第20話 なろう樹海の暗闘 ―閑話― ポイ爺に学ぶ ポイント評価方法!③
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ポイ爺「ではレッスン開始じゃ」
ポイ爺「では今回は例としてワシのこの作品を例に射撃訓練を行うぞぃ」
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『ぽいの路』
作者 ポイ爺
連載中 全36部分
ジャンル その他〔その他〕
掲載日 なろう暦535年 09月01日 20時06分
最新部分掲載日 なろう暦541年 02月06日 20時06分
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総合評価 6158pt
ポイント評価 1250pt : 1268pt
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文字数 109,000文字
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ソト原『(だ、弾痕まみれな作品だな……)』
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ソト原「じゃあこの作品を撃てばいいんだな……」
ソト原「で、まず何をすればいいんだ?」
ポイ爺「まずは作品を読むのじゃ」
ソト原「分かった!」
――― ソト原 now reading ―――
ソト原「読んだ!」
ポイ爺「では次は『ポイント評価ボタン』がある場所を開くのじゃ」
ソト原「分かった! てっ? あれ?」
何かの違和感に気が付き戸惑うソト原。
◇◆◇◇◇◇◇◇◇◇
ポイ爺「どうしたのじゃ」
ソト原「いや……ポイント評価ボタンがどこにも見当たらないんだが……」
確かに。ポイント評価ボタンを探して、いかにもボタンがありそうな『目次ページ』や『小説情報ページ』あるいは『第一話ページ』を開いて探してみたソト原であったが、それらのページのいずれにもポイント評価ボタンを見つけることは出来なかったのだ。
一体どういうことだろうか?
◇◇◆◇◇◇◇◇◇◇
ソト原「くっ! ポイント評価ボタンは一体どこにあるんだ!?」
ポイ爺「落ち着くのじゃ」
ポイ爺「ポイント評価ボタンは『最新話ページの下の方』に必ず設置されているのじゃ」
ソト原「え? そうなのか? まったく知らなかったぜ!」
そうなのだ。ポイント評価ボタンは『最新話ページの下の方』に必ず設置されている。
だがそのことを新兵であるソト原が知らなかったのも当然と言えば当然と言える。なぜならなろう樹海においては志願届を提出すると運営様から自動的に銃が配布されるが、その扱い方についてまでわざわざ教えられることはないからだ。
なろう樹海では『戦士自らが気が付く』か、あるいは『誰かに教えてもらう』でもしない限り、ポイント評価ボタンが何処にあるかについて知る機会など一切無いのだ……
◇◇◇◆◇◇◇◇◇◇
ポイ爺にポイント評価ボタンの位置をレクチャーされ、早速最新話ページを開き確認しようするとソト原。だが、
ソト原「え?でも最新話ページの下の方を見てみても『ポイント評価ボタン』なんてどこにも見当たらないんだが……」
ポイ爺「おぬし、もしやPCではなく”スマートフォン”で見ているのではないのかの? スマートフォンの場合はポイント評価ボタンが折りたたまれて表示されておるから、まずはそれをクリックして開く必要があるのじゃ」
ソト原「むむむ、ややこしいな…… あ!あった!」
ポイ爺の親切丁寧なレクチャーによってソト原はやっとポイント評価ボタンにたどり着くことが出来たのであった。
◇◇◇◇◆◇◇◇◇◇
ソト原「なるほど、ポイント評価ボタンの場所がこれだけ人目につかない場所に深く隠蔽されているとは知らなかったぜ」
ソト原「こんなにも難しいのなら『ポイント評価経験者がわずか22%しか居ない』というのもなんか納得だな……」
ソト原「では、照準を合わせてっと……、えっ?」
さらに何かに気がついたソト原。
ソト原「この『文章・文法評価』と『物語評価』というのは一体!?」
ソト原の前に現れたのは『文章・文法評価』と『物語評価』のボタンであり、それぞれ1~5のどれかを選択しなければならなさそうな雰囲気を醸し出していた……
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ポイ爺「一般的に『ポイント評価ボタン』と呼ばれるボタンは、実は具体的に見るとさらに『文章・文法評価ポイント』と『物語評価ポイント』の2つに別れておるのじゃ」
ソト原「なんだと……」
ポイ爺「それぞれに入った評価ポイントは小説情報ページでも確認できるし、評価した側の『評価をつけた作品一覧』での戦歴として記録されることになっておるぞ」
ソト原「そうなのか……、なんかややこし過ぎる気がするが……」
ソト原「ところで、『文章評価ポイント』と『ストーリー評価ポイント』はそれぞれ一体何ptぐらい入れるのが基準なんだ?」
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ポイ爺「基準は無いのじゃ」
ソト原「え!?」
ポイ爺「基準は無い。これについては明確に運営様の指針がしっかりと示されておるから参考にするとよいぞ」
ソト原「……な、なるほど……、どれだけ弾を撃ち込むかはあくまでも自分で決めなくてはいけないのか……」
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……そうなのだ。
なろう樹海はあくまでも戦場。
そして銃は決して玩具ではない。
『弾倉に弾を込める』、そして『引き金を引く』といった行為、弾数を決めるという自由には必ず責任が伴う。
無数の弾丸や砲弾が飛び交うこの戦場で起こった出来事はその全てが戦歴として残るのだ。
一発の砲弾がその作品の、あるいはその作品を投稿する戦士の運命を変えてしまうことも無くはない。
銃を撃つことが出来るのはその責任を受け止めることが出来るなろう樹海戦士だけなのだ……
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ソト原「(ぐっ……、お、重い……。銃を撃つということはこんなにも難しいことだったのか……っ!)」
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ポイント評価のあまりの複雑さとその責任の重さに躊躇してしまったソト原。
しかしその時、
ゴゴゴゴゴゴッッッッ
ソト原「な、なんだ!? 地震か!?」
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いつも小説家になろうグループをご利用いただきありがとうございます。
現在、小説家になろうグループサイトのメンテナンス作業を実施中です。
メンテナンス内容の詳細は以下のとおりです―
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ポイ爺「こ、これは!! 運営様の『なろうメンテンス』じゃ!!」
そう。この地震はなろう樹海で不定期に起こる地殻変動だったのだ。
地殻変動中は特に出来ることがないのでしばらく小休止する羽目となったソト原とポイ爺。
……そして数時間後
ソト原「あ! 戻った!」
ポイ爺「なろうメンテナンスは無事終わった様じゃのう。ではポイント評価レッスンのつづきを―」
ポイ爺「えっ!?」
何かに気が付き、困惑するポイ爺。その視線の先には
ポイ爺「ポイント評価ボタンが☆☆☆☆☆に変わっとる!!!!!!!!」
なんと!あの複雑怪奇で分かりづらかったポイント評価ボタンが、どこの誰がどう見ても分かりやすい、単純明快な☆ボタンに変化していたのだった!
しかも☆ボタンは最新話のみならず、すべての部分別ページの下部に設置されており、今後はわざわざ☆ボタンを探す必要も無くなったことは明らかだった!
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ポイ爺「こうしてはいられん! 早速、新評価ボタンについての考察エッセイを投稿してポイントを、いや、お星様を稼がなくてはならん!」
ソト原「え!? じゃあ俺のポイント評価レッスンの続きは?」
ポイ爺「知らん! なろう樹海は戦場じゃ! 自分のことは自分でやるのじゃ!」
ポイ爺「ではさらばじゃ!」
そう言って呆然としているソト原を残し、ポイ爺は慌ただしく何処かへ去って行ってしまった……。
ソト原「……。まあいっか」
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結局今回は地殻変動によるポイント評価ボタンの改修という予想外の大イベントが発生したため、初めてを卒業することは出来ず、引き続き未経験なままのソト原だった。
だがなろう樹海において銃を撃つ側の苦悩を体感し、その重みを少し理解したのであった。
― ポイ爺に学ぶポイント評価レッスン 終 ―




