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黒田奈緒巳と小型端末兵器サヤカちゃん ⑦
奈緒巳は道端で倒れていた所を、親切な人に助けられ……気がつけば警察だった………
記憶は曖昧で、あまりの恐怖体験により言葉を無くしてしまっていて
なぜか握りしめた端末を絶対に離そうとはしなかった………
事情聴取もあまり進まないまま、両親は行方不明扱いとなる……
……………………
奈緒巳は今まで住んでいた家から遠く離れた、父親方の親戚の家で新しい生活を始める事になった
親戚のおじさんおばさんは、奈緒巳を我が子の様に可愛がってくれた、奈緒巳はとても感謝していたが、言葉を話せる様にはならなかった………
奈緒巳は恐怖体験により、あまり感情を出せず友達もいない……学校へ行っても中々うまくはいかない
結局…ほとんど学校へは行かずに部屋に引きこもる事が多かった
そして、幼い頃から毎日……1日のほとんどを「あの端末」で遊ぶ事に費やしていた
奈緒巳は端末を「サヤカちゃん」と名付ける
不思議な事に……なぜか端末は電源が切れる事は無かった…………
ディスプレイには不思議な文字が羅列されていたが、奈緒巳は幼い頃から年月をかけ……だんだんとそれを理解していった……
奈緒巳の友達は、端末しかいなかった
そして月日が経ち……………
奈緒巳は17才になろうとしていた
そんなある日………
ピンポーン
家のチャイムが鳴った………




