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馬鹿な浪人の末路  作者: 蟻の船酔い
追憶編
2/20

幼稚園時代

2001年-2003年

俺こと中村和馬(なかむらかずま)は1996年に生まれた。

家は比較的裕福であり長期休暇にはよく旅行に連れていってもらった。

この頃は毎日が楽しかった。

 心は澄み切っており、自分の人生は良いことが続くだろうと信じて疑わなかった。

幼稚園児ながら大人になったら、当然のように素敵な人と結婚して楽しく暮らすのだろうと思っていた。


 ただ一つ社会不適合な点を挙げるとすれば、幼稚園に行く時間になるとぐずって泣いていたことだろうか。

でもそれも初めの1ヶ月でなくなった。

 その後は卒園までお友達と毎日楽しく過ごしたものだ。


今でも思い出す。

 あれは雨の日だった。

 幼稚園の校舎は古い木造建築のため雨が降るとしっとり潤った木の香りがした。

 俺はその香りが堪らなく好きだった。

 あの香りを嗅いでいると意識が調和し安心感を覚えた。

 そしてクラスの女の子とおままごとに興じるのである。

 キャベツを模した毛糸、ニンジンを模したフェルト、それをおもちゃの包丁で切っていき、おもちゃのフライパンで炒める。

 はいどうぞ、早希ちゃん



あの時はそんな日々がずっと続くものだと思っていた。

この頃が一番楽しかった

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