第29話 ホレンジトーナメント優勝者
激しい魔法の衝突の末、煙が消えていく。
フィールドには倒れている2人の姿があった。
ナレーション「どちらも倒れています。先に両足で立ち上がった選手が勝者です。」
ギル「アイセ踏ん張るんだ!」
サパネゴ「頼む!!立ってくれ!」
レイパ「立つのだ!」
アオリ(私の優勝にはならないのに...アイセくんに勝って欲しい私がいる...!この気持ちは...?)
ユキは何も言わずに祈っている。
カナ「ピー!!ピー!!ピーピー!!」
観客1「ヤタバー様立って!!」
観客2「ヤタバー様ぁぁぁ!!」
その時、1人の男が膝をつき、立とうとしていた。
ヤタバー「ぐっ...ゔ...く...っ。」
ナレーション「ヤタバー選手!目を覚ました!」
レイパ「ま、まずいのだ!」
サパネゴ「アイセ殿...!!」
ギル「アイセ起きろ!!」
ヤタバー「はぁはぁ...ぐぅ...」
ヤタバーさんはダメージで上手く立てていない。
アイセ「...は...あっ...!」
アイセは目を覚まし竹刀を杖代わりにしてボロボロになりながらも、どうにか立ち上がった。
ユキ&ギル&アオリ&サパネゴ&レイパ「!!!」
ナレーション「ゆ...優勝したのは...アイセ選手だー!!ホレンジトーナメント決勝を激戦の末、不屈の魂で立ち上がりました!!」
会場は盛り上がり、アイセへの祝福の声で満杯だった。
アイセはきょとんとしている。
アイセ「勝った...?ヤタバーさんに勝った?...やった。やった!!ホレンジトーナメント優勝だー!! 」
ギル「おめでどゔアイセ。」
サパネゴ「勝った!!!」
レイパ「す...凄いのだ!!」
3人は肩を組み涙を流して喜んでいる。
アオリ「...アイセくんやるじゃん。」
アオリは笑みをうかべる。
ユキ「アイセ優勝おめでとう...!!」
ユキは泣きながら満面の笑みで拍手をしている。
フィールドで俺とヤタバーさんは話す。
ヤタバー「負けたよ...アイセくん優勝おめでとう。ハリケーン強かった!」
アイセ「ありがとうございます。ヤタバーさんのバードショットも強かったです!」
ヤタバー「キミとバトルできて良かった。また次会ったらバトルしよう。」
アイセ「喜んで!」
アイセとヤタバーさんはがっちりと握手を交わした。
ナレーション「表彰式に移ります!アイセ選手、ヤタバー選手、アオリ選手は台に上がってください!」
3人は登りメダルを受け取る。
アオリ「銅メダル...次は1番になる!!」
ヤタバー「銀メダル...負けちゃったなぁ...」
ヤタバーさんは特に悔しそうだった。当然である。
しかし優勝した俺がやることは存分に優勝を喜ぶことだ。
変に気を遣う方が失礼だからである。
アイセ「ホレンジトーナメント優勝だー!!」
俺は金メダルを掲げた。
観客たちは全員拍手で会場は1色に染まった。
「優勝おめでとう」や「かっこいい」の言葉が飛び交う。
俺の夢が1歩近づいた。




