中村タカシ⑥
(!?)
(いない!宇宙人がいなくなってる!)
ほんの1分か2分ぐらいの間に……子供宇宙人は自転車のカゴから消えていた……
しかし……………
「タカシー、母さんー、そこで宇宙人拾ったぞー、可愛いからウチで飼うことにしたわー」
「ぷーー♪ぷーー♪」
!?
おじいちゃんが……子供宇宙人を肩車しながら現れた!
子供宇宙人は何やら楽しそうだ
……………………
「あら!お父さん……なんでも拾っちゃダメですよ………まぁいいか」
「………………………」
「で………タカシの大事な話って、もしかして……これ?」
「……そうです…………」
「タカシー、こう見えてもおじいちゃんなー……昔、宇宙人飼ってた事あるんだぞー!HA!HA!HAーー!」
…………………
「おじいちゃん……ホントにいいの………?ガチで宇宙人だよ!?」
その時おじいちゃんは、いつも以上に優しい表情になり
「いいって言ってんだろ」
と言ってタカシの頭を優しく撫でた。
「ぷーー♪ぷーー♪」
「おーし!宇宙人にウチの庭案内してやるぞー!トマト食べるかー?」
「ぷーーーーーー♪」
子供宇宙人は楽しそうだった、それを見たタカシも何か嬉しくなった
「おじいちゃん……おばあちゃん………」
「ん?」
「ありがとう!」
…………………
なぜかタカシは涙が込み上げてきた
「泣くなー……タカシ、それよりみんなで昼メシ食うべー」
「ぷー♪ぷー♪」
「うん!」
この宇宙人をトリガーに始まる悲劇の運命、タカシはこれから過酷な現実と向き合い、世界を賭けた戦いへ身を投じる事になるとは思ってもいなかった。




