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ケモノ姫  作者: いぬらぶ
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『あらあら、今すごい音がしたわよ。大丈夫?そんなに勢いよく膝をつく必要ないわ。あちらの席に移動しましょう。少し話したいことがあるのよ』


女神にそう言われ、すごすごと部屋の中央にあるソファーに移動した。


向かい合ってソファーに座る。少し気まずい。さっきの男発言や膝のことなどを聞かれてしまった・・・しかも世界の頂点たる女神さまに・・・。



少しだけ目を侍女たちが素早く用意した紅茶に向けながら、相手が話すのを待つ。自分から話すのは少し気が引けるし、何より女神が話したいことがあると言ったのだ。ここはじっと待つべきだろう。


女神は出された紅茶を優雅な手つきで取り、少しだけ飲み息をつくと話し始めた。


『今回は残念だったわね・・・でも、きっとすぐに見つかるわ!!だからそんな悲観したような顔しないでね!?』


女神に励まされた・・・うれしいどころか余計に凹んだ。


そんなに自分は酷いだろうか・・・。


『まぁ、そんなことより、私が話したいのは別のことなのよね・・・』


女神は少し戸惑ったように言葉を切った。


そんなこと扱いされてしまったのもショックだったが、少し気になる。


どうしたの?と尋ねるように上目で見ると、女神はまた話し始めた。


『ミーシャは地上のことをどこまで知っていて?もちろん7カ国のことは知っているでしょうけど、その国々が今どうなっているかは理解しているかしら?』


いきなり地上のことを聞かれた。正直少し困った。この頃・・・だいぶ前から成獣になったことを理由にまともに勉強をしてなかったからサッパリだ!!


まぁ、知ったふりをするのもどうかと思うから、ここははっきり言おう。


「申し訳ありません。お恥ずかしながら、この頃授業をあまり受けていなかったので詳しくは知らないのです」


『そう・・・では、やはりドルラード王国のことも知らないかしら?』


ドルラード王国とは、龍の血をひく者が建てた王国だ。スゴ――ク遠い親戚でもある。その王国がどうかしたのだろうか?


「なにか変わったことでもあったのですか? 同じ血を引くものとして少し気になります」


なら自分で調べろという感じだが、女神に聞く方が詳しく解るだろう。侍女たちも聞き耳を立てているようだ。




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