対中央管理局専用 特殊殲滅部隊 S,A,F, ④
「ヴァルハラ………何か………聞いた事ある………」
「ま、とりあえずは病院だな」
「あの……でも………俺、お金持ってないです…………」
「大丈夫!お金いらないから!」
「…………そうなんですか………」
…………………………
なんと……この広い敷地内には、病院まであるという……
佐藤一郎は俺を敷地内にある病院へと連れて行った。
……………………
病院の人達は快く俺を受け入れてくれた、色々な検査の結果、しばらく入院する事になった。
佐藤一郎という男は、入院の準備や俺の身の回りの事をすべてやってくれた。
そして、久しぶりに食べるまともな食事は、本当に美味しかった、俺は我を忘れて貪り食べた。
「良かったなー…ハルキ!早く怪我治して…元気になったら皆を紹介するからな!」
「はい……ホントに………ありがとうございます……」
「じゃ、また明日来るわ!」
と言って佐藤一郎は帰っていった……
病室にベッドは2つあったが、1つは空いている為、今は病室を独占している
(このまま…だれも来なければいいなぁ………)
俺はそう思った……
俺は自分が醜い事を知っている、皮膚は常に焼けただれたようになっていて、左目は潰れた様になり、視力はほとんど無い……
この見た目のせいで、怖がられ…嫌われ…人間らしい扱いなど殆どされた事はなかった…
(もし、隣のベッドに誰か来たら…きっと俺の事を気持ち悪いって言うんだろうな………)
そう思いながら………久しぶりの柔らかいベッドの上で俺は眠りについた……
…………………
…………………………
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「検温の時間ですよー♪」
どれくらい寝たのだろう…………
看護師さんに起こされる
「あ、はい…………」
「今日から新しい人来ますからねー♪仲良くしてねっ♪」
「そうなんですか………?」
俺はとても嫌な気持ちになった………
……………………
その日の午後、佐藤一郎が俺と歳が同じぐらいの少年を病室に連れてきた………
「ハルキー!紹介するよ、コウタっていうんだ、で………コウタ、これがさっき話したハルキだ!」
右腕はギプス、頭に包帯を巻き、ガタイのいい…とてもヤンチャそうな少年だった……
「宜しく」
「ど………どうも………」
佐藤一郎はニコリと笑い
「仲良くしろよ!お前ら!」
と言って、シュークリームを置いて、いなくなった………
…………………………
気まずい…………
コウタが話し出す
「シュークリーム食べようぜ」
「………これ…………何………?」
「………マジか………シュークリーム知らんの?」
「…………うん…………」
「うまく言えないけど………すげー旨いんだ、シュークリームって」
「そうなの…………?」
コウタもだ……………佐藤一郎と同じく、俺の見た目の事には何も触れずに…とても自然に接してくる……………
俺はコウタと一緒にシュークリームを食べた………
とても……とても美味しかった………
「うまいべ?シュークリーム?」
「うん!」
これが、俺とコウタの初めての出会いだった……




