↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マグナムブレイカー  作者: サカキマンZET
第4章 覇気使い四天王。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

133/171

第133話 部屋にて……。

恋愛を書くのは個人的に難しいです。

 なんにも変わりない日常の明朝にて……


「緊張するわね……」

 

「安心しろ、経験している俺だから大丈夫だ。暫く、話しかけられても返答できる自信はねぇぞ」


「そうなの? 分かった。安全になったら話しかけて」


「……よし、やるぞ」


 品川は深呼吸し、目の焦点は真っ直ぐ見て、集中していた。


「……」


 品川が黙秘しながら前へ進んだので、一華は後に続くのだ。

 フロント前へ進み、鍵だけをテーブルへ置いて、玄関から堂々と出た。

 品川と一華は難なくラブホテルから脱出でき、辺り一面を見渡す。

 そこにはラブラブのカップル、商談中のサラリーマン、電柱下で眠るホームレスがいた。


(全員『アトラス財団』の者ね。風俗店やホテルが多い店なのに、ここでイチャイチャする理由が無い。それにサラリーマンも怪しい。商談の電話してるのに風俗通いする暇とかあるのかしら? それに遠くから聞いてたら適当なことばかり話をしているだけ。あのホームレスにしたら靴だけが綺麗すぎるし、上着から白い綺麗なシャツが見えてんのよ……)


 杜撰な変装と見張りなので、一華は内心呆れていた。


(これなら余裕よね。それにしても本当に認識されてないのかしら?)


 一華は疑問に思っていた。

 もしかしたら今見てる人物達は本当に実在し、おかしい行動しているのか、それとも怪しまれないように演技しているのか、それが疑問だった。

 そこへ集中している為、一切喋れない品川がジェスチャーで『急ぐぞ』と伝える。


「えぇ……」


 そう一言返事で一華の家まで向かう。

 暫く歩いていると人気が多い繁華街へ辿り着き、一華は安堵する。

 そして品川は路地裏へ入り、『解除する』というジェスチャーをする。


「えぇ……」


 人が見てないか確認し、安全だと認識すると月の覇気を解除した。

 解除した瞬間、品川は身体から大量に発汗させ、頭痛で立てなくなる。壁へ手を当て、肩で息を繰り返し、疲弊しきった精神を回復させる。


「大丈夫?」


 心配した一華はポケットからハンカチを取り出し、汗を拭いてやる。


「サ、サンキュー……少し、休んだら……また行こう」


 かなり疲弊しきっており、ちゃんとした会話もままならなかった。


「無理だと判断したら能力の使用を止めるわ。これ以上、貴方の精神力が持たなくなる」


「……あぁ、それでいい。それで……」


 急に猛烈な眠気が襲い、そのまま力なく地面へ倒れる……だが、品川を支える腕があった。


「ほら、私の家はもう少しだから頑張って」


 支えてくれたのは一華だった。

 短い間なのに、ここまでしてくれるのは意外だったのだ。

 協力関係なら回復を待って、放っておくのが東京の人間だと、品川は偏見の片隅で思っていた。

 そんな考え方は改め、反省することにした。


「……何、そのスッキリした顔?」


「いや、ちょっと変な考え方をした自分が恥ずかしいと思ってな?」


「……まさか!? 私の胸を見てたじゃないんでしょうね?」


「この角度じゃ見えねぇよ。折角、東京の代表者として見直したのに……」


 余計な一言だが、そんな事は別に叱責するほどでもなかった。寧ろ、初めて人間という仲間を持った清々しい気分だった。


「何よ。だったら一人で歩く?」


「いや、もう少し支えていてくれ……頼む桜草さん」


「……私が住んでる渋谷まで、もう少しよ。頑張って品川くん」


 お互いに少しだけ距離が縮まった予感した。

 暫く歩き、ようやく一華が住む渋谷区へ到達した。

 このまま月の覇気で幻覚を維持したまま、一華の自宅まで向かった。

 そして品川は満身創痍のまま、一華のマンションへ辿り着き、三階にある部屋へ入室した。


「……」


 目前へ広がる1LDKの部屋を目撃し、呆然としていた。


「どうしたの?」


「いや、女の子の部屋に入るのは初めてだから……ましてや刑事さんの部屋となったら、硬派なイメージがあったから……意外と普通だった」


「文句言うなら入れないわよ?」


「悪い、いつも見る光景が違った感じだから違和感を感じていたんだ」


「いつもどんな風景を見てるのよ……」


「非日常な光景だ。物語に出てくる豪華な屋敷、出勤する時にいつも見れるイルカ、やたらめったら響く轟音と慟哭、俺と仲間の周囲はいつも阿鼻叫喚……」


「何それ? 何処の地獄? そんな地獄みたいな物が現実にあっていいの?」


「一般人が阿鼻叫喚してる訳ねぇぞ、俺達に喧嘩売った奴等が倒れて騒いでるだけだ」


「それでも地獄よ……大阪って、そんな魔境だっけ? 嫌よ。そんな伊波だらけの気が触れた世界」


「地獄には行ったことはあるし、魔界にも行ったこともある……行ったことないのは天国ぐらいだな」


 もし品川を倒したら、一体どっちに向かうのだろうと、更に心配となる一華だった。

 部屋へ入り、一華は品川をスタンダードなベッドへゆっくりと寝かせる。

 一華の部屋は小さいテレビ、本棚には大量に置かれた漫画、机には散らばった資料、吹雪から聞いた話よりかけ離れていた。


「お腹すいた……今から警察署に戻って報告しなきゃならないけど、品川くんはどうするの?」


「危険だが出前でも頼むよ。暫くしたら仲間とも連絡とる」


「分かったわ、それじゃまた後で」


「あぁ……」


 一華が出掛けると、直ぐ様品川はポケットからスマホを取り出し、部屋を撮影し始めた。

 早速、何処かに連絡し始めた。


「よし……あぁ、俺だ。この部屋に来てくれ……今は誰もいない……安心しろ、口は固そうな刑事さん……あ~はいはい。後ろにいるヒステリックアイドルも連れて来い……じゃあ頼んだぞ」


 戦闘よりも電話による精神的なダメージが強かったらしく、呆れるしかなかった品川。

 電話を切ってから、暫くすると部屋の中心に黒い渦(・・・)が出現した。

 そして迷いのないクナイが渦から飛来した。が、品川は難なく指二本でキャッチし、頭が痛くなった。


「本当に貴様は揉め事ばっか起こすばかりか、足を引っ張る疫病神め!」


「はいはい、そこまでや。ちゃんと生きてたんや、怪我人に愚痴を言ってもなんも始まらんよ」


「全く、天才である俺がついていないと何もできないようだな。それにお前を倒すのは内藤でも竹島でも『アトラス財団』でもないからな? 天才である俺だからな、もう一回覚えておけクソリーゼント」


「……よく頑張ったな」


「テメェに慰められても嬉しくねぇよ……けど、これで揃ったな」


 渦から出て来たのは……

 戦闘モードに切り替え、何時ものに服へ着替えた雅。

 なんだかんだで疲弊しきっているが内心は嬉しそうな吹雪。

 偉そうな態度で腕組みし、長髪のカツラを取って、現れた南雲。

 そして最後にコイツも本気なのかビジネススーツじゃなく、品川と対決した際に着衣していた物と一緒な服装で現れた……忍だった。


「おい、一応さ人の部屋だし、ましてや刑事さんの家でもあるから靴脱げよ」


「「「テメェは、この部屋の主人か!」」」


 忍以外の一斉で突っ込まれる品川だった。


(一日だけ品川と離れてただけで、こんなにもテンションが違うものなのか?)


 感情豊かな友達が少ない為、忍には理解できなかった。


「それより忍……その手にあるのは?」


 品川は忍が両手一杯にコンビニ袋を持っていた事に気付き、尋ねてみた。


「腹減ってるか?」


「あぁ、かなりな」


「だったら買い物は無駄じゃなかったな」


 忍が購入してきた物は五キロのハム、五キロのソーセージ、一キロのチーズ、食パン五斤、千ミリリットルの水を十本、各種の店で漁りに漁った色んな酒、オマケ感覚でミックスナッツが入っていた。


「今から調理してやる。このまま食うと身体治す前に、腹を壊しそうだからな」


 そして忍の大量による調理が始まった。

いかがでしたか?

もし良ければ誤字や脱字や意見や質問等あれば教えてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。