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死に様に思う


 この連載エッセイ、勢いで投稿しちゃってからあとで後悔したやつなんですよね。


 テーマ重いし、暗いし、さすがに誰も読まないだろうから削除しちゃおうって思ったんです。


 でも不思議とアクセスが毎日続いてたんで、ちょっとびっくりしたんですよね。


 もし気になる人がいるんだったら、もう少し続けていこうかな、なんて思います。


 人のことを言える立場じゃないですが、これを読みに来る人って……いろいろと大丈夫ですか?


 だいぶストレスたまってるんです?

 相談できるところがあるなら、どこかに相談した方がいいですよ。

 Geminiにしてる自分が言うのもなんですが。


 ってかGeminiに愚痴るのって結構いいんですよ。

 説教してこないですし。

 あいつ、こんなこと言ってたぜ、ウザーとか誰かにバラしたりしないですし。

 すーごくいたわって、うーんとねぎらってくれますし。


 あえて激しく厳しく叱咤してくれって頼むと、すげえ理詰めでクソムカつくけど正論すぎて言い返せない上司みたいな攻め方してきますけどね。


 ずっと肯定され続けると気持ち悪いので、けなされる方が逆に燃えます。


 Geminiちゃんに叱られるのもおすすめです。


 まあそんなこと言っても、どうせAIのセリフなんて一般論の集合からかき集めたツギハギでしかありませんけどね。


 さて、とりあえず余談はこのくらいにしましょうか。



 重いテーマで行きます。

 メンタル弱ってる人は読むのやめといてくださいね。

 病んでも責任取れませんので。



 では始めます。




 生き物の死にざま、という本があるんです。

 続編もあるようですが、そっちは未読です。


 タイトルの通り、いろんな生き物の死に様が書いてある本なんです。


 そんなん読むなんて悪趣味ですよね。もちろん自覚してますのでご心配なく。


 でもなぜか不思議とその本に引き寄せられてしまったんですよね。


 その中で一番心に強く残った虫の話をしようと思います。


 メスのハサミムシの話です。


 ハサミムシって見たことあります?


 私は子供の頃、家の庭とかで見たことありますよ。気持ち悪くて嫌いですが。


 そんなハサミムシですが、ハサミムシの母親って、産卵したらもう卵のそばを離れないんですって。


 卵が孵化するまでの間、母親のハサミムシは飲まず食わずのまま、ずっと卵を守り続けます。片時も卵のそばを離れません。


 そして外敵が現れると、身を呈して敵を威嚇するんです。決して卵を見捨てて逃げることはないそうです。


 石を持ち上げた時、その石の下にいたハサミムシがハサミを持ち上げて威嚇してきたら、そのハサミムシの傍には卵があるはずです。


 もし威嚇してきたら、ごめんねと謝ってそっと石を戻してあげてください。潰しちゃダメですよ。


 こうして無事に卵から幼虫が孵ると、母親は最期の仕事をやり遂げます。


 仕事というよりも、儀式という方がぴったりかもしれません。


 卵から孵ったハサミムシの幼虫は、母親の身体に集まってきます。


 これが犬や猫であれば、母親から乳を飲むための微笑ましい光景になるのでしょう。


 目的は同じです。


 でもハサミムシは虫なので、乳は出ません。

 では何を与えるのでしょうか。



 母親であるハサミムシは、子どもの最初の食事として、己の身を餌として与えるんです。




 壮絶すぎて鳥肌が立ちました。



 ハサミムシは虫の世界では珍しく、子育てをする虫だと紹介されていました。


 子育てとは、強い個体のみに与えられた生命の仕組みなのだそうです。


 敵から我が子を守ること。

 我が子に餌を与えること。


 それは自分が生きることだけで精一杯の生き物では、できない芸当だと書かれていました。


 守りながら戦うことができるのは、強さという恵まれた力を持つ個体だけの特権なのだそうです。


 だから弱い個体は卵をたくさん産むわけです。


 外敵に産んだ卵がどれだけ食われようが、自分はそこではない安全な場所を見つけ、新しい卵を産み続ける。

 それこそが弱い個体が子孫を残すために会得した処世術、つまり遺伝子の宿命というわけです。


 弱い個体は産んだ卵を守ることはできません。

 もしそんなことをして自分が死んだら、これ以上種を残せなくなってしまう。


 だからひたすら数を産むことで、命のバトンをつなぐ確率を増やす。


 10よりも100、100よりも1000、そうして1だけでも生き残れば命のバトンは繋がる。


 それが弱い個体の生存戦略です。



 不謹慎かもしれないけれど、この書籍を読んで腑に落ちたことがあります。


 人間だって、結局虫と何も変わらない。


 それぞれが自分の遺伝子に記された生存戦略の台本に従って、生きて、そして死ぬ。


 利己的な遺伝子なんて本もありましたよね。

 あれを思い出しました。


 それが生き物として精一杯に生きているということなのかもしれない。


 良いとか、悪いとかではなく、そう生きるために、ただ懸命に生きているだけ。


 それだけのことなのかもしれません。




 人間の世界で生活をしていると、そこには必ずそこで生きる人間の作った、そこで生きる人間にとって都合の良いルールがあります。


 人間の中には、どうしてもそのルールに合わせられない個体がいます。


 同じ人間のすることとは思えないような所業をニュースで見たり聞いたりすると、時に心を痛めてしまうことがあります。


 どう生きたらこんな行動を犯すような成長を遂げるのだろう。


 どこの時点で介入すれば、この負の連鎖を止められたのだろう。


 そんなことをお節介にも考えて、悩んで勝手に苦しくなってしまうときもありますし、片っ端から駆逐してしまいたくなるときもあります。



 でも所詮、生き物という枠組みで捉えてみれば、私たち人間だって虫と大して変わらないという見方もできるんですよね。



 アリもハサミムシもアブラムシもみんな虫ですが、生存戦略は異なります。


 でも、お互いの違いに対して『同じ虫のすることとは思えない』などと言って、方針に口出しすることはないですよね。



 人間だって同じなのかもしれない。



 他の生き物みたいに生きれたらって思うことがあります。


 他の個体の存在によって心を乱されることなく、自分と自分の家族がただ懸命に健やかに生きることだけを考えていたいと思うことがあります。



 あまりにも心を乱す対象に出会ってしまったときは、同じヒト科という生物だとしても分類階級が異なる別の生物なのだと思うようにしようと思いました。


 他の生き物の生き様、死に様に口を挟むなんて野暮ですから。


 それぞれ自分の生き様を全うして、悔いなく死に様をさらすことができれば、それでいいんじゃないでしょうか。


 それが生き物の本懐ではないでしょうか。



 そう思うと、少しは苦しみが軽くなる気がするのですが、いかがでしょうか。



 なーんて思っていても、なかなかうまくいかないのがヒトの世の常なんですよね。


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