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『なよ竹の巫女』と『蒼き狼の剣士』

第1幕

方舟のノアは大洪水を起こした事を悔やみ、その終焉を願って。

『龍神の翡翠』を荒れ狂う大海原に投げ捨てた。

地獄で氷漬けされ、永遠に幽閉されていた、

堕天使ルシファーが目覚め。変異した分身を世に送り出した。

それから、1500年の月日が過ぎ去った。

北王国イスラエルが滅ぼされ、イスラエル10支族が四散したが、

そのうち4支族が『契約の石板』を収めた聖櫃持って、『日いずる国』の

『約束の地』であり、『その時を待つ場所』である『大和』へと目指した。

大和とは『大いなる平和を得られる場所』であるのだ。

『日いずる国』にたどり着いた4支族は神託を受け、

1 支族は蝦夷を目指し、『始まりと終わりの地』であるアンヌプリにて、

守り人となった。

大和の3支族は山賀、伊賀、甲賀となって、

『その時を待つ』べくして戦いに備えた。

変異したルシファー『ほむら』は、

趙姫。呂后。武則天。西太后。北条正子などに

乗り移り、『永遠の命を得て、世界を焼き尽くし、支配する』ことを目論んだ。

それには『龍神の翡翠』と『かぐやの血』が必要であった。

そうして2300年の月日が流れた。

山賀サンガ』の長老が神託を得て、

『なよ竹の巫女』と『蒼き狼の剣士』が誕生することを予言した。

山賀サンガ』の娘『朱音あかね』は、

孟宗竹の竹林で切り株に並々満たされた『光る酒』を飲んで子供を授かった。

『龍神の翡翠』を手に持ち生まれた娘は『御玉みたま』と名付けられ、

『なよ竹の巫女』として育てられた。

一方、腕に青い狼の痣をもった男児も誕生した。

その男児は『進次郎』と名付けられ、忍びとして育てられた。

二人はいつしか成長し、『御玉みたまは神々しいほど美しく、

進次郎は最強の忍びの一人として頭角を現した。

御玉と進次郎はやがて恋に落ち。

お互いに大切な存在として絆を深めて過ごした。

そして、『御玉(みたま』』は神託を得て、きたるべき『最期の審判』が近い事を知

り、

神剣『空斬刺鏡くうざんしきょう』と聖杖『破邪顕正はじゃけんしょう』を、自ら鍛え上げた。


【山賀の里・孟宗竹林(夜)】

静まり返った深い竹林。

見上げるほどに高い孟宗竹もうそうちくが、

夜風に揺れてさざめいている。

雲の隙間から差し込む月光が、青白く竹林の地面を照らしている。

切り株の一つ。

そこには、かつて御玉みたまの母が飲んだという、

「光る酒」の記憶を宿すかのように、わずかに朝露が光っている。

その切り株の傍らに、一人佇む御玉みたま

透き通るような白い肌に、厳かな巫女装束。

その胸元には、妖しくも美しい緑の輝きを放つ、

『龍神の翡翠ひすい』のペンダントが揺れている。

御玉は静かに目を閉じ、迫りくる不穏な気配を祈るように感じ取っている。

頭上の竹の葉が激しく揺れる。

音もなく、一本の竹のしなりを利用して着地する影。

進次郎しんじろうである。

黒い忍び装束に身を包んでいるが、めくれた袖口からは、

彼の宿命を示す『青い狼のあざ』が覗いている。

進次郎、気配を消したまま御玉の背後に歩み寄る。

進次郎「……またここで、大和の未来を占っていたのか、御玉みたま

御玉、驚くことなく静かに振り返り、ふっと柔らかい微笑みを浮かべる。

御玉「いいえ。未来ではなく、あなたの足音を待っていたのです、進次郎」

進次郎、一瞬だけ忍びの険しい表情を崩し、愛おしそうに御玉を見つめる。

二人の距離が縮まる。

進次郎はそっと御玉の手を握る。

進次郎「長老たちが騒がしい。異国の地で『ほむら』と呼ばれる影が動いていると。お前の母上がお前を授かったこの竹林も、いつまで平和でいられるか……」

御玉みたま、握られた進次郎の手を強く握り返し、胸の翡翠を見つめる。

御玉「この翡翠が、最近とても冷たくなるのです。まるで、遠くから迫る地獄の氷を恐れるように……。進次郎、私に宿る『かぐやの血』が、終わりの時が近いと告げています」

進次郎「俺がお前を守る。山賀の影として、いや……お前だけの剣士として。

どんな闇が来ようと、この命に代えても」進次郎の強い眼差しに、

御玉みたまは 覚悟を秘めた瞳で見つめ返す。

二人の頭上で、月がいっそう強く輝き、竹林全体を包み込む。

だが、その月の端が、ほんのわずかに黒く欠け始めていた。

この作品は「私にキスできますか?」の作中作品です。

付録ですので、とても緩く放置おねがいします。

今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


御玉みたま

なよ竹の巫女山賀サンガの娘・朱音あかね

孟竹林の「光る酒」を飲んで授かった神秘的な少女。

生まれた時から『龍神の翡翠』を握っていた。

神々しい美しさを持つ。


進次郎しんじろう

蒼き狼の剣士

腕に青い狼の痣を持って生まれた最強の忍び。

御玉と深く愛し合い、彼女から託された神剣を手に戦う。


ほむら

堕天使ルシファーの変異体

歴史上の悪女(趙姫、西太后など)に乗り移り、世界支配を目論んできた巨悪。

永遠の命を得るため、翡翠と「かぐやの血(御玉の血)」を狙う。


三蔵さんぞう

甲賀の生き残り。御玉の最期を看取り、彼女の遺志を継ぐ忠実な仲間。


大和やまと

『日いずる国』の 『約束の地』であり、『その時を待つ場所』。大いなる平和を甘受する土地の意。


※山賀、伊賀、甲賀

四散したイスラエル10支族の末裔。山賀は神官兵団に近い。伊賀、甲賀は守護騎士団に近い。主に忍びである。聖櫃アークとその中の秘宝「十戒の石板」を守る。


※守人

四散したイスラエル10支族の末裔。蝦夷を目指し、『始まりと終わりの地』であるアンヌプリにて、『 守人』となった。武装した山伏のようなイメージ。


※龍神の翡翠

善悪の根源にて真実の結晶体。『最後の審判』であるグレート・リセットを引き起こす事が可能な唯一無二の宝石。


※『空斬刺鏡くうざんしきょう

神剣。神託を得て御玉みたまが打った剣。

『無』をも切り裂く『絶空ぜっくう』を起こす。

他の忍びは刀だが、これは直剣である。


※『破邪顕正はじゃけんしょう』。

御玉みたまの聖杖。

不正な教えや邪悪なものを打ち破り、正しい道、すなわち正義を明らかにする杖。聖なる光を放ち、悪魔の闇を一瞬で払う。


獄炎魔槍ごくえんまそう『煉獄の咆哮(れんごくのほうこう』

ほむらの槍。ソドムとゴムラの怨念の炎を纏っている。


※最後の審判

『始まりと終わりの地』アンヌプリにて引き起こせるグレート・リセット


※イオマンテの秘儀

守人の力によって作られる結界。


※なよ竹の巫女

御玉みたま


※蒼き狼の剣士

進次郎




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