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転生しても貴族医師としてここを守る  作者: マーたん


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世界の外から来る者と白き賢医の誓い

『転生しても貴族医師としてここを守る』


第三十六話「世界の外から来る者と白き賢医の誓い」


登場人物


⸻


タクト・フォン・レーヴェン


主人公。新王都フェルディア・ノヴァの貴族医師。

身分や種族に関係なく学べる「フェルディア総合学園」の創設者。

医師学校の校長。


⸻


フィリア・フォン・レーヴェン


タクトの妻で元王女。

教会堂学校の校長。

エマとレオの母。


⸻


エマ・フォン・レーヴェン


タクトとフィリアの長女。

元気いっぱいの少女で、将来は学園に入ることを楽しみにしている。


⸻


レオ・フォン・レーヴェン


タクトとフィリアの長男。

災厄の魔女ミレイアの「ひ孫」として愛されている。


⸻


リリア


タクトの弟子。

医師学校の教師として生徒たちを支える。


⸻


エドガー


「神手の医師」と呼ばれる名医。

医師学校副校長。


⸻


第一の使徒アザル


元使徒。

医師学校の教師となり、人々を助ける道を歩み始める。


⸻


セレナ


第二の使徒。

魔法学校校長。

魔法を人を守るために使うことを教えている。


⸻


レオン・エル・フェルディア


第二王子。

冒険者学校校長。

多くの若者に戦い方と仲間を守る心を教える。


⸻


ノア・エル・フェルディア


第四の使徒だった少年。

新王都フェルディア・ノヴァの第一王子。

民を守るため日々学んでいる。


⸻


アレス・エル・フェルディア


元第一王子。

王位継承権を自ら放棄し、新王都を支える兄としてノアを見守る。


⸻


国王アルバート


フェルディア王国国王。

新王都建設を認め、種族を超えた学園都市の実現を支援する。


⸻


災厄の魔女ミレイア


千年以上を生きる伝説の魔女。

忘却の森の主。

レーヴェン家を温かく見守る存在。


⸻


大魔王ベルゼリオス


かつての大魔王。

タクトの友として新王都の発展を見届ける。


⸻


時の女神アイオニア


世界最古の神。

世界の外から迫る異変を察知している。


⸻


クロノス


時を司る神。

アイオニアに仕え、来るべき脅威を警戒している。


⸻


星界の監察者


宇宙の彼方から現れる謎の存在。

生命を「観察」と「排除」の対象としている。


⸻


監察者の少女


星界の監察者を率いる少女。

前世のタクトが救えなかった患者によく似た顔を持つ謎の存在。


⸻


フェルディア総合学園の生徒たち


人間、エルフ、魔族、獣人、竜人、平民、貴族。

身分や種族を超え、「学びたい者、集まれ!」というタクトの願いのもとに集う新時代の子供たち。

第三十六話「世界の外から来る者と白き賢医の誓い」


数ヶ月後――。


新王都フェルディア・ノヴァ。


かつての傷跡も少しずつ癒え、人々の笑顔が街に戻っていた。


診療所も忙しくなり、エマは元気いっぱいに走り回り、レオもすくすくと成長していた。


フィリアはそんな家族を見ながら微笑む。


「平和ね」


タクトも頷いた。


「うん」


「でも、もっと良い国にしたい」


「皆が学べる国に」


◇◇◇


国王アルバート。


第一王子ノア。


アレス。


レオン。


そして各国の王や魔王ベルゼリオスも集まり、大会議が開かれた。


タクトは立ち上がる。


「僕の願いがあります」


「子供たちに未来を残したい」


「種族も身分も関係ない」


「誰でも学べる場所を作りたいんです」


場内は静まり返る。


「平民も?」


「獣人も?」


「魔族も?」


「エルフも?」


タクトは微笑んだ。


「もちろんです」


「学びたい者、全てに門を開きます」


◇◇◇


そして、新王都の中央に巨大な学園都市が建設される。


フェルディア総合学園


その中には四つの学校があった。


魔法学校


校長・セレナ


「魔法は人を傷つけるためではなく、守るために使うの」


人間、エルフ、魔族が共に学ぶ場所。


冒険者学校


校長・レオン


「強さとは、誰かを守るためにある」


剣術や戦術を学ぶ学校。


獣人や竜人も入学できる。


医師学校


校長・タクト


副校長・エドガー


「患者を見捨てない」


「それが医者だ」


リリアやアザルも教師として参加する。


教会堂学校


校長・フィリア


顧問・大司教


「信仰は争いのためではなく、人を支えるためにある」


孤児や貧しい子供たちも無料で学べる学校だった。


◇◇◇


開校式。


大勢の子供たちが集まる。


平民。


貴族。


魔族。


エルフ。


獣人。


竜人。


誰も差別されない。


タクトは演台に立った。


「学びたい者、集まれ!」


「身分なんて関係ない!」


「大事なのは」


「誰かを助けたいという気持ちです!」


歓声が響く。


フィリアは涙ぐんだ。


「あなたらしいわ」


エマも飛び跳ねる。


「私も入る!」


レオも笑う。


「あー!」


ミレイアは紅茶を飲みながら微笑む。


「良い国になったわね」


ベルゼリオスも満足そうだった。


「友よ」


「千年前には考えられなかった世界だ」


◇◇◇


しかし。


時の女神アイオニアは空を見上げていた。


「……来ます」


クロノスも顔を曇らせる。


「世界の外側から」


「観測者たちが」


その時。


誰もいない宇宙の彼方。


巨大な扉が開く。


「発見した」


「生命が繁栄している」


「排除を開始する」


白い鎧を纏う謎の存在たち。


神でも魔王でもない。


世界の外から来る者――


『星界の監察者』


その先頭に立つ少女が静かに呟く。


「白き賢医……」


「あなたはまた、私たちの邪魔をするのですね」


そして、その少女の顔は――


前世のタクトがかつて救えなかった患者によく似ていた。


第三十七話「星界の監察者と終わらない命の物語」へ続く――。

フェルディア総合学園


第三十六話「世界の外から来る者と白き賢医の誓い」をお読みいただき、ありがとうございました。


かつて争いと病に苦しんだフェルディア王国。


人間と魔族。


貴族と平民。


エルフや獣人。


様々な種族が互いを恐れ、壁を作っていた時代もありました。


しかし今。


新王都フェルディア・ノヴァには、新しい未来を育てる場所が生まれました。


その名は――


フェルディア総合学園


魔法学校。


冒険者学校。


医師学校。


教会堂学校。


どの学校にも共通するものがあります。


それは、


「学びたい者、集まれ」


という、若き貴族医師タクト・フォン・レーヴェンの願いでした。


生まれも。


種族も。


身分も。


過去も関係ありません。


誰かを守りたい。


誰かを救いたい。


その想いさえあれば、誰でも学ぶことができる。


それこそが、フェルディア総合学園の目指す未来です。


そして、子供たちの笑顔を見つめながら、災厄の魔女ミレイアは静かに紅茶を飲みました。


「良い時代になったわね」


ベルゼリオスも満足そうに頷きます。


「友よ」


「千年前には想像もできなかった世界だ」


ですが。


平和な日々を見つめる時の女神アイオニアは、少しだけ寂しそうな顔をしていました。


「もうすぐです」


「世界の外から、来てしまいます」


誰も知らない宇宙の彼方。


静かに開き始める巨大な門。


そこから現れる白い鎧の者たち。


そして、先頭に立つ少女は呟きます。


「白き賢医……」


「今度こそ、あなたを止めます」


次回――


第三十七話


「星界の監察者と終わらない命の物語」


新たな敵。


新たな出会い。


そして、前世から続く因縁が再び動き始める――。

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