表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と彼女らの戦闘記  作者: 松ちゃん
PR
10/96

2章~上陸編~10話 休息

ある家から、賑やかな声が聞こえてきた。


「だーかーら!! そうじゃないでしょ!?」

「そんなこと言ったって、わかんねーよ!?」

「全く、騒がしいものだ…。」

「でも、賑やかで良いんじゃない?」


はい。絶賛お泊り中です。

ミッドウェー海戦のあと、しばらくの休息が与えられ、南雲にも5日の休みが与えられた。

この場にいるのは、彰、南雲、山本、近藤、原、高須、小松、角田の8名だ。

ちなみに、彰以外全員女である。

(これはこれは…!?いわゆるハーレムってやつですか!?こんなのが許されていいのか!?)


「ねぇ〜あーきーらー!」


声をかけてきたのはべろんべろんに酔った南雲だ。


「お酒飲めるのぉ!?」

「私これでも18よー?」

「俺より2つ上なだけじゃん!!」


南雲が飲んでいたのは日本酒。そりゃ酔うわな。


「あんた、なんか面白い事しなさいよー。」

「んな無茶苦茶な!?」


側で山本が高須と共に笑っていた。


「大山彰と言ったかな?」


山本が声をかけた。


「あっ、はい。そうです。」

「私は連合艦隊司令官の山本五十六だ。こちらは第1艦隊司令官の高須四郎。」

「高須です。階級は中将です。」


高須は微笑みながら頭を下げた。


「こ、これはどうも!」


彰は慌てたが、頭を上げた高須を見ると喉に何かが詰まったような感覚をおぼえた。

(うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?めっちゃ綺麗だ…!)

高須は17。大人びた口調が特徴で、身長は170センチとやや大きめだがその大きさからお姉様と呼ぶ隠れファンがいる。

もちろん、胸もGOODな大きさだ☆

(なんて考えてはいけない!相手は軍人、しかも将校でもトップクラスだぞ!?)


「お前、なんか考えてたな?」


後ろから殺気を飛ばしてきたのは角田覚治だ。

角田はボーイッシュな性格で、その影響か髪型はショートカットだ。


「そそそ、そんな!滅相もない!」

「まぁ、ちょっといやらしい男の子は嫌いじゃないよ?」


そう言ってきたのは小松輝久。ミッドウェーでは先遣隊として潜水艦隊の指揮をとっていた。

小松は現代で言う腐女子で、ボーイズラブはありだと考える。


「男同士、裸の付き合いでそれぞれの勇ましい姿を……デュフフフ。」

「よだれ垂れてるよ?」


山本は若干引きながら指摘した。


「全く、どっかのお馬鹿さんとお外で遊べばいいのに。」

「誰が馬鹿だって!?」


高須がお姉さん口調で行った事に角田が激しく反応した。


「…いつもこんな感じで?」

「いつもあんなものだよ。彼女らはああしているが仲はいいんだ。」


山本は微笑みながら彰の問いに答えた。


「皆ー!ご飯できたよー!」


台所から声をかけたのは近藤と原だった。


「よっしゃ待ってましたー!」

「私お腹ペコペコだよー」


山本は静かに立ち上がると「いきましょ?」と言った。もちろん、彰はそのとおりにした。


「いただきまーす!」


挨拶を済ませると皆箸をすすめた。

今夜のメニューはじゃがいもの佃煮にマグロとタイの刺し身、大根と人参の味噌汁だ。


「帰って来たばかりだからね。身体にあまりひびかないものを選んだのよ!」


あまり大きくない胸を張って説明したのは原忠一少将。この時代ではとても珍しいツインテールで、目立つキャラになっていた。


「皆感謝して食べなさい!特に新人!」

「え!?あ、はい。」

「何よその薄い反応は!!」

「貴女のその性格に困惑したのでしょう?」

「うっ…、四郎…あんた直球で言うのね?」


原の眉間にはしわが寄っていた。


「そうかしら?私はいつもこうよ?」


ぐぬぬ…!と原が歯ぎしりしている横で、彰は苦笑いするしかなかった。


「すまんな、彼女いつもあんな感じなんだ。」


横から声をかけてきたのは南雲だった。若干申し訳無さそうにしている。


「いえいえ、元気があって良いじゃないですか。」

「子供扱いするな!」


聞かれてたのか原に怒鳴られてしまった。


「それより、草鹿から聴いた分も含めて、君には本当に世話になった。感謝する。」

「そんな、頭を下げないでください。俺は俺の気持ちを貫いただけです。」

「そうか。でも、あの時貴様がいてくれなかったら、私は切腹しただろう。」


南雲が目を覚ましたのは海戦から3日後だった。当時は山口を失ったショックから精神的に安定せず、予備役に編入という話もあった。

しかしそれを彰が許さなかった。草鹿の協力もあって山本と交渉し予備役編入を阻止。南雲の心のケアも担当した。


「私は大切な幼なじみを失った。あの時は生きていても仕方が無いと思っていた。正直、今もそうだ。彼女を失った今、生きて良いのだろうかと思う事もある。」

「そんな事はありませんよ。確かに大切な人を失うのはとても辛い。でも、周りにはその辛さを一緒に背負ってくれる仲間がいるじゃないですか。」

「ふふ、そうだな。」


南雲はいつも通りの笑顔を取り戻した。彼女は、今後訪れる運命と戦わなければならない。

もし、ここにいる彼女らが死ぬような運命をたどるなら、俺が絶対止めてみせる。

そう誓った矢先だった。


「よし!そこの新人と一緒に風呂入るか!」

「!?!?!?!?!?」


角田の突然の宣告に、全員が目を丸くし驚いた。


「良いわねぇ。せっかくだし、裸の付き合いということで入りましょうか?」


高須は乗り気だった。


「ななななな、何言ってるの!?おおお!男と入れるわけ無いでしょ!?」

「そそそ、そうだ!ち、長官はどうなんですか!?」

「良いんじゃないのか?」

『長官!?』


皆が驚き、高須は隣で「あらあら♪」と楽しそうに笑っていた。

どうやら、弾丸ではなく眼福すぎて死ぬ事になりそうだ。


Fin

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ