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78 中堅戦

 次鋒戦が終わったサウザーラの平原にて、

「これで一勝一敗、さて、次は取れば圧倒的優位に、しかし失えば後が無くなる、分け目となる中堅戦ですな」

 一勝を挙げたツバイルをねぎらって退出させた後、顎に手をやりながら考え込んでいるマクダイン将軍にシュルマイアーが話しかけた。


「うむ、ここはひとつ手堅く、副将にと考えていたあやつを出すか。ドライダー!!」

「おうっ!!」

「次はお主だ! 敵を叩き潰してこい!!」

「了解したぁ! 将軍!」

 小柄で細身の兵士が膝をつき、マクダイン将軍に頭を下げて答えた後、素早くテントを走り出ていく。


「ほう、、ここでドライダー殿ですか。奴らには対抗する手段があるかどうか、」

「ふっ、切り札は温存せぬ。ここで奴らの心ごとへし折ってくれよう」



◇◆◇◆◇


 次鋒戦が終わり、砦の門からサウザーラ軍を見ていると、敵陣の後方にある丘の裏側から大きな影が浮かび上がってきた。


『キュァァァアアアア!!!』

 でかい! 幅10mはある蝙蝠のような翼、長く伸びた口にずらりと並ぶ鋭い歯、青黒い肌、そして強靭な後ろ足、竜か!


 バサッ! バサッ! と羽ばたき空中へと浮かび上がった後、一騎打ちの舞台となる草原へと滑空してくる!


『キュォァァアア!!』

 草原に降り立った竜は後ろ脚で立ち上がり、巨大な翼を広げていななく! その背には鞍を乗せており、その上に小さな男が乗っていた。鑑定をしてみると、、


魔獣:飛竜ワイバーン

ランク:B

説明:2本足の翼を持つ竜、訓練によりスキルを身に着けている [ブレス(炎弾)] [人竜一体]


 …手ごわそうだな、空中戦になるなら俺が行ったほうが良いのか?


「「最初はグー、じゃーんけん、、」」

 ん? 俺の後ろで何やってんだ? こいつら?


「「ほいっ!! 」」

「よっしゃー!!」

「くっ、、、仕方ありませんね、、ボクのマグネの性能とやらを見せるのは次の機会という事で、、」


「何やってんの? 照夫、タク?」

「おう、次は俺が行くぜ!」

 そう言ってガシャガシャと装備をチェックし、黒い大きな銃を担ぐ照夫


「おいおい、あいつゴツイし、空飛ぶぞ、大丈夫か?」

「任せとけって!」

 そう言って照夫は歯をキラリとさせて笑顔でサムズアップする。


「タク、、」

「まあ大丈夫でしょう、照夫の火力はなかなかのものですよ」

「おう、タロー陛下は大船に乗ったつもりでドーンと構えててくれ」


「照夫、」

「おう」

「油断するなよ、、」

「任せろ、もう死ぬのはごめんだ」

 そう言って真顔になる照夫、敵をなめているようではなさそうで少し安心した。


「じゃ、行ってくる」

 そう言って左手を上げながら歩いていった。

 無事に帰ってこいよ、咲夜さん泣かすなよ、、



◇◆◇◆◇


「よう、待たせたな、俺はラフェリアのテルオだ」

「我らが前によくぞ臆せず出てきた! 俺はサウザーラ竜騎士隊の隊長、ドライダー! そして我が愛竜、ワルター!」『キュオアアア!!』


「そんじゃまあ、、、戦闘開始!!!」

 タタタッ、タタタッ、タタタッ!


 照夫がいきなり走り出し、回り込みながら3点バーストで撃ちかける!


「!! エアシールド! つうっ!! 飛べっ! ワルター!!」

『キュァアッ!!』

 ドライダーはとっさに魔法で空気の盾を張るが、弾丸は威力を弱められながらも突き抜けてドライダーと飛竜に突き刺さる!



「ぐっ、何だあいつ! あの黒い杖から出したのは小さなファイアーランスか?! なんて威力だ!」

『ギュルゥアア!』

「そうか、お前も怒っているか!」


 タタタッ! タタタッ!

 地上から散発的に放たれる火線


「ふん、この高度と速度だ、当たるかよ!」

 高度100メートルほどの高さを飛びながら、地上からの射撃を悠々と避けるドライダー


「くらえ!! ダウンバースト!!」

『ゴアッ! ゴアアッ!!』

 ドライダーが強烈な下降気流の魔法を照夫に向かって放つと、飛竜がそれに合わせて炎の弾を連続していくつも吐き出す!

 炎の弾は下降気流に導かれ、まるで吸い込まれるように照夫に向かって落ちていく!!


 ズガガガガガァァンンンンン、、、

 凄まじい爆発音と共に土煙がもうもうと立ち上がる!


 草原を吹く風で土煙が晴れた後、照夫の居た辺りの地面にいくつものクレーターが出来ていた。



「スキル、『カモフラージュ』、、」

 着弾前、照夫はスキルでその姿を隠し、着弾点からいち早く移動していた。


「スキル『スティンガー』」

 照夫のアサルトライフルが、黒い粒になって形を崩した後、今度は長さ1.5mほどの太い筒状になって形を作る。


 ガシャン、ガシャ

 筒の横の四角いアンテナを展開し、筒を肩に担ぐとサイトに右目をあて、空を飛ぶ飛竜を照準の中に収めた。


「あばよ、」

 ボッ! ドシュウゥゥゥゥゥゥ、、、


 地対空ミサイルが空に線を引くように白い尾を引きながら高速で飛んでいく!


「何だあれは!!」「魔法か?」

 どよめくサウザーラ陣営


「なっ! 回避しろ! ワルター!!」

『キュアッ!!』

 白煙を上げ高速で迫りくるミサイルに脅威を感じ、旋回するドライダーと飛竜、だがミサイルはその後を追うように追尾し、


 ドンッッッ、、、、


 空中に巨大な炎の球が一瞬現れ、強烈な破裂音と雷の後の余韻の様な音が鳴り響いた。


「わりぃな、こっちも手加減できるほど余裕ねーんだ」

 空を落ちていくドライダーと飛竜の残骸を眺めつつ照夫はつぶやいた。




テルオ ニシガミ

レベル53

職業:黒銃の勇者

HP:1958/1958

MP:1233/1533

攻撃:A

防御:C

魔力:B

素早さ:C

ユニーク武器:アサルトライフル(熟練度A)

スキル:鑑定B ヘッドショット グレネード カモフラージュ 防弾チョッキ クレイモア スティンガー ミニガン アンチマテリアルライフル 偵察ドローン 暗視 




お読みいただき、ありがとうございます。

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よろしければこちらもどぞ  すっぴん召喚のヤマナさん
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