↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『異界のクライムファイター』~anotherZS H゛ after story~  作者: ひびき澪
エピソード3 『デュアル・ゴア』
32/64

エピソード3「デュアル・ゴア」(11)

シルバーメタルの装甲がアトスに張り付き、突進。そのままガイアブレードと力比べの体勢に入る。

「貴様、それが正体か」

 ガイアブレードが無機質な敵意をアトスに当てる。

「俺に正体など……ない」

アトスは言い放って膝蹴りをかまし、そのままガイアブレードを投げ飛ばそうとする。

「ピニオンバルカァン!」

だが、至近距離でガイアブレードの肩口から出た銃弾がアトスの身体を貫いた。

「クッ」

 アトスはノックバックし、数歩後退を余儀なくされる。

「アトス!」

 イーゴンの呼びかける声。

「貴様、何をした!」

「あらゆる距離で私は私の信念を遂行する力が備わっている。無駄だ」

 ガイアブレードの勝ち誇る声が響く。確かにアーマーをも後退させるだけの威力がある。

「分かったかな、アトス君。これが科学の力という奴だ。半端者には分かるまいよ」

「……半端者……だと?」

 アトスが怒気を、声に入れる。

「ああ、半端者さ。この程度では守るべきものすら守れまいよ」

「……そうかい」

 アトスは呟く。

「図星かな?」

「いいだろう、貴様がそう思うならそうなのだ。だが……相手にも信念を遂行する力が無いと思っているのなら、大間違いだ!」

「ほう?」

「うぉぉぉぉぉぁ!」

 アトスは不意に立ち上がり距離を詰め、再度放たれたバルカンに怯まずそのままガイアブレードを持ち上げて投げ飛ばす。

 そして地面に投げ落とす瞬間。

『エンチャント・ブラストナックル!』

 アトスは右腕に力場を発生させ、無理やりにも一撃を叩き込んだ。

「ぬぅ……ッ!」

 光の一撃を受けて吹き飛び、悶えるガイアブレード。一方押し黙る、イーゴン。


「……成程、お前にも力だけはあると認めようか。そこそこの本気を出しても良いという事をな!」

ガイアブレードは笑い、再度アトスに飛びかかってくる。

そして右腕から鋭い爪を出すと、アトスの身体を覆うメタル装甲へ振り下ろした。


「っぐ!」

 装甲から火花が散る。

「……ッ!」

だが、アトスは膝を付かず、バランスを取り直し無言で殴り返す。

殺意の篭った拳はガイアブレードの姿勢を崩し、アトスはさらに追撃の拳を相手の顔面に叩き込んだ。


「貴様!」

「どうした……半端者ではないのか、俺は」

 アトスはさらにゆっくりと歩みを進め、オーラを全身に纏わせる。

「なんだこの現象は……構成物質解析、奴の機器にこんな現象を起こす力など無いはず、私の知らない力でもあるというのか」

「俺の力は、このアーマーと、俺を助けてくれた仲間と、俺の力のハイブリッドだ。自前の力だけに頼る貴様とは違う!」

 アトスは言い放ち、全身に纏わせたオーラをさらに右腕へと圧縮させる。

「システムオーバーロードモード。エンチャントバックアップ……!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。