対中央管理局専用 特殊殲滅部隊 S,A,F, ⑤
コウタと仲良くなるのに時間はかからなかった、コウタはいつも自分の武勇伝を語っていて、俺的には…その話しはけっこう面白く、毎日真剣に聞いていた、何より嬉しかったのは…初めて友達の様な人間ができた事だった。
「ハルキはさー、何でここに来たん?」
「え?俺………………?」
………………
「………俺はさー、母ちゃんの彼氏からめっちゃ暴力受けてたんだー」
「そうなの?」
「このままだと殺されると思ってさ………」
「………うん……………」
「俺が…殺したんだ」
「………まじ………?」
「うん……で、それからもホント色々あってさ………最後に拾われたのが一郎さんなのさ」
「……みんな色々あるんだな…………」
「ヴァルハラの第三セクターには、そんな人がいっぱいいるぞ」
「第三セクター?」
「これからハルキが住む所だよ」
「そうなんだ…………」
「みんないい奴らだよ!」
「……………そうなんだ………」
「元気ねーな?」
「………俺さ………………………………………………………………こんな見た目だろ…………?いつもイジメられてさ……………死のうと思ってたら……あの佐藤さん?に、ここに連れてこられたんだ……」
「見た目なんて気にしてたんか!?」
「そりゃーするでしょ……この顔だよ…………」
「大丈夫だよ第三セクターなら」
「心配だよ…………」
ガチャ
「オース!ハルキー!コウター!」
佐藤一郎がノックもせずに入ってきた!
「一郎おはよー」
「…どうも………」
佐藤一郎は、なぜか紙袋を大事そうに持っていた
「元気かー?お前らー?ちょっとハルキー………俺と来てくれ」
「あ、はい…………」
佐藤一郎は俺を連れ出した………二人で廊下を歩いていると
「ハルキー」
「はい?」
「顔………治るぞ」
「え?」
「先生が言ってた、条件はあるが…顔治るみたいだよ」
「そうなんですか!?」
「うん、良かったな」
そして医者の先生と話しをする事になった、40代ぐらいで、メガネをかけ…頭の良さそうな先生だ…
佐藤一郎が切り出す
「先生…お願いします」
「はいはい、ハルキ君ねー、君ぃー!大変だったねー!」
見た目とは正反対にポップな口調だった……
「あ……はい……」
「ハルキ君の皮膚なんだけどねー……何万人に1人とかの難病なんだわー」
「はい……」
「紫外線に反応して…焼けただれた様な症状が出る、ごく微量な紫外線でも」
「はい」
「とりあえず薬で焼けただれたのは治るから、後は紫外線に気を付ければ、とりあえず大丈夫だよ」
ここで佐藤一郎が話しだす
「で、俺からのプレゼントだ」
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佐藤一郎は、顔を全て覆い隠すタイプのマスクを、持っていた紙袋から出した
「これを被れば大丈夫」
「……これ………ですか………プロレスラーみたいだ………」
「紫外線カットマスクだ!かっこいいべ?」
「………これ被れば……治るんですか?」
「そうだ!」
……………
「被ります!」
俺は嬉しかった……顔が治るなんて、考えた事もなかった……夢を見ている様だった
「佐藤さん………………本当にありがとうございます……………」
「オウヨ!」
先生は優しく…俺の顔に薬を塗ってくれた
「これでよし!」
俺はマスクに手を掛ける
(今から…新しい人生が始まるんだ………)
俺はマスクを被った……嬉しさとは裏腹に、物凄い違和感が俺を襲った




