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…と…と

 瓦礫と化した魔王城のそばに巨大な女神の死骸が転がっている。

 臓器を持たぬそれは、ただ異様な血液を垂れ流すだけの肉。

 黄色の血液で染まった女神の体の断片は腐敗し、紫色へと変わっている。

 溶け始めた肉の腐った匂いの立ち込める中、一匹のモンスターがそれに近づいてくる。


 腐臭に引き寄せられてそこへ姿を現したのは、上半身が人型、下半身が馬の肉体を持つ角の生えた馬頭のモンスター、オーディンエクウス。

 本来ならば、野生のモンスターや植物を捕食するはずのこのモンスターが腐臭に引き寄せられたのは、フィールドに発生した融合モンスターを食べてきたからだった。

 モンスターデザイナーの想定していない栄養を得たことでオーディンエクウスの生態は変化、ただ食欲の限りを尽くす獰猛な性質を得ていた。


 オーディンエクウスは女神の腐った肉片を引きちぎると、滴る血液を啜るようにそれを口に入れ、咀嚼した。

 喉を鳴らし、女神の体がオーディンエクウスの中へ入っていく。

 次へ、また次へとオーディンエクウスは女神の体を胃に収めていく。


 胃に込められた女神の体は、即座に消化、吸収され、オーディンエクウスの体内を侵していく。

 直ぐ様消化されるため、オーディンエクウスの食欲は満たされない。

 体を血に染めながら、女神を貪るオーディンエクウス。


 食べる、食べる、食べる。

 食べる、食べる、食べる。

 ………。


 そして、女神は甦る…。

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