十二話
「言うではないか、当代のアナーヒターよ。儂を退屈させるなよ?」
マリアの宣誓にを聞き、舌なめずりをするような雰囲気のザングール。
直後、【異形王】距離を詰めてマリアに戦斧を振り下ろしていた。
反射的という動きで戦斧をかわすマリア。しかし戦斧の刃は地面に当たる直前で静止すると、横に跳躍したマリアの方へ方向転換して迫る。
「マリアさん!」
雪菜の声と同時、マリアの側面に【穢れを押し返す聖壁】が発生。数秒後砕かれる水の壁だが、その間にマリアは逃れる。
それを見て雄斗は即座に雷となってザングールの背後に回り込み首元に斬撃を放つ。またそれに合わせるように雪菜、アザードが距離を詰め攻撃を繰り出した。
しかし三者の攻撃は突如出現した漆黒の無具で阻まれる。そして驚き固まった雄斗たちに向けて、黒の鋼が照射される。
無差別に放たれる無数の武具。雄斗たちはそれぞれ回避するも、近くの建物や地面に着弾した時の轟音や地響きを聞き、総身を震わせる。
(【暗王の鋼具】……!)
向かってくる鋼の群を弾き、かわしながら雄斗は心中で伝え聞くザングールの絶技の名を叫ぶ。
【暗王の鋼具】。闇より構成された無数の武具を一斉に放射する技だ。しかも厄介なことに本来物理攻撃などを無効化する状態変化──雷化などを無効化する力もあるという。
また破壊力もすさまじい。着弾した場所が視界に入ると、そこにあった物は跡形も無くなっており、数十メートルのクレーターができている。
「どうした!? まさかこの程度で怯むなどつまらんぞ! 」
哄笑を上げながら射出される黒の武具群。高速で迫るそれらを雄斗は【心眼】でかわしザングールに接近する。
傍に来た雄斗に対しザングールが放つ速く重い攻撃。それを雄斗は紙一重でかわし受け流しては間合いに入り、怪物の屈強な肉体を切り裂く。
感じた手ごたえ。視線を向ければ巨漢の【異形王】の肉体には斬撃の跡が刻まれている。しかしザングールは余裕の態度を崩さず反撃してくる。
【暗王の鋼具】を周囲に放ちながら対峙する雄斗に向けて暴風が如き連撃を放つザングール。だが雄斗がそれをことごとく躱して【万雷の閃刀】を振るい、傷つけるのを見て憤怒の表情になる。
「調子に乗るなよ小僧!」
そう吐き捨てザングールは雄斗に向けて武具群を発射する。
周囲に放出されていた【暗王の鋼具】が川を流れる濁流のようになって雄斗に迫る。しかし雄斗の左右後ろから放たれた膨大な水と焔がそれらを防ぎ、溶かす。
「わたしたちがいることも忘れてもらっては困るよ!」
「戦技は大したことねぇようだな!」
そう言ってアザード、マリアが左右から突貫する。
それぞれの武器に輝くような水と焔を宿し繰り出される攻撃は牛頭の怪物の体を切り裂き、甲冑を砕く。
二人も今の雄斗と同じく手にした武器に超高密度の魔力が宿っている。雄斗と違い彼らは【夜淵】を突破できる神威絶技を使うこともできるが、それをしないのは街を消し飛ばすのと、広場に避難している住民たちを巻き込まないためだろう。
ともあれ三者はザングールへ攻撃し続ける。清純な水を宿す【大河の聖盾剣】の剣が太ももを切り裂き、赤熱化した【邪竜を穿つ聖牛の角矛】の穂先が腹部を抉る。
「おのれぃ!」
怒声を上げるザングール。数十、百と思うような数の黒の武器が発射される。
だが雄斗たちは【心眼】で回避し、防御する必要があるものは雄斗たち三者の後ろにいる雪菜が【木花霊剣】を使い、土壁や重力球を発生させて防ぎ、軌道を逸らす。また【心眼】で雄斗たちの動きを見ては足場を固めたり、逆にザングールの足元を崩したり緩めたりもしてくれる。
そんな雪菜のサポートもあり、戦況は雄斗たちに傾く。
「ぬあああああっっ!」
マリアの剣戟で右腕を落とされ、片腕をアザードの槍で貫かれた状態でザングールは苛立った叫びをあげる。
すると彼の両腕のすぐ横に二つの黒の渦巻きが発生、そこから武器を手にしたザングールの腕が飛び出してきた。
繰り出される六本の腕による攻撃。一つだけでもすさまじく速く重いそれが一気に三倍になり、暴風圏を思わせる様相となる。
「なっ!?」
「くっ……!」
ザングールの六本の腕による攻撃に加え絶え間なく発射される【暗王の鋼具】。しかも黒の武具群は雄斗たちの背後や左右からも飛んでくる。
【陰の道】を利用した攻撃。これに雄斗たちは圧倒され、行動の大半を回避か防御のどちらかになってしまう。
(私も前に出ます!)
ザングールの六本腕の攻撃に押され気味な様子を見たのか、支援をしていた雪菜が【木花霊剣】を手にして背後に回り込み斬りかかる。
四人がかり、前後左右から攻める雄斗たち。しかしそれでもザングールの六本腕が繰り出す攻撃と【陰の道】を利用した【暗王の鋼具】の射出に押され続ける。
接近し攻撃するも浅い傷は追わせられるが深くは切り込めない。
「どうしたどうした! これが限界か!
かつて儂を追い詰めたティシュトリヤはもっと強かったぞ! ガーハッハッハ!」
笑いながら攻撃を繰り出すザングール。
調子に乗りやがってと雄斗は思うが思うだけで口に出す余裕もない。
(ザングール……! これほどのものか!)
雄斗はもちろんマリアたちも決して弱くはない。全員、並の【異形王】神クラスなら単独で倒せるだけの実力はある。
そんな四人が一斉にかかっても互角。──いや押されるとは。これが数百年も生きている伝説の【異形王】の実力か。
(仕方ねぇ……! マリアやるぞ!)
(……! わかりました!
鳴神君、雪菜ちゃん。少し時間を稼いで!)
アザードの呼び声にマリアは少し逡巡しながらも応え、ザングールから距離を置く。ザングールにダメージを与えられる──周囲を考慮しない──ような強力な神威絶技を使うことにしたのだろう。
マリアの頼みに雄斗たちは応じ、前に出る。【心眼】と神技を駆使し【異形王】が繰り出す暴力の嵐を必死の思いでしのぐ。
「きゃあっ!」
「雪菜! ぐおおっ……!!」
しばらくしてザングールの猛攻を凌ぎきれなくなり一撃を受けて吹き飛ばされる雪菜。さらにそこに【暗王の鋼具】による追撃の爆発が発生し、思わず雄斗は叫ぶ。
だがそれ以上の心配はできない。【異形王】の六本の腕全てが雄斗に向けて攻撃を放ってきたからだ。
先程よりもさらに激しくなるザングールの嵐の猛撃。鍛え上げた戦士の直感と【心眼】に全集中するが、怪物の攻撃や全方位から飛来する漆黒の武器が腕や足をかすめ瞬く間に無数の傷を体に生む。
そしてとうとう黒の戦斧が雄斗の右腕を切り落としてしまう。
「っっ……!」
「当代の【万雷の閃刀」の担い手よ。前菜にしては中々に愉しめたぞ。だがこれで終わりだ!」
愉悦の色がある賛辞の言葉と同時、ザングールが大剣を振るう。
首元を狙った一撃。よけきれないと雄斗が悟った時だ、その刃を何者かが受け止めた。
「……!?」
「ぬぅ!?」
目を見張る雄斗とザングール。
雄斗の首を跳ねる剣を受け止めたのは水でできた甲冑を着た女戦士だ。目の前の相手と同じく戦斧を握っている。
ザングールの剣を女戦士は弾き飛ばし、眼前の【異形王】に立ち向かう。その様を見て雪菜を助けにいこうとした雄斗の隣に、腹部が赤く染まった雪菜を抱えた【神解】状態ではないマリアが静かに降り立つ。
「ごめんね。時間がかかって」
「あの水の戦士はお前の神威絶技か」
「うん。【聖湖に宿りし女神】。
簡単に言うと神具に記録されている代々のアナーヒターを自在に顕現させる絶技かな」
マリアの言葉に雄斗が目を見張った時だ、ザングールの六本腕の一つが持つ大槌が女戦士の頭を叩き潰す。
しかし頭を潰された戦士は一瞬で姿を変え、今度は双剣を持つ剣士となり接近。【異形王】が放つ猛攻を剣技と体術でいなし、攻撃を繰り出してはザングールの体に傷を負わせる。
「【狂神】をお前の意志で顕現、操る絶技か……!」
「その通り。その分発動には時間がかかるし持続時間も短い。わたしの魔力もほぼ空になったしね」
雪菜の治療をしながらマリアは言う。よく見れば彼女の顔には濃い疲労の色が見える。
「だがあれでは決め手にならないだろ。まだお前がいたほうがいい」
ザングールの戦斧に両断された戦士を見て雄斗は言う。
歴代のアナーヒターたちを呼びだす【聖湖に宿りし女神】だが、ザングールは彼女たちをものともしていない。体が再生しない傷を負っているが深い傷は一つとしてない。
打ち倒された女神は再び新たな姿に代わるが、そのたびに感じられる魔力も小さくなる。おそらくあと一、二度斃されれば消滅するだろう。
正直、時間稼ぎにしかなっていない。そう雄斗が思った時だ、
「時間稼ぎにしかならないのはわかっているよ。
でもそれで十分。決めるのはアザードさんだから。鳴神君も今のうちに傷を癒して」
マリアはそう言い、雪菜の容態を確認する。
余裕すら感じられるその態度を不思議に思いつつも雄斗は近くに転がっている自分の腕を見つけ、自分で治癒魔術を施す。
そして雄斗の治療と雪菜が目を覚ますのと同時、再び【異形王】の猛撃が女神を砕き、消滅させてしまった。
「アナーヒターよ。時間をかけた割にはつまらぬ絶技だったな。
ところで当代のフェリドゥーンはどこへ消えた? まさかとは思うが逃げたわけではあるまいな」
静かに近づいてくるザングール。あちこちが傷ついているがその傷は静かに消える。疲弊はしているがその姿からは十分な余力を感じさせる。
それを見て雄斗が【万雷の閃刀】を左手で握った時だ、マリアが言う。
「その心配は無用だよ。ようやく準備が整ったようだから」
その言葉と同時、周囲がいきなり明るくなる。
闇夜に覆われていた周囲。しかし周りに出現した無数の炎に照らされ、まるで昼間のような明るさとなる。
「……!?」
その異変にザングールが目を細めた時だ、全方位から赤の閃光が【異形王】に向かって降り注ぎ、怪物の体を焔が包む。
いきなりの攻撃に驚き、焔の中でもがくザングール。それを見て雄斗は攻撃が放たれた空中に目を向ける。
闇夜の空に浮かぶ無数の炎。しかしよく見たらそれは炎ではなく、火で構成された弓騎士だ。
それを見て改めて周囲を注視する。地上に周りに出現した炎も騎兵や戦士、弓兵といったものだ。
「神威絶技【王旗に集いし神焔の戦士団】。
数百、数千もの炎の戦士を招集するアザードさんの秘儀だよ」
焔の戦士と共にいるアザードは右手に【邪竜を穿つ聖牛の角矛】、左手に眩く燃え盛る炎の軍旗を持っている。
マリア同様に【神解】状態ではない、疲れた顔をしている彼。しかし不敵な笑みを浮かべた彼は手にした【邪竜を穿つ聖牛の角矛】を下に振り下ろし、告げる。
「殲滅せよ!」
英雄の猛々しい掛け声が響き、焔の戦士たちはいっせいに【異形王】に向かっていく。
当然それにザングールも反撃する。六本の腕を使った暴風のような猛攻に【暗王の鋼具】や闇による遠距離攻撃。
しかしそれらを受けても炎の戦士たちは一切ひるまず突撃してはザングールの攻撃を浴びせる。攻撃を受けて消滅した戦士たちもすぐに蘇っては代わる代わるに【異形王】に攻撃を加える。
「ぐおおおおっっ!」
苦痛の声を上げるザングール。炎の戦士たちから受けた傷は容易に再生しない。兵士全員の攻撃が雄斗と同じ魔力密度を保っている証拠だ。
「しかしどうやって……」
「アザードさんの秘儀【王旗に集いし神焔の戦士団】はアザードさんとこの世界【アヴェスター】の強力があって初めて成功する絶技なの」
そう言ってマリアは説明する。【王旗に集いし神焔の戦士団】の戦士たちはアザードと【アヴェスター】そのものに宿る熱や光を借り受け、一つにまとめて生み出された存在だと。
それにより彼らの攻撃が神クラスと同じ、高密度の魔力を宿しザングールを傷つけていると。
「そんな真似ができるのか」
「アザードさんが継承しているフェリドゥーンがこの世界出身の英雄神であるから可能な芸当だけどね。
他の世界じゃ同じように使えても、今ほどの力発揮できないと思うよ」
マリアはそう言って大きく息をつきアザードを見る。
その視線を雄斗は追い、戦士たちの傍にいるアザードを見て気づく。マリア同様疲労の色が濃い彼だが、彼女よりも疲れているように見える。世界に宿る光や炎を一時とはいえ借り受けるのはそれ相応の消耗を強いるようだ。
襲い来る炎の戦士達にザングールは当然反撃する。六本の腕に握られている武具が薙ぎ払い、【暗王の鋼具】にて粉砕する。
だがザングールに負けない速度で蘇り、【異形王】に向かっていってはその体に傷を刻む。
そうしてしばらくすると、アザードは槍を横に薙ぐ。すると炎の戦士たちは攻撃をやめ、怪物から距離を置く。
離れた炎の戦士たち。その半数は再び焔に姿を変え周囲を煌々と照らし出す。
そして残りはアザードの掲げる【邪竜を穿つ聖牛の角矛】に集まる。神具に吸い込まれた焔。その莫大な熱でアザードの周囲が歪み、その熱さは側にいる雄斗たちの肌を焼く。
「雪菜ちゃん。全力で防御壁を張って。鳴神君もわたしの後ろに隠れて」
そう言いマリアは雄斗たちの周りに水の壁を生み出す。
しかし水の壁はザングールと彼を囲んでいる【王旗に集いし神焔の戦士団】の周囲にも発生する。しかも何重にも。
マリアから治療を受けて目を覚ました雪菜が大地の防御壁を生み出した直後、アザードは真紅に染まり炎を漂わせる【邪竜を穿つ聖牛の角矛】をザングールに向かって投擲する。一方のザングールもそれに対して巨大な戦斧を放る。
空中でぶつかり合う二つの武具。それらに込められた魔力と威力で周囲の空気が震え、戦いでむき出しになった地面が大きくへこむ。
障壁の向こう側にいる雄斗たちにも体をよろめかせるほどの衝撃波が届く。しかし均衡はわずか数秒。世界の炎を宿した【邪竜を穿つ聖牛の角矛】は漆黒の戦斧を跡形もなく粉砕し、その勢いのまま【異形王】の体を貫き、膨大な炎と爆発の嵐を巻き起こした。
「くっ……!」
膨大な爆発と熱を見て再び水の障壁を展開するマリア。雪菜も彼女に倣う。
それでもなお肌を刺すような衝撃と焼くような熱が伝わってきた。
数分発生する神焔。そしてそれが消えた時、雄斗の視界に入ったのは夜の暗闇と下が見えないほど深く陥没した穴だけだった。ザングールの姿は欠片もない。
「や、やりましたね……!」
「ああ。さすがだ。しかし凄まじい威力だったな」
隣にいる雪菜と微笑みあう雄斗。あの怪物の気配は微塵もない。
「アザードさんの切り札だからね今の攻撃は。
【光明へ導く神聖焔】。【王旗に集いし神焔の戦士団】の半数を宿した槍の投擲と、周囲を囲んだ戦士達の同時開放による焔と焔の相乗攻撃。
障壁で守らなかったらわたしたちもこの街も跡形も無くなっていたよ」
マリアも勝利を確信したのか大きく安堵の息をついている。
アザードは相棒たる鋼で軽い口づけをし、地上に降りる。ゆっくりと歩いてきたアザードは不敵な笑みを浮かべて言う。
「やれやれ。伝説の【異形王】も最後は呆気なかったな。
さてと、シャハブたちのところに戻るとするか」
堂々たる態度のアザード。まさに神話の英雄神に相応しい風格を漂わせている。
「なるほど。当代のティシュトリヤの真名はシャハブと言うのか。
古代アヴェスターの言葉で流星の意味を持つ、ティシュトリヤたるものにはふさわしき名と言えるな」
聞こえてきた声に雄斗はもちろん、この場にいる誰もが唖然とする。
声のした方を振り向く雄斗たち。そこには全く無傷のザングールの姿があった。
「驚いておるな。皆、良い顔だ」
クククと肩を震わせるザングール。心底楽しく、そして雄斗たちが驚いたことが嬉しくて仕方がないといった顔だ。
「どうやって生き延びやがった……! 手応えはあった、あれだけの炎を食らって無事でいられるはずがねぇ!」
【邪竜を穿つ聖牛の角矛】を構え叫ぶアザード。
青ざめた顔で肩で息をしている彼にザングールは嘲笑うような笑みを浮かべる。
「もちろんだ。貴様の一撃は儂を冥府に叩き落した。しかし我が秘儀【闇は我が母】によって舞い戻ったのよ」
「【闇は我が母】……!?」
「これはかつてのティシュトリヤとの戦いで生み出されたものだ。【闇は我が母】。死に至った時、周囲の暗黒を胎盤として生まれ変わる秘儀よ」
ザングールの言葉を聞いて雄斗たちは愕然となる。つまり暗闇がある以上、ザングールは倒しても蘇るということだ。
もちろん無尽蔵ではないだろうが、それを確認するためには目の前の怪物を再び打ち倒さなければならない。
この場にいる全員が追い詰められてようやく斃せた、眼前にそびえるこの【異形王】を──
「死の間際で生まれたこの秘儀。おかげで目が覚めるのに半世紀ほどの時間を要したが、自覚をすれば蘇るのに時間はかからんか。
強かったぞ、当代のフェリドゥーンたちよ。予想以上に愉しめた。
だが、ここまでのようだな」
そう言って戦斧を出現させるザングール。全員武器を構えるが誰もがその顔に悲壮な雰囲気を漂わせている。
遭遇した時と変わらぬ圧を放つ怪物を見て雄斗の脳裏に全滅の言葉が浮かんだ時だ、背後が眩く輝く。
思わず振り向けば流星を思わせる巨大な光と夜空の星々のような無数の輝きがザングールに向かっていき、数十の爆撃音が轟く。
爆発による砂煙と眩しさに思わず雄斗は腕で視界を覆う。
「これは【星矢】……! ということは!」
「全く、遅ぇぞ。ファルナーズ、シャハブ!」
アザードとマリアが驚きと喜びを含んだ声を上げる。
二人の言う通り、夜空には星々のよう耀くシャハブとファルナーズの姿があった。
次回更新は8月26日 夜7時です。




