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フルメタルボディ/バーニング  作者: 地獄耳芽祈桜
〜第1章〜
74/405

対中央管理局専用 特殊殲滅部隊 S,A,F, ④


「ヴァルハラ………何か………聞いた事ある………」


「ま、とりあえずは病院だな」


「あの……でも………俺、お金持ってないです…………」


「大丈夫!お金いらないから!」


「…………そうなんですか………」



…………………………



なんと……この広い敷地内には、病院まであるという……

佐藤一郎は俺を敷地内にある病院へと連れて行った。


……………………


病院の人達は快く俺を受け入れてくれた、色々な検査の結果、しばらく入院する事になった。

佐藤一郎という男は、入院の準備や俺の身の回りの事をすべてやってくれた。


そして、久しぶりに食べるまともな食事は、本当に美味しかった、俺は我を忘れて貪り食べた。




「良かったなー…ハルキ!早く怪我治して…元気になったら皆を紹介するからな!」


「はい……ホントに………ありがとうございます……」


「じゃ、また明日来るわ!」



と言って佐藤一郎は帰っていった……




病室にベッドは2つあったが、1つは空いている為、今は病室を独占している



(このまま…だれも来なければいいなぁ………)



俺はそう思った……




俺は自分が醜い事を知っている、皮膚は常に焼けただれたようになっていて、左目は潰れた様になり、視力はほとんど無い……


この見た目のせいで、怖がられ…嫌われ…人間らしい扱いなど殆どされた事はなかった…


(もし、隣のベッドに誰か来たら…きっと俺の事を気持ち悪いって言うんだろうな………)


そう思いながら………久しぶりの柔らかいベッドの上で俺は眠りについた……



…………………



…………………………




…………………………………………





「検温の時間ですよー♪」



どれくらい寝たのだろう…………



看護師さんに起こされる



「あ、はい…………」


「今日から新しい人来ますからねー♪仲良くしてねっ♪」


「そうなんですか………?」



俺はとても嫌な気持ちになった………






……………………






その日の午後、佐藤一郎が俺と歳が同じぐらいの少年を病室に連れてきた………




「ハルキー!紹介するよ、コウタっていうんだ、で………コウタ、これがさっき話したハルキだ!」




右腕はギプス、頭に包帯を巻き、ガタイのいい…とてもヤンチャそうな少年だった……



「宜しく」



「ど………どうも………」





佐藤一郎はニコリと笑い




「仲良くしろよ!お前ら!」



と言って、シュークリームを置いて、いなくなった………





…………………………





気まずい…………



コウタが話し出す



「シュークリーム食べようぜ」


「………これ…………何………?」


「………マジか………シュークリーム知らんの?」


「…………うん…………」


「うまく言えないけど………すげー旨いんだ、シュークリームって」


「そうなの…………?」




コウタもだ……………佐藤一郎と同じく、俺の見た目の事には何も触れずに…とても自然に接してくる……………



俺はコウタと一緒にシュークリームを食べた………

とても……とても美味しかった………



「うまいべ?シュークリーム?」


「うん!」




これが、俺とコウタの初めての出会いだった……


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