【第3話:蹂躙の模擬戦、格の違い】
*生成AI使用
国立魔導至高学園が誇る、巨大な大理石の演習場。 その中心で、アレスはポケットに両手を入れたまま、退屈そうに佇んでいた。 対するは、他国の天才や皇子、そして本能の炎を滾らせるヒロインたちを含めた9人の怪物たち。
「勝敗の条件は行動不能、あるいは俺が危険と判断して止めるまでだ。さぁ、化け物どもの実力を見せてみろ!」 担任のグレンが乱暴に手を振り下ろすと同時に、模擬戦の火蓋が切られた。
「まずは俺が、その生意気なツラを拝んでやるよッ!」 最初に動いたのは、野生の本能に突き動かされた獣人国の戦士、ガロウだった。肉体強化の魔法を二重に重ね、音速を超える踏み込みでアレスの死角から爪を突き出す。
しかし、アレスは振り返りすらしない。 パチン、と指を一つ鳴らした。
――それは、人類のシステムである詠唱を完全に無視した、あまりに理不尽な【無詠唱】。
バチィィィッ!!! 「が、あ……っ功!?」 直撃ではない。ただ、アレスの指先から溢れ出た『神速の雷光』の余波が空間を爆発させただけで、ガロウは骨の軋む音を立てて遥か後方の防壁まで吹き飛び、一撃で気絶した。
「な……!? 呪文も紡がず、あの出力を……!?」 驚愕する周囲を置き去りにし、次に動いたのは北のアスガルド帝国皇子シグルド。音速を超える一閃がアレスの首筋へ肉薄する。 だが、アレスの肌に刃が触れる直前、漆黒の雷が網の目のように自動構築された。 『迅雷の魔衣』。
「なっ、自動防御魔法……!?」 シグルドの剣はアレスの衣に触れた瞬間、ガラス細工のように粉々に握り潰された。それどころか、カウンターの超高電圧が全身を駆け巡り、シグルドは絶叫しながら白目を剥いて床へ崩れ落ちた。
「おのれ、調子に乗るなよ……! 『燃え盛る大炎よ、我が命に従い敵を灰へ変えよ』――【上級魔法・3小節】!!」 プライドを完全に粉砕された同じ南の王太子レオンが、必死の思いで紡いだ3小節の極大火球を放つ。 アレスは冷徹な瞳のまま、右手をポケットから抜き、軽く一閃した。 「消えろ」
詠唱などない。ただの圧倒的な魔力の出力。それだけでレオンの火球は上から漆黒の落雷に押し潰され、一瞬で霧散した。爆風の余波だけでレオンは地面を何十メートルも転がり、再起不能となる。
「オスマン、防壁だ! 反射を重ねるぞ!」 「応よ! この俺の盾を破れると思うな!」 西のヘリオパス王国の盾オスマンと、ドワーフのバルカンが完璧な連携を見せる。彼らが構築したのは、人類の防御理論の最高峰――「絶対に破壊不可能」とされるダイヤモンドの城壁。さらにそこに、バルカンが魔法反射の法理を4小節で重ねた。
そこへさらに、南のオリンポス聖王国が誇る古代魔法の研究者、セレナ・マレフィキアが追撃を重ねる。 「私の研究した失われた法理の前に平伏しなさい……!」 彼女の紡ぐ【古代魔法】の怪異な数式が、アレスの足元の影を無数に縛り付け、動きを完全に封じた――はずだった。
アレスはそれを一瞥し、ただ空間に向けて右拳を軽く突き出した。 「――邪魔だ」
ドガアアアアアアアンッッッ!!!!
『黒天の崩雷』。 演習場全体が天変地異のように激しく揺れ、セレナの古代魔法の数式は一瞬で焼き切れ、彼女自身もその衝撃で脳を揺らされて気絶した。 それだけに留まらず、絶対に壊れないはずのダイヤモンドの城壁は、内側からの圧倒的なエネルギー圧力に耐えかねてガラス細工のように木っ端微塵に粉砕された。反射の法理ごとすべてを雷帝の力で圧殺され、オスマンとバルカンも血を吐きながら遥か後方へと吹き飛ばされた。
アレスは未だ、その場から「一歩」も動いていない。 ポケットから片手を抜いただけで、特例クラスの男子生徒たちと、古代魔法の才女がただの塵のように処理されていた。
大理石の破片が降り注ぐ中、残されたのはカグヤ、エルサ、フィオナの三人だけ。 彼女たちは周囲の無残な敗北を見ながらも、恐怖など感じていなかった。いや、むしろ逆だ。アレスの圧倒的な暴力の前に、彼女たちの肉体は、歓喜と本能の疼きで激しく震えていた。
(これよ……この圧倒的な格の違い。この男こそ、世界を支配するにふさわしい真の王……!)
男子や有象無象が排除され、ついに最強の雄と対峙する権利を得たヒロインたち。彼女たちの瞳に狂信的な熱が灯る中、模擬戦は真の佳境へと突入する――。




