第17話 氷の魔法使いユキ
降り始めた雪はフィールドに少し積もり、これから起こるバトルを予感していた。
ナレーション「準々決勝第4試合まもなく開始です!」
ユキは廊下でアイセと話をした。
ユキ「アイセの完全勝利だったね!おめでとう」
アイセ「次はユキの番だ!ギルと一緒に応援する!」
ユキ「うん!この試合に勝ってアイセとバトルする!」
アイセ「期待してるよ!」
ハイタッチをしてアイセは観客席に向かった。
ユキは廊下を出てフィールドの所定位置に着いた。
雪で気温が下がり、かじかんだ手を息で温める。
ユキ「はぁ〜はぁ〜。ふぅ〜。」
同時刻に対戦相手がフィールドに姿を見せた。
アオリ「寒いの?情けないわね。氷の魔法使い。」
ユキは驚いた表情で相手を見た。
ユキ「あなたは零度姫アオリ!!」
アオリ「半年ぶりかしら。あんたが氷の都スアイ氷国を旅立ってから、どれだけ成長したか見せてみなさいよ。」
ユキ「...負ける訳にはいかない!」
観客席でアイセとギルは2人の様子を見ていた。
アイセ「あの2人知り合いなのかな?」
ギル「そのようだな。仲は良くなさそうだ。」
ユキは不安でいっぱいだった。
ユキ(私勝てるのかな。アイセも見てるんだ。しっかりしろ私!)
ナレーション「ホレンジトーナメント準々決勝第4試合!ユキ選手VSアオリ選手!はじめ!」
初動はアオリだった。ユキを睨むように魔法を唱えた。
アオリ「氷魔法!アイス!」
ユキ「きゃーっ!!」
ユキは氷状のブロックをぶつけられてフィールドに倒れる。
アオリ「トロいわね」
ユキ「くっ...こっちだって!氷魔法!アイシクル!」
ナレーション「ユキ選手!アイシクル発動!アオリ選手につららが降り注ぐ!」
アオリ「防御魔法!アイスバリア!」
ナレーション「アオリ選手!見事防いだ!」
ユキ「防がれたね。」
アオリ「もう打つ手はないのかしら?」
ユキ「侮らないで。私だって旅をして少しは強くなれたの!氷魔法!スノー!」
魔法の雪をアオリ目がけて飛ばした。
ギル「いつの間にあんな技を...?」
アイセ「ユキは俺たちに内緒で毎晩魔法を練習していたけど、この技だったんだ!」
ギル「内緒なのになんで知ってるんだ?」
アイセ「たまたま見ちゃった。」
フィールドでは試合が続いている。
アオリはスノーを喰らった。
アオリ「ちっ...!!」
ユキ「これが私の本気よ!」
アオリ「氷の魔法使い。本気を出してやっとこれなのね。」
ユキ「え?」
アオリ「いいわ。格の違いを見せてあげる。私の本気の氷魔法!ヘイル!」
アオリはヒョウを作り出しユキにぶつけた。
ユキ「きゃーっ!!!」
アイセ「ユキー!!!」
思わず俺は叫んだ。




