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中村タカシ①
「タカシー、夕方までには帰って来なさいよー」
「うんー わかってる」
タカシは小学校が夏休みなので、昨日からおじいちゃんの家に泊まりにきている、おじいちゃんおばあちゃんが大好なタカシは、長い休みの度に父親に車で送ってもらい、1人で泊まりにきていた。
おじいちゃんの家は都会からわりと離れていて、コンビニやスーパーこそあるが、結構な田舎だった、遊びは近所のスーパーのゲーセンか、家から自転車で15分ぐらい離れた小さな山に1人で遊びに行くのが日課だった。
(今日は山に行って…クワガタ探しにいこ!)
そう決めたタカシは朝日を浴びながら自転車をこぎ始めた。
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この日を境に、タカシの人生は大きく変わる事になる。




