生贄、のち寵愛。～魔物たちに食べられるはずがいつの間にか大切にされてます？～

生贄にされ、行き場を失った少女ルーナ。
吸血鬼・悪魔・魔獣と暮らすうちに、奇妙であたたかい日々が始まっていく──。

魔物たちとのほのぼのスローライフ――の、はずが？！

両親を病で亡くした少女・ルーナは、閉鎖的な田舎村で最底辺の扱いを受けていた。
そしてある日、知らぬ間に“生贄”に選ばれ、村を追い出されてしまう。

自暴自棄のまま辿り着いたのは、吸血鬼の棲む屋敷。
そこには吸血鬼だけでなく、悪魔や魔獣まで暮らしていた。

吸血鬼のレミには「帰れ」と突き放されるが、
魔獣のルディに「泊まっていきなよ」と言われ、行くあてもないルーナは一晩だけ泊めてもらうことに。

──「僕が貰ってもいいよね？」「ジェット、半分こする？」
ルーナの知らぬところで交わされる不穏な会話。
レミが血を吸わないせいで、ルディと悪魔のジェットはルーナを“食べる”気満々だった──。

だが、奇妙な共同生活を続けるうちに、三人との距離は少しずつ近づいていく。
吸血鬼と悪魔と魔獣、そして人間の少女。
不器用であたたかい日々が、静かに始まる。

※カクヨムにも投稿済み