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小説家育成プログラム  作者: なぎ
6/6

6、登場人物を作るには・・・

小説になると 物語を進めれば、話を進めればいいと思い

物語を動かすために登場人物を動かしがちになりま

すが


物語は、小説は、登場人物が動かしています



出て来る登場人物がみんな同じような性格で 明らかに言わされているような台詞


例えば展開のために言葉を発し

何の意外性もなくスムーズに物語のためだけにキャ

ラクターが動くアニメがあったら


あなたはそれに 魅力を感じられるでしょうか?


登場人物がそれぞれ個性を持って それぞれの考えで動くからこそ


このキャラクターが好き あのキャラクターが好きという風に キャラクターに魅力を感じられるのです



登場人物は物語を動かす役割を担っています



自分の物語の登場人物の 性格、好きなもの、嫌いなこと 口ぐせ、行動、見た目 説明できますか?


どんなキャラクターかと聞かれて 説明できますか?

まずは自分の登場人物について 見直してみましょう




同じような性格になっていませんか? 性格、好きなこと、嫌いな事すら


何も決めずに 物語内での役割だけを決めていませんか?


登場人物を見直すし、魅力的に書くことで小説は自然

と面白くなっていきます



登場人物を 一緒に作っていきましょう!


登場人物を作る時に 一番いい方法は 登場人物の履歴書を作ることです!




履歴書?と疑問に思われるかもしれませんが


登場人物の ・性格 ・長所 ・短所 ・行動 ・過去の体験 ・趣味 ・好きなこと ・嫌いなこと ・容姿

・好きな食べ物 ・嫌いな食べ物 ・許せないこと ・信念


などなど、これらを書くのです



項目は増やせば増やすほど その人物を詳しく知ることができます



自分の物語の世界観に合わせた項目や


例えば 自分の好きなキャラクターを思い出しながら 項目を作るのもいいかもしれません ともかく最低限上に書いた項目は埋めましょう


なぜこれほど詳しく書くのか?


例えこれらの内容を 小説の中で書くことがなくとも


書く本人 あなたが自分の小説の登場人物を 奥の奥まで把握していなければ


読者に登場人物の 魅力を伝えることができないからです


自分の友達を人に伝える時に



ただただ 優しい奴だよって言うよりかは

いつも自分が何か失敗したり よく遅刻して迷惑をかけるのに


どんなことをしても 笑って仕方ないなと許してくれるくらい 優しい奴なんだよ


って言った方が 相手には友達のことが伝わりますよね?


それを登場人物に設定してほしいのです





こちらのテンプレート 使っていますか?



登場人物を作る際は 自分が登場人物を把握するためにも


登場人物を魅力的にするためにも 表にして作り込む必要があります!



例えばテンプレートの 使い方の一例して簡単に書いてみますね




名前 →吉野 香織



誕生日

→1998 年 10 月 10 日生まれ




学歴 →小、中女子校に通い 高校になって初めて共学に通う



職歴 →なし



性格 →幼い頃から女性に囲まれていたため 男性不審 男性店員の店だとまともに 注文の品を頼むこともできずに

いつも親友の万里子の後ろに隠れている


守られて育てられてきたので 内気で一人で新しいことに挑戦することもできない


だけど積極的な子に憧れ いつも心のどこかで挑戦したいと思っている



長所 →好奇心が旺盛なところ



短所 →人見知り、内向的なところ すぐ顔が赤くなる




趣味 →読者、カフェ巡り 親友の万里子とよくカフェにいく 万里子はカフェで男性とならさせようと 店員に話しかけて香織を率いれている




生い立ち (できるだけ詳しく 生まれてから今までのことを ずらっと書いていくといい) →父親が生まれてすぐに亡くなり 母親と二人で育ってきた


母親の友達の子供万里子とは 幼稚園からの幼なじみ


人付き合いが得意ではなく 友達ができなかった香織の傍にはいつも 万里子がいた


万里子は香織にあわせて 女子校にいってくれた


そこからはずっと万里子に守られて過ごしてきた それが当たり前に思っていたけれど 中学 3 年の時


万里子には実は 行きたい共学の私立中学あったことを知り これ以上守られてはいけないと思い 自立しようと共学にいく決意をする




好きなこと →本を読むこと 新しい場所にいくこと




嫌いなこと (許せないこと) →人を差別すること






信念 (これだけは譲れない こういう気持ちをもって行動している)

→人の迷惑になる行為をする人は許せない





普段の行動 →いつも万里子の影に隠れるようにしている 内気で臆病だが 人の迷惑になる行為をする男性がいると 怯えながらも突然強気にでるときがある




過去の体験談 (辛いできごとや、人生を変えたできごと) →万里子が自分のために 人生を犠牲にしていたことをしって 自分は守られてばっかじゃいけないと思い


男性になれて 一人でも過ごせるように決意する



好きな食べ物・嫌いな食べ物 →パンケーキ大好き 辛いものが嫌い






容姿 →黒髪ロング 日本人形のようだと言われるが 髪の毛のサラサラさは実は男性の注目を集めている


これらを埋めて 登場人物を作ると とても魅力的なキャラクターが作れます



また完成させたら それぞれのキャラクターごとに 履歴書をまとめてあげることで


小説を書く上で 参考にもなります



テンプレートでしっかりと作った登場人物を しっかりと小説に反映させる方法をお伝えします




登場人物を小説で表現する時は


「外見」、「行為」、「台詞」 で読者にイメージさせますよね?



その時ですが 例えば外見を説明するときに


髪が長く、背が高く、服装がどんなので という風に単に見た目を説明していませんか?



確かに読者に見た目を イメージさせることは大切です


しかしただただ見たままのことを文章にしても なんの面白みもありません

外見を説明する時には 外見からその人の性格や、趣味などを イメージさせることが大切です



具体的にどういうことなのか?



例えば切れ長の目と説明したい時に



彼はすれ違う女にふと目を向けた 女は怯えたように走り去ってしまい 彼はそんな女の後ろ姿をしばし見送った後 長い溜息をついた



という風にすると

目つきが悪い 切れ長の目で怖く見えるために いつも怖がらせてしまうという



登場人物のエピソードも作れます


バトル物で敵を説明する時にも 相手の強さを説明するのに有効的ですね


小説は文章でどれだけイメージさせるかが 大切です



絵を見ながら説明するのと違い 大げさに説明しなければわかりません



そして ただ見たままをずらずらと並べられても 読者の頭には残りません




エピソードと関連づけることで 読者の頭にも入ってきますし



見た目からその人の性格をも 魅せることができます



先程の例だと 自分が切れ長な目であることに コンプレックスを感じていることまで わかりますよね?

容姿を決めたなら その中からどこか一つでも特徴的な部分をとって


見た目の説明をしてあげましょう



まずはその人物の 容姿にどんな特徴がありますか?



特徴とは別に 人間なのに触覚が生えているとか とんでもないことでなくていいです



髪が長い 顔がでかい 足が長い

顔がかっこいいなど



どんな見た目のキャラクター?と 聞かれた時に



こう答える!という点を 際立たせると読者にも覚えてもらえますよ



あなたの好きなキャラクター

どんなキャラクターと聞かれたらすっと答えられま

すよね?


それは作者が 特長をあえてずらずらと説明しなくても 物語の中で伝えているからわかるのです


あなたが読んでいる小説で 登場人物の見た目はどんな風に書かれていますか?



ずらずらと見た目を説明していますか?



登場人物の登場シーンだけを見て 勉強するのもいいかもしれませんね



次に行動です 行動で登場人物の心情を表す



昔国語の授業でも よくやりませんでしたか?

この行動から 作者の心情を述べなさい



という問題




あなたの小説の登場人物は 自分の感情をどんな風に表していますか?



例えば 彼は怒った 怒りを覚えたとか


こんなに悲しい思いをしたのははじめてだ


という風に 感情の言葉を出してしまっていませんか?



例えば恋愛小説でもそうですが



彼に惹かれたと書いたり 実は好きになったんだと友達に話して明かすよりも



その人の前になると急に態度が変わったり 急に口ごもるようになったりと



行動であらわす方が 読者に考えさせられます


小説は唯一文章だけで 物語を想像することができるものです



さらにその行動を このキャラクターだからこその行動にすると その人の性格が現れます



例えば 恋愛だと、気の強い女性だと

好きな人の前になると素直になれずに急に怒り出し

たり、ちょっとしたことで機嫌を悪くして


その後一人になって溜息をつき、落ち込んで涙を流す

など



なぜ急に怒り出したのか?と読者に不審に思わせて、

その後涙を流すことで もしかして?と思わせる



読者には行動の真意を考えさせる時間を少しでも作

ると、先の展開が気になり 手が止まらなくなります



行動には意味を持たせ 性格、感情は行動で表すようにしましょう!



意味を持たせて行動させれば 伏線を張るときにも便利です!



まさか、あの時の何気ない行動が こんな意味を持っていただなんて!


そう思わせられるような行動をとらせるために


登場人物の行動には常に 意味を持たせる



意図をもって行動させることが大切です


無意味な行動はさせないでください 登場人物の動きにはいつも意味を持たせましょう

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