前提条件崩壊に向けて~~~~~エリスの場合
エリスの場合、この直後位に前世を思い出します。
この日、ファティマ家はお祝いで一族及び関係者は集まった。
主役はエリスの父。
よく似た双子でも見分ける魔力測定を開発したことで表彰されたことの祝いの集まりだ。
「良い機会だから皆の魔力も測定してみよう!」
そう言って家族、親戚、使用人合わせて100人以上の魔力が測定された。
エリスはそうやって測定された魔力の用紙を名前を確認しながら見ている。
あまりに熱心に見ているので兄が傍にやってきた。
「エリス、何が気になるんだい。」
「うん・・・」
そう言って、とある両親と子供の3枚の測定結果を前に置いた。
それをじっくり見た兄は言う。
「それで?」
「お父さんとお母さんは似ているところがない。」
「そうだね。他人だから当然。」
「だけど子供のここの部分はお父さんと、こっちはお母さんとそっくり。」
兄は3枚を見比べてそうだねと言った。
エリスはそこにもう一人の子供の測定結果を出した。
この兄弟はあまり似ていないことで知られている。
そして兄弟の魔力はあまり似ていない。
が・・・親と見比べると似ている場所がある。
兄は黙って続きを促した。
「これは私達の場合。」
年齢、性差があるからエリスと兄は似ていないと言われるがよく見ると顔立ちは母に、髪の色は父に似ている。
4人の魔力を見比べて兄は唸った。
エリスも兄も同じように両親と似ている部分があり、一部被っている。
「こっちはまだ見てないな。」
そう言って魔力の測定結果を親子ごとに並べていく。
二人の様子に父がやってきた。
「どうした?」
兄は広げた測定結果を指差して言った。
「親子だと魔力の一部、大体3割位、親と似たところがある。」
その言葉に測定結果を重ね合わせて父は唸った。
そして使用人のよく似た双子の兄弟とその親と比べてみる。
兄弟の魔力は非常によく似ているが一部合わないところがある。
そこに親を重ねてみる。
親と一致する部分は兄弟も一致していた。
「子供は親の才を引き継ぐと言われているが・・・」
「魔力の形も引き継ぐと思って良いかもしれない。」
父はその内容を王家に進言し、数多くの親子の魔力を測定した。
この一年後、魔力による親子鑑定が論文として発表されることになる。
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ゲームのラスボスだった第3王女
ゲームでは疑いのままだったが、この親子鑑定によって王女ではなく乳母の子であると証明された。
結果、物語の起点である第一王子の10歳の誕生日パーティーの前に表舞台から遠ざけられる。
これによって彼女に人生を捻じ曲げられる人が大幅に減った。
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