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侯爵家とその後の話

侯爵家

 建国以前から王家を表裏から支え続けた最古参の家。公爵位も持っているが、それを名乗れるのは爵位を譲った後。それでも公に名乗ることはないため、公爵名は知られていても誰なのかは謎となっている。

 特有の能力は先祖からの遺伝。当時から王家の人間以外に明かされていない。しかしそれが建国にもっとも役立ったのは間違いないため、王家から友として絶大な信頼を寄せられている。

 代々能力の発現から2~5年の期間を経て爵位を受け継ぐ。

 侯爵位を継ぐのが早いせいか、歴代当主は総じて若隠居。王都から離れた場所に領地を持っており、そこに隠棲する。それ以降国政に携わることはない。




侯爵家に伝わる能力

 本家に生まれたこどもの中でも一人にしか受け継がれない。双子が多く誕生するのはこの能力に由来すると考えられている。この国で女性が継嗣となれるのもそのせい。さすがに成人前に爵位を継げるのはこの侯爵家だけ。能力の発現した人物は例外なく早熟で、能力が高い。

 姉がそうなるかもしれなかったように、歴代の侯爵の中には正気を失くした人物もいる。その場合、子がいなかった場合のみその兄弟の子に能力が発現する。その子が成長するまでの期間は例外なく国力が低下する。ただしその子の親に侯爵家での発言権は与えられない。

 人類国家を覆せるほどの能力だが、代々この能力は国を守るためにしか行使されない。

 因みに国は中程度の規模に止まっているが、影響力は世界一。




彼らのその後・・・


妹侯爵と公爵閣下

 王太子の婚姻から半年後に結婚。それに伴い妹侯爵は完全に当主として実権を譲られ、公爵は宰相補佐として実質ほとんどの執務を受け継ぐ。王位交代と共に双子の父親は完全に引退し、公爵が宰相に。

 結婚した年に男女の双子を設ける。その後1年離れて男子、さらに2年後に女子が生まれる。後継者は次男。両親のいいところを受け継いだ上、兄弟みんな理解者なので狂うことだけはなさそう。能力の発現は6歳だったが、母親のおかげで何とか16歳まで爵位を継がずにすんだ。能力の発現と前後して婚約者を自力で見つけていたりする。閣下はちょっとどころでなく不満だったが、約束なので致し方なし。彼以降、爵位を継ぐのは16歳以上と定められた。公爵閣下は爵位譲渡と共に宰相位を長男に押し付け、妻を連れてさっさと隠居生活に入る。




王太子と王太子妃

 結婚から3年後に女子誕生。翌年に男子、さらに3年後に男子が生まれる。長男妊娠中に王位を譲られる。因みに侯爵家の後継者以外の血統には総じて双子は生まれないので、これ以降王家に双子が誕生することはなくなった。

 次男は爵位の低い嫁を見つけてさっさと継承権を放棄したため、問答無用で長男が王太子。これもある意味王家の伝統。長女はぱっと見完璧母親似だが、父親の黒さも持ち合わせている。ちょっと離れた曾祖母の祖国に嫁入りし、存分に辣腕を振るう。

 結婚当初は反発気味だった王太子妃も、子どもが生まれるまでにはだいぶ夫に慣れた模様。3人目が生まれる頃にはあしらい方を覚える。しかし王太子がいいようにされるのを好むわけもないので、完全に操作できるようになるわけもない。


王太子夫婦の話は忘れた頃にこっそり投稿するかもしれない。

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