感想ですよ。なんて言うかスゲーって思いましたよ」キールはマークの気持ちが分かるみたいだった。


 天然記念物じゃないんだからそこまで珍しく思わなくても良いのに。

ちょっと、泣きそう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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