第18話 ユキの過去
思わず俺は叫んだ。
フィールドには気絶しているユキと余裕なアオリが立っていた。
アオリ「ふふ。こんなものね。これが力量の差よ。覚えておきなさい。」
ナレーション「勝者!アオリ選手!激しい氷の戦いを制しました!」
観客1「アオリちゃんあんなに可愛いのに凄い強い魔法使うなー!」
観客2「俺あの子応援するわ!」
観客3「零度姫って呼ばれてるのマジな感じ!」
ナレーション「この悪天候の中、お集まり頂きありがとうございました。本日の試合は終了です。明日は準決勝を開始します。第1試合はギル選手VSヤタバー選手。第2試合はアイセ選手VSアオリ選手です!」
アイセ「俺がアオリと対戦か。」
ギル「俺はヤタバーさんとだ。相手にとって不足はない!」
2人はホテルに戻った。ユキは気絶しているのでトーナメントのスタッフが先に部屋に送り届けてくれた。ぐっすりベッドで寝ている。
俺はミルクメロンココア、ギルはパンチジュースを飲みながら、明日のことを話していた。
ギル「ヤタバーさんとのバトル楽しみだぜ!」
アイセ「うん。俺もだよ。ヤタバーさんとバトルしたいなー!けどギルにも買ってほしい!」
ギル「ははは。ヤタバーさんに勝ってアイセにも勝って優勝するぜ!アイセはアオリ選手の対策は立てたか?」
アイセ「そうだなぁ。ヘイルっていう氷魔法には注意が必要だな。」
ギル「ユキを倒したあの強力な魔法か。」
アイセ「まだ俺のハリケーンは未完成だからね。あれが直撃したら致命傷になる。この試合は竹刀よりも一撃が重い木刀の方が良いと考えている。」
ギル「毎日特訓していてもハリケーン完成は厳しいんだな。相手によって木刀と竹刀を毎回使い分けてるアイセだし、俺はアイセが勝つと思っている。勝って決勝で戦おうぜ!」
アイセ「ギル...!ああ!俺はアオリに勝つ!」
2人は握手をした。
ユキ「んっ...んん...アイセ...ギル...私負けちゃった。」
ベッドでユキが目を覚ました。
アイセ「ユキ!良かった。寝ていなくて平気?傷は痛まないか?」
ユキ「平気よ。2人には話しておこうかな。私とアオリのこと。私たちは、ここから遠く離れた氷の都スアイ氷国出身なの。私は学校でいつも2番目だった。アオリは勉強も魔力もトップで私は結局アオリに勝てなかった。私はスアイ氷国で2番目に強かったけどアオリはもっと強い。今日だって実力の差を見せつけられちゃった...。」
アイセ「そんなことがあったのか。俺は明日アオリとバトルする。どんなに相手が強くても、俺はユキの気持ちを背負って戦うよ。」
ギル「だな!俺はアイセが勝つと予想だ!」
ユキ「うん。アイセならアオリに勝てるかも...。お願いね。」
アイセ「それにユキだってスノーって技良かったよ。自分では気づいてなくても少しづつアオリに近づいているはずさ。」
ユキ「ありがとう。」
ユキはアイセの手を繋ぎ、ぎゅっと握りしめた。
アイセ「アイセは身近にライバルとかっていなかったの?アイセのこともっと知りたいな。」
アイセ「いるよ。俺は南の島ホアイト自然国出身なんだ。ライバルは守り神と呼ばれている。ホアイト自然国では守りのトドケって呼ぶ人の方が多い。俺は攻めのアイセと呼ばれていたよ。いつもトドケとは引き分けだったんだ。懐かしいなぁ。」
ユキ「アイセはその国でも強いんだね。」
ギル「守りのトドケ。いつかその人と手合わせ願いたいぜ!」
アイセ「はは。あいつは自由気ままで自然を愛している奴さ。きっとユキとギルとも仲良くなれるよ。バトルだってしてくれる。今ユキに言いたいのは、レエド王国で俺やギルと出会って廃病院、ブラツン村、ホレンジ平和国の度の中でめちゃくちゃ成長しているってことだよ。」
ユキ「全然気づかなかった。アイセと会話していると元気が出るよ。」
ギル「お、俺は...?」
ユキ「もちろんギルも!」
ギルは、ほっとしていた。
アイセ「光栄だよ。さて、今日はもう遅いし、寝るとしよう。」
3人は絆を強め灯りを消して眠った。




