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遊んで暮らす
大学四年生のとき、繁華街の巨大パーキングでバイトをしていた。
深夜の繁華街の空気、タバコの煙、エンジンの匂い。
常連の客に聞かれた。
「来年、何やるんだ?」
就職のことだ。
答えに詰まるほどの理由はなかった。
ただ、こう言った。
「遊んで暮らします」
客は笑った。
「そんなの無理だよ」と、真っ当な返事が返ってきた。
——でも今、私は遊んで暮らしている。
働いてはいる。だが働かされてはいない。
仕事と遊びの境目がなく、
やりたいことがそのまま金に変わる。
生活は成り立っている。不思議なことに。
遊んで暮らすなんてできるわけがない、と思われた。
できるわけがないと思われたことを、
できる形でやっている。
あのときの言葉は冗談だったけれど、
嘘ではなかった。
遊んで暮らす——
まだ途中だけれど、方向は間違っていない。




