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ナニワ商会は永遠に不滅です 〜世界中をハッピーエンドで黒字にしなはれ!〜



 夜は静かにけ、エドガーの屋敷の執務室には、温かいランプの光がともっていた。


 机の上には、異世界からの手紙と、エドガーがれてくれた最高級の紅茶。


「……お嬢様。今日の仕事、すべて終わりました。

貯金箱がいっぱいすぎて、新しい通帳が必要です。

今のナニワ商会は、世界で一番の金持ちかもしれません」


 カシムが、満足そうに眼鏡を直した。


「……ふぅ。カシム、あんたもよう頑張ったな。この数字を見てみぃ。

民衆の『ありがとう』が、きっちり数字になって返ってきとるわ」


 エリザベスは、相棒のソロバンを愛おしそうにでた。


 エドガーが優しく歩み寄り、エリザベスの肩に、ふわっとショールを掛ける。


「……お疲れ様、エリザベス。君は商売の力で、多くの人を救ってしまった。

神様ができなかったことをやり遂げるなんて、本当に、世界一の令嬢だよ」


 エドガーが、エリザベスの手をそっと取り、指輪に誓いのキスをした。


「……っ。ア、アンタ、最後に甘いこと言うて、ウチを油断させようとしてるな?」


「……ふふ、一生かけても返しきれないくらいの幸せを、君に投資し続けよう」


 二人が見つめ合う、最高に幸せな時間。



 ――カチリ、と。



 その時、エリザベスの頭の中に、「助けて」という声が響いた。


「お嬢様、大変です。遠い世界で、悲しい思いをしている人たちがたくさんいるようです。

涙が止まらず、心が『赤字』になっています」


「ちょ、マジ!? それって超バッドエンド案件じゃん! ウチらのバイブスおすそ分けして、一気に爆アゲしてやんなきゃっしょ!」


「……せっかくええところで、邪魔しに来るとは……ほんま、ええ度胸やないか!」


 エリザベスは、真っ赤だった顔をピリッと引き締め、ソロバンを力強く鳴らした。


「カシム! ギル! エドガー! 準備しなはれ! 

泣いてる世界が呼んどるわ! 

ウチが行くからには、悲しい顔なんて一人もさせへん。

全部まとめて、笑顔ハッピーエンドに変えたる!」


「わかった。どこへ行こうと、君を支える『世界一の財布』として、一緒に戦おう」



 夜空に、新しい世界へとつながる「光の門ゲート」が開き始める。


 エリザベスはドレスをひるがえし、太陽のような明るい笑顔で叫んだ。


「愛より金や! いや、愛があるからこそ、皆を救う力になるんや! 

さあ、次の冒険しょうばいに行こか!」



 パチィィィン!! と、黄金のソロバンの音が、夜空高く響き渡った。



 ナニワ令嬢の快進撃は、無限の愛と一緒に、これからもずっと続いていくのである。




(完)

 最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!


「愛より金や!」と豪語し、ソロバン片手に突き進んできたエリザベス。


 そんな彼女の冒険を最後まで見守ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。


 彼女たちが作るハッピーエンドは、これからもずっと続いていきます。


 皆様の応援のおかげで、最高の「勝ち確」を導き出すことができました。


 別の作品でお会いできることを、楽しみにしています。

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