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#85

翌朝、カル爺と共にライデンの工房内にあるマリス専用の部屋にくると厳重に扉を閉める。


部屋の中に収納から魔導軍用2脚魔導機を出す。


駐機姿勢のそれは濃いグレーに開いているハッチは黒に塗装されていてコングには無い頭部を有し目に相当する部分は窪んで左右に広がる溝となっている。頭頂部にはそれを誇るかのように伸びる薄い角のような物がついている。どう見てもコングより大きい。それを見たカル爺は、


「こ、これは軍用ですか?」と目を大きく見開き凝視する。


「そうだ、まだ試作機で色々と詰め込んでいるがな。これから機能と装備の改善と選定作業中だ」と機体を見上げる。


「これはいつ頃からあるのですか?」とカル爺はマリスを見て喋る。


「カル爺達が探索に出る前からだな」と少し考えてからマリスは答える。


「そうですかではその頃からテストを?」


「そうだなしている。主に夜だがな」


「夜ですか?」


「昼間もテストはしているぞ」とニヤッと笑う。


「この機体を見たという噂すら聞きませんが」と困ったような顔をするカル爺。


「ああそうだろうな。人の目に触れないような機能が付いているからな」


「なんと!そんな機能が」と驚くカル爺。


「音すら隠す機能もあるからな。ライデン内をこいつで走ったこともあるが誰にも気づかれていないぞ」と自慢げに言う。


「・・・・」絶句状態になり惚けるカル爺。


「それになこいつは空も飛べる。まだ調整は必要だがな」


「そんな事が可能なんですか」と機体へと目を向けて言う。


「可能だ。もうすぐ試験も終わる。そうしたらもう1機作る予定だ。こいつとは違い無駄な機能は省いたものだがな。こいつは少しやり過ぎて操作にちょっと難がある」と渋い顔で機体を見る。


マリスは機体に乗り込むと起動させて立ち上がらせると光学迷彩を掛けて消音を発動させる。その状態で工房内を移動。光学迷彩と消音を解除してハッチを開ける。


それを見ていたカル爺は近づいてきて、


「確かに近くに居て知っていればなんとか気配は分かりますが事前に知っていなければわかりませんね」感心したように言う。


機体を駐機姿勢にして機体から降りると収納へと収納する。


「コングと比べるとどれくらい違うのですか?」と興味深々といった風に聞いてくる。


「数値を測った訳では無いので正確な所は分からないが3倍から4倍のパワー差があると思ってくれ、武装も比べられない位の差がある」


「それ程とは」


「まぁ、量産機となると少し落ちるがな、それでも2倍以上のパワーは確実にある」


「次の機体はいつ頃作る予定で?」


「そうだな、6月の頭にはできる筈だ」と言うとカル爺の顔が笑顔に変わる。


「そうですか。楽しみです」と嬉しそうだ。



魔の森の浅い場所、100mと言ったところかな。その場所で採取をしている。


マップに反応。近づいてくる魔物があるが黄色だ。何だと思いその場に留まっていると見た目が牛で大きさは普通の牛の4割増しの大きさ。こちらを見つけると生えている草を食べ始める。どうしたんだコイツ。チラチラとこちらを確認しているようだが敵意は感じない。少し移動すると・・・・ついてくる。何だろうか?


気になったので近づくと警戒はしているようだが逃げたり攻撃してきたりはしない。ふと思い出して収納から甜菜砂糖を作った後の絞りカスを与えて見ると目の色変えて食べ始める。食べ終わるとこちらを見るので追加。夢中になり食べている。すると・・・


ブモォ〜〜と叫ぶとマップに反応。何か続々とこちらに集まってくる。何が起きているんだ?


ガサガサと木が揺れたかと思うとブモっと鳴きながら牛魔物が現れる。1頭現れたら2頭3頭と増えていく。30分もすると数十頭の牛君が集まって俺を囲む。何か期待するかのようにこちらを見ている。甜菜のカスは処理が困る程あるので、そこにドサっと出して見ると、


ブモブモブモブモブモと言いながらカスに頭を突っ込んで食べている。何とかその場所から抜け出して見ていると食べ終わったのかこちらを見る。仕方がないのでもう一山出してやるとブモブモブモと言いながら寄って来て食べる。


そこから離れようとすると1頭の牛君が近づいてくる。というかついてくる。他の牛君よりも1回り大きい。コイツは一番初めにあった奴だ。その後ろに他の牛が並んでついてくる。


どうしようこれ。


どうしようか悩んだ挙句、農地側に誘導して広い放牧スペースを作る。そこの周りに石壁を

作り囲う。


初め牛達は周りをキョロキョロとしていたが安全だとわかると呑気に草を喰み始めて寛ぎ始める。


水路から水を引いて水場を作り水を確保。そうすると寄って来て水を飲み始める。


こんなもんかと出ていこうとすると、


ブモォッと声がして振り向くと一回り大きな牛君がいる。手を挙げると分かったのか戻っていく。あいつがリーダーなんだろうな。


鑑定すると名称はマッドカウ。これでも中級下位の魔物で決して大人しい魔物ではない。群れていて集団で襲ってくるために集団でいる場合は中級上位の扱いを受ける。で旨いらしい。鑑定結果を見ると乳も取れるとか。


夕方になりガロン達が領主館にくると農地に放牧地を作りマッドカウが数十頭いることを告げる。可能なら食品工場から出た甜菜のカスをあげてくれと頼む。


ガロン達は笑顔で了承。


それから数日経つと新鮮な牛乳にチーズやバターが食卓に上がり始める。どうやら安全にマッドカウから摂れるようだ。良かった良かった。


あいつらも安全で餌も提供されるこの場所が良いのだろうな、少しぐらいの乳など問題ないくらいには。


今度何か作るか?新鮮な牛乳にチーズやバター。何か美味しいものが出来そうだ。


楽しみだ。

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] とうとう全部のせ試作機が。そして量産型でデータ取って試作機改修してつよつよロボにマリス様乗るんでしょ俺知ってるよ。 清々しいくらいのテンポで作者様が好きに書いてるのすき
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